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勇気と巫女の八大地獄巡り  作者: 主道 学


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10-100

 とても静かだった。


 俺の身体が落下する音すらしない。


 まるで、闇に音も吸い込まれるかのようだ。


「あーーー!! いた!!」


 目を凝らして、下方を見ていると、真っ暗闇の中だというのに、弥生の輪郭が浮き出ているところを発見した。


 落ちる。


 落ちる。


 落ちる。


 

 届いた!!

 

「弥生!!」

「兄貴!!」

 

 両手で弥生の両腕を握った。


 お互いにお互いの姿も見えないのだけど、涙声だった。


「兄貴! どうしてここまで?!」

「俺は、お前を家に連れ戻しに来ただけなんだ!!」

 

 俺たちはそのまま両腕を握り合いながら、そのままの速度で落下していった。

 

 グングンと落下する。


「……」


 弥生が俺を無言で見ているのが、感覚としてわかる。


 いや、何か言っているのかも知れないけど、まったく聞こえないや。


 その時、淡い光が弥生を包んでいく。


 暗闇の中でも、弥生の姿が。私服姿の弥生が見える。


 その後は、ニッコリ笑った顔を残して、弥生の身体が徐々に光の中へと消えていった……。


 俺は急に浮上していく。


 何かの力で、グングンと……どこまでも……。


―――


「火端さん? お願い目を覚まして」

「うん?」


 気がつくと、洞穴の地面に横になっていた。

 音星の背後には、大海原が広がっている。


「あ、悪いな……膝枕……」

「いえ、いいんですよ。それより火端さん青森県の私の家へ遊びに来ませんか? 家族を紹介したいのです」

「ああ、いいぜ」

「弥生さんの身体。ここから見ていても光っていましたね」

「そうなのか?」

「ええ」

「弥生はきっと転生したんだろうなあ」


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