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勇気と巫女の八大地獄巡り  作者: 主道 学


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7-66

「わっぷっ!」


 俺のTシャツは、冷たい水でびしょ濡れになってしまった。

 音星はいつもおっとりとしていて、おおらかな性格だけど、こういう一面もあるんだなあ。

 

――――


 俺は全身の血の臭いを洗い落として、サッパリとした後、風呂上がりに何か飲み物をとキッチンへ行くと、古葉さんがシロと一緒にテレビ番組を熱中して観ていた。それは未解決の大きな事件を振り返っていくという番組だった。


「うっわー……えげつねえなあ」

「ニャー」

「うっわー……古葉さん。その事件。まだ未解決だったんだね」

「ああ、どうやら、そうらしいな。海外の話だけどな。犯人は未だに逃走してるってさ」

「ニャー」

「うっわー……」

「あれ? なあ、これ……」

「ニャ?」

「うん?」


 古葉さんが観ていた番組では、次の事件で妹の交通事故が写っていた。

 それは俺の知っている交通事故とは少し違った交通事故で、妹が起こしてしまった事件は何故起きたのかという主旨で写っていた。


「うっわー……交通事故悲惨だなあ。って、ええーー?! この女も火端って名前なんだな!! あ! ……マズイ!! ワリィ!! もしかするとごめん!!」

「いや、いいんだ……」

「ほんとごめんな!! あ、でもさ。この事件。裏が複雑なんだってな」

「裏?」


 ちょうど、テレビには非合法組織のリーダー。あの大叫喚地獄で出会ったサングラスの男が写っていた。大勢の間でカメラのシャッターを切られながら、両手を服で隠して歩いている。


「そうなんだよ。最近はニュースでたまに出るんだよ。こいつ。サングラスの男が……名前は確か……広部 康介だ」

「そうなのか……でも、どうしてなんだろう?」


「……お、そういえば、お前の妹には兄貴はお前だけだったよな。二人もいないよな? なあ?」

「え?? どういう意味?」

「この男な。一時期お前の妹から兄貴と呼ばれていたって……この前の番組で観たんだ」

「え??」

「まあ、気にすんな! きっと、妹さんに何か事情があったんだろ」

「う……。うーん? うん?!

「ニャー」


 テーブルを囲うように座って、古葉さんとテレビを観ていると、キッチンにはいつの間にか民宿に住んでいる皆が集まっていた。 


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