表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
勇気と巫女の八大地獄巡り  作者: 主道 学


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

72/113

7-64

「お! シロ!」

「私たちを、わざわざ迎えに来てくれたようですね」 


 ニャー……?


 シロは俺たちの周囲を嗅ぎ回してきた。フンフンと鼻を鳴らして、小首をかしげる。それから、シロはフーッ、と威嚇した。


「うん? シロ?」

「どうしたのでしょう?」


 シロの行動を疑問に思っていると、後ろにいるコンビニの店員もこちらを怪訝に見ていた。


 うん??


 ……クンクン。

 

 俺は自分の腕の臭いをかいだ。


「あー!!」


 そういえば、俺たちは地獄で血の池に頭から突っ込んだんだった。そのせいで、身体中から血の臭いが強烈になっているんだろう。


「音星! おじさんとおばさんの民宿まで全力ダッシュだ!」

「はい?」


 俺はシロを抱えると、買ったばかりのアイスをクーラーバッグに入れ、音星の手を引っ張って全速力で民宿まで走った。


 裏通りをグングンと走ると、民宿の玄関に霧木さんがガムを噛んでいた。なんだか、その姿はタバコを外で吸っている不良みたいだった。でも、どこか霧木さんは学校の先生なんだよな。


「あ。お帰りなさい」

「ただいま!」

「ただいま戻りました!」


 俺は急いで民宿の玄関先で靴を脱いだ。隣の音星も草履を脱いでいた。


「あれれ?? 火端くん? それと音星さん? 何か臭いんだけど……まるで、超リアルなホラー映画館からの帰りみたいな……」

「え?! ごめんよ! 急いでるんだ!!」

「火端さん! すぐにお風呂へ行きましょう!」


 俺は民宿の中に入ると、一目散に風呂場へと走った。

 俺の後に音星も続く。

 おじさんとおばさんに今の俺たちの身体の臭いをかがれると、確実に仰天して卒倒でもしてしまうだろうな。


「あ、二人共もうそんな仲なのね。お熱いのねー……ごちそうさま」


「ちがーう!!」


 俺は赤面して叫んだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ