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勇気と巫女の八大地獄巡り  作者: 主道 学


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3/113

1-1

 激しい雷鳴と共に、鏡が輝き出した。

 落雷が近くへ落ちた轟音がする。

 俺は鏡面が仄暗い洞窟を映しているのを見て、いよいよだなと思った。


 キュー――ン。という、過度な吸引音と共に俺は鏡の中へと勢いよく吸い込まれていった。


…………


「うん?? 痛ってーーー!!」


 俺は気がつくと頭を抑えた。

 頭部がズキズキと鈍い痛みを発している。

 めげずに辺りを見回すと、そこは仄暗い洞窟の中だった。


 さっき、鏡面に映っていたところだな。

 轟々と風の音が奥から聞こえてきた。

 気温は不思議と寒くはない。そして、熱くもなかった。


 痛みを発した頭を撫でながら、俺は強い風が吹いている洞窟の奥へと歩くことにした。


 ピタッ。ピタンッと、水滴の音がたまにするのと、激しい風の音以外はしない洞窟の中で、俺は今日の夕食をとっていないことを思い出す。


 昼から何も食ってなかった。

 途端に、グゥ―と腹の虫が鳴った。


「地獄巡りバスツアーの後に、すっ飛んで来たからなあ……腹減った……地獄に食べ物なんてあるわけないぞ」


 俺はリュックサックの中にある最後の菓子パンを、昼間にバスの中で食べてしまったことを悔やんだ。


「うん? 何か聞こえる??」


 暗い洞窟の奥は、相変わらず風の音が凄まじい。

 けれど、人の足音が聞こえた。

 だが、どう聞いても靴の足音じゃない。

 まるで、素足で歩く音だった。


 ヤバいかな?

 戻って、元来た道を逃げるか?


 そう思った時に、向こうから人を呼ぶ声のような……。


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