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勇気と巫女の八大地獄巡り  作者: 主道 学


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42/113

4-37

 周囲の高温で瞬く間に大汗を掻き出す。

 俺は目を開けた。


 火のついていない釜土がすぐそばにあった。

 

 ここは叫喚地獄だ。

 周辺からの悲鳴がけたたましい。


 殺生に加えて、邪淫、飲酒と偸盗ちゅうとうという盗みを働いた人々が高温の煮え湯で、焼かれる凄まじい光景だった。


「なあ? 音星?」

「はい!」

「ニャ―」


 音星は例によって、目を瞑っていた。

 シロもいつも通りだ。辺りに響き渡る悲鳴でも、警戒しているわけでもない。


「この下の大叫喚地獄はもっと酷いんだろうな……」

「……そうですね……」

「俺、なんだか罪人が可愛そうな気がする。仕方ないけど、……妹はこんなところにまで来たんだな……って……」

「……妹さん。見つかるといいですね。」


 そこで、俺は立って動く半透明な人型の魂を見つけた。


「あ!」

「ニャ―!!」


 それは俺の妹だった。


「あ! 兄貴?!」

「弥生?!」


 火のついていない釜土から、10メートルほど西の方に妹が半透明だが生前の姿で立っている。だが、俺が何か言おうとしたら、妹は更に西の方へ逃げだしてしまった。


「あ、弥生さん? 火端さん! あれ!」

「え?!」


 見ると、ここから西の方。妹が逃げた方に、湯気で見えにくかったけど、確かに火のついた釜土に挟まるようにポツンと古井戸がある。


 古井戸は後回しで、なんとしても急いで妹を追わないと……。


 俺は走った。

 足は妹よりも速い方だ。

 グングンと妹を追い掛ける。


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