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ぞわぞわとする洞窟の暗闇の中から音星の手鏡を見つめていると、しばらくして、昼時のカンカン照りのロータリーに俺たちは立っていた。車のクラクションの音と共に街の喧騒が押し寄せてくる。
「うん? 腹減ってきたな……昼飯、昼飯っと……」
「え? あんなに食べたのに? 火端さん。それだと、ちょっと、食べ過ぎのような気がします……」
俺はそこで、すぐ近くに大通りから裏通りにある民宿へ向かう途中でコンビニを見つけた。黒縄地獄が暑すぎたので、アイスもいいかなと思った。
「それじゃあ、あそこのコンビニでアイスでも買おうかな?」
「ええ、それはいいですね。私も暑さには滅入っていました」
行き交う人々もどこか忙しない朝の6時頃。大通りを少し歩くと、コンビニへと入る。自動ドア付近にあるアイスボックスからペパーミントを取り出した。音星はストロベリーだ。この時間なので、店内は通勤途中のサラリーマンが多かった。
レジを済ませた後で、音星と相談して民宿で少し休憩することになった。
休憩が終わったら、今日のうちに衆合地獄まで行こうということになった。
「ふー、生き返るぜ」
「駄目ですよ、火端さん。歩きながら食べちゃ」
にゃーー。
「あ、ワルいな。でも、もう封を開けちゃったよ」
「……」
にゃーー。
……
「うん? どこから聞こえるんだ? 猫の鳴き声??」
「?? 確かに、さっきから聞こえますねえ」




