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勇気と巫女の八大地獄巡り  作者: 主道 学


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4-35

 音星の誘いで真夏の商店街へと向かった。八天駅のロータリーから少し民宿とは別方向へ歩く途中にそれはあった。ちょうど、交差点四つと陸橋を渡ったところだ。


 八天街の街の人で賑わっている八天商店街。

 ここになら、叫喚地獄から更に下層の熱さでも、十分対策ができるクーラーバッグなどがあるだろう。


「あらー、巫女さんと火端くん?」

「あら? こんにちはー」

「あれ? おばさん?」


 八天商店街には、買い物袋片手の民宿のおばさんがいた。どうやら、買い出しらしい。


「おばさん? 買い出し?」

「ええ。魚と卵が足りなくてね」

「ええ? もうないの?」

「うーん……またうちに新しいお客さんがくるのよ。だから、足りないのよ」

「そっか」


 真夏の真上から猛射が降り注ぐ昼時。

 八天商店街では、夕飯の買い物をする主婦たちが多かった。


「へえー、そうなんですか? それでは、おばさん。私たちはクーラーというものを探しに行ってきますね」

「ひょっとして、音星。クーラー知らないのか?」

「ええ。うちは、団扇派なんです」 

「……ひょっとして、それってシャレ?」

 

「ぷっあはははははは」

「それでは……」

「おばさん。じゃあ、夜には帰るよ」


 俺は初めにクーラーボックスを売っている店を探した。クーラーボックスならアウトドア用品を売っている店にあるな。八天商店街の真ん中辺りに、けれども、スポーツ用品店が目に付いた。


 あれ? スポーツ用品? そうだ! クーラーバッグだ! ここならクーラーバッグがあるかも知れない。


 ……うん! 入ってみようか。


 喫茶店と電気屋に挟まったこじんまりとしたスポーツ用品店に入ると、早速、クーラーバッグを探した。


 スポーツバックの棚に置いてあるクーラーバッグを見つけ。中身を覗いて頷いた。これなら、氷や冷えたジュースに、それにアイスもいいな。それを入れれば十分だ。

 

 今日の夜には帰らないといけないし、早めに地獄へ行かないとな。  


 さて、今度は氷と冷たいジュースとかだ。


 それなら、菓子屋かコンビニにあるぞ。


 八天商店街で全部揃うだろう。


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