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勇気と巫女の八大地獄巡り  作者: 主道 学


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17/113

2-14

 真夏の朝日で暑くなってきた布団から起き上がると、廊下へでて狭い階段を下りる。


 荷物といっても、財布と携帯とリュックサックしかない。

 台所へ向かうと、 

 

「おはよう。ぼうず」

「おはよう」


 おじさんとおばさんが明るい花柄のテーブルに、朝食が盛り付けられた皿などを四人分配っていた。

 

「火端くん。そこの醤油とって」

「あ、ああ」

「ぼうず。お替りするだろう。茶碗は大きい方がいいだろう」

「お、おう!」


 俺はおじさんとおばさんにいわれて、食卓で忙しく立ち回った。

 それから、おばさんに呼ばれて台所へ行く。 

 宿賃をまけて貰ったから、仕方ない。

 おばさんの台所でのテキパキとした動きに、付いていけずにいると、


「まだ、この時間は巫女さんも谷柿さんも、吉葉くんもこないからなあ」

「は、はあ」

 

 谷柿さん?

 古葉さん?


 って、誰?


 俺は首を傾げたが、すぐにわかった。


 あ、そうか。

 この民宿のお客さんだ。


 その時、おじさんが俺の顔を急に覗いてきた。

 二カッと笑ったおじさんは、


「ぼうず。二階にいる巫女さんを呼んでくる時間だ。さあ、行った。行った」

「え? へ??」

「あの人は朝はとても弱いのよねえ。さあ、巫女さんを呼んできてちょうだい」

 

 おばさんが音星の部屋は、二階の左から二番目。ちょうど俺の部屋の斜め向いだと言うので、俺は音星を起こしに、何故かドキドキしながら、ゆっくりと階段をまた上がることになった。


 斜め向かいの部屋のドアを、トントンとノックすると俺は声を掛けた。 


「あ、音星……あの……起きてるかい?」


 お、俺……声がすげえ上ずってるな……。

 しょうがないか、高校になっても、あまり女子には話し掛けた時がなかったからな。ドアの向こうで、ゴソゴソと音がしたかと思うと、音星の眠そうな声が奥から聞こえてきた。


「おはようございます……ああ、火端さんですよね。ドアならいつもカギは開いてますよ~」


 いつもの音星だった。

 俺は、まったくといっていいほど、警戒というものがない音星の性格が薄々気になってきた。


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