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休憩が終わり、俺は坂道をその先にある地獄へと歩いていくことにした。音星も一緒に来てくれるそうだ。
それにしても……。
う、うっぷ……。
腹がはち切れそうだった。
「火端さん。そんなに食べるからですよ。大丈夫ですか? まだ休憩していた方がいいですよ」
「いや、大丈夫だ。おじさんの特性大盛りご飯にはもう慣れたよ……うっぷ」
「もうー、そんなに頑張って全部食べなくても」
「ははっ、う……うー。うっぷ……」
殺風景な坂道を大勢の死者たちと歩いた。
閻魔大王が台座から、こちらをチラっと見たので、俺と音星は頭を下げた。
延々と続く坂道は、そのまま門を潜り抜けると、今度は急な下り坂になっていた。
下り坂をひたすらに降りていくと、それぞれの地獄へ行く巨大な洞穴があった。洞穴には細長い立札が、まるでお墓の塔婆のようにあって、等活地獄、黒縄地獄、衆合地獄と書いてあった。




