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下の地面はマグマのような真っ赤に染まっていた。足裏が焼け焦げるかと思うほど熱い。周囲を炎が覆いつくし、火のついた釜土が至る所にあった。そこで人型の魂が逃げ回る凄惨な光景だった。
「だいぶ、地獄の下まで来たけど、まずいぞ……これは……」
「ええ。もう人間では無理なんじゃないでしょうか?」
うーん……。
でも!
後、もう少しなら……いけるぞ!
「よし! 大叫喚地獄の入り口をすぐに探そう。妹探しはほんの少しだ!」
「ええ……あ、火端さん? シロが……」
俺の腕の中のシロは熱さで、ぐったりしていた。だけど、何も抗議しないのだから良い猫だ。
うん?
それに、賢い猫じゃないか!
シロはじっとしながら、地面に小さな白い花の咲いた。火がついていいない釜土を向いていた。
至る所にある煮えたぎる釜土のせいで、歩くのが辛い。何故かというと、汗をかいているのは、身体だけじゃないんだ。足からも地面へと、汗が止め処なく流れていく。
リュックサックがたくさんの発汗で、水分を吸ってしまい。ぐっしょりと重くなってきていた。腕の中のシロも息も絶え絶えだった。
広大な場所だけど、そこに充満しているムッとくるような熱気で、呼吸もかなり苦しい。
隣を歩いている。音星も汗で水気を含んでしまった布袋も背負っているし、呼吸も苦しそうだった。
火のついていない釜土まで歩くと、あることに気がついた。
俺は、ここ地獄へは茨城から、はるばる妹を探しにきたんだよな。




