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勇気と巫女の八大地獄巡り  作者: 主道 学


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7-74

 外灯の明かりもない。風もない。仕事帰りで賑わうこともなく。飲み屋の前にも行き交う人々がいない。ただ、夜の闇と夏の暑さと静けさだけが残る八天街。


 ドライアイスはきっと、アイスを買ったコンビニにあるはずだ。シロもそれを知っているようだ。コンビニへの道を歩いている。


 そういえば、ここら辺の建物の窓で、魑魅魍魎の姿がくっきりと映っていたっけ。


 シロは、そんな中。車もない横断歩道を渡るため元来た道を走り出した。


 俺の胸の中で、急にぞわぞわが戻り出した。


 音星と一緒に、シロの後を走って追いかけると、信号機がジーッと鳴りだした。


 ジー、ジー、ジー。


 俺は音星の手を握ると、シロの後をシロの後ろ姿だけ見つめて、走る。俺たちの通り過ぎた道路が何か騒がしくなった。


「火端さん?」

「……シロの後ろだけを見ていようよ!」

「後ろが大変なことになっていますよ?」

「ああ……やった! たどり着いた!」


 シロがコンビニの玄関ドアにたどり着いた。


 音星の手を引っ張り、俺はコンビニへと急いで入った。


「いらっしゃいませー」


 殊の外。コンビニの店員も胸の中がぞわぞわして不穏なのだろう。こちらに挨拶してきた。


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