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勇気と巫女の八大地獄巡り  作者: 主道 学


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9-90

 俺は生まれて初めての救急車に乗って、八天病院へしばらく入院することになった。その間。音星に、おじさん、おばさん、古葉さん。谷柿さんに霧木さんがお見舞いに来てくれた。


「りんご剥こうか?」

「いや、バナナだろ?」

「あー、わかってないな。この場合はメロンだろ」

「いやいや、アイスなんてのもいいかもな」

「ええー、この場合って、桃の缶詰でしょ?」


 みんなが一斉に、色々な食べ物を持って迫って来るので、身体が包帯でグルグル巻きの俺は青ざめた。


「そんなに食えないよーーー!!」

「あ、さっき。大福を食べてくれましたよ」


 消毒薬の臭い漂う病室のベッドで、音星が取り繕ってくれた。

 せっかくなので、音星と今後の話をすることにした。

 俺はベッドから音星の方を向くと、 


「阿鼻地獄は、もうすぐそこだ。でも、広部康介はどうして金の腕時計を音星に渡して来たんだろ?」

「さあ、でも。この金の腕時計は、これから先で、とっても重要な意味を持つと思いますよ」

「うーん……金の腕時計か……」

 

 音星が静かに大福を箱から一個取り出した。


「火端さん。もう一ついかがですか?」


「いやいや、ここは俺のバナナがだな」

「あんた。ここはりんごさね」

「みんな。わかってないなあ」

「うーん。アイスは?」

「それより、缶詰でしょ」


「いや、いいって。いいって。俺はもう腹減ってないんだ」


 俺は口を両手で押さえたい衝動に駆られた。

 その時、メロン片手の古葉さんが、ふと。


「なあ、火端よ。覚えているか? あのテレビ番組のこと?」

「? テレビ番組?」

「ああ、その番組で広部康介は妹を自室で変死していたのを、発見したんだけどな。だが、確かなあ……。次の日のテレビ番組でやっていたんだが、実は犯人が広部康介自身なんだってさ」


「「えええええーーーー!!」」


 古葉さんの言葉に、俺を含め。みんなが驚いた。

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