それも事実?
俺は立ち上がり、クーラーバッグを確認してから、隣で倒れている音星を起こそうとした。だけど、もう少し休ませてやってからの方がいいだろう。と、考えた。かなり焦熱地獄はきつかったからな。シロも起き上がる気配がないんだし。
それにしても、ここはどこなんだ?
地獄にもこんなところがあるんだ。
ほんと、涼しいなあー。
辺り一面が、小さな白い花しか咲いていない花畑だ。
ソワソワと東の方から心地よい風が吹いてくるぞ。
うん?
この花畑? 周囲が海で囲まれているぞ?
ここはきっと、焦熱地獄に浮かんでいる小島の一つなんだ!
地獄マニアの俺でも知らない場所だ!
さて、ここからはやっぱり別行動だ。
花畑はかなり安全なんだし。浄玻璃鏡を持つ音星とシロはここで休ませておいて、一人で弥生を見つけに行こう!
弥生は恐らく、この下層の大焦熱地獄に行ったんだ。
多分、生身の人間の俺は戻ってこれないだろう……。
じゃあ、元気でな……音星! シロ!
今まで、妹の弥生のために、一緒に地獄旅をしてくれて、ほんとにありがとな!




