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第一話 勇者、魔王になるべく人集めします

こんにちは!うん?こんばんは?(投稿時夜)まあ昼夜逆転してるのでいいとして、第一話投稿です!

オリバーは思いついたことはなんとなくやっておきたい性格で、なぜか強く印象に残ってしまったこの言葉をやりたくなってしまった。


「いいじゃん…いいじゃん魔王、どうせやることもないんだし人間に反抗するか。」


思い立ったが吉日とでも言いたそうに考えを巡らせる。


「魔王になるって言ったってなぁ…流石に俺一人じゃあ人間に勝てないし…どうしたもんか……」


そう言ってしばらく考え、あてのある人物を見つけた


「あ、いるじゃん、新魔王軍に相応しい人物」


そう言って一気に飛び去るオリバー、飛行魔法を会得しているので空を飛ぶことは普通だったりする。

場所が変わって魔王城、力のほぼ全てを勇者によって封印された魔王マーシャは魔王城最深部、魔王の間で魔王軍再興を考えていた。


「くそぅ、くそぅ…勇者強すぎ…ちょっと前までは弱かったはずなのに……」


そう言って机に伏す魔王マーシャ、ピンクの髪、紫の目からは六芒星の高度な魔法陣があり、魔王の魔眼と称されるものがあるが、勇者が“神聖七大大封印”によってほとんど使えず、六芒星は薄くしか写っていない。机に伏して愚図を言う魔王は、およそ魔王の威厳とやらが吹っ飛んでいるがそれほどの心の余裕さえもマーシャの心にはなかった。


「魔王軍壊滅しちゃったし人も少なくなってきたからなぁ…どうしよう…」


そう考えていると、部屋のドアがノックされ、影の支配者 魔王軍幹部ソールが話しかける


「マーシャ様、空から人らしき何かが飛んできます」


言いづらそうに話しかけるソール、彼はその“何か”に検討がついていて…


「まさか…嘘でしょ…?」

同じく一瞬で考えがついてしまった。部屋を出て、外に行く、一見して何も違和感はないが、空に一点の動く何かが見える。


「あの飛行魔法の速度と精度…まさかね…?」

「もうここに来る用事はないはず…ですがね…」


そう言って横から答える魔法の始祖 魔王軍幹部ウル、


「いやいや…まさかね…?」


もはやその本能的な拒絶から「まさかね…?」しか言えなくなってきているマーシャ、しかし、その希望は打ち切られ、予想したくない事実だけが彼女を突きつける

一点はやがて人間の形を形成していき、彼女らの前で着地した。


「久しぶり〜!覚えてる〜!?」

「アアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!」


本能からの拒絶、あまりの抵抗にSS級魔法を三発も打ったが、封印のせいで威力はF級魔法にも満たず、モロに受けての無傷だった。


「ひどいなぁ…せっかく感動の再会をしたというのに…」

「うるさぁぁぁぁぁい!」


再度SS級魔法を打つ魔王、しかし、何度喰らってもF級以下魔法が勇者に効くはずもなく、すぐに魔力切れを起こした。


「はぁ…はぁ…」


次第にはソールとウルに支えられてやっと立っていた。


「んで、本題に入っていいか?」

「いいわけないでしょ…」


絶対拒絶をする魔王、もはや勇者アレルギー体質になっている。


「マーシャ様、これ以上否定していると話が進みませんわ、ここは聞くだけ聞きましょう」


見るに耐えなくなったのか、ウルがそう零す。


「そ、そうね…な、何よ、急に」


かなり息の詰まった問いかけ、しかし、それを知らないのか察しての行動なのか、あっけらかんと答える。


「新魔王軍作るから来てよ」

「「「………は?」」」


その場にいた三人の考えが一瞬にして同じになった。


「いやー、だから、俺が魔王として新しい魔王軍作るから君ら幹部としてきてくれない?」

「いやいやいやいやいやいやいやいや」


真っ先に否定したのはマーシャだった。


「こっちで魔王軍復興を考えてるのに新魔王軍?それも協力を要請したのが魔王軍潰した勇者?おかしいんじゃないの?」

「そこまでダイレクトに伝えてくるとはなぁ、もっとオブラートに包みなさい」

「そんな気遣いはいらないわ…」

「ですが…いい話でもあるんじゃないですの?」


そう零したのはウルだった。


「お、見る目あるじゃんウル〜」

「気色悪いので一生その呼び方をやめてください」


顔色変えずツッコミを入れるウル、これには流石の勇者も「えぇ…」としか言いようがないようだ。


「…で、なんで新魔王軍に行くのがありなのだと?」


魔王が問いかける、


「今魔王軍は復興を考えていますがとてもできる状況じゃありません、新魔王軍とやらに編入し新魔王軍としての復興も悪くないかと」

「勇者相手に投降しろっていうの?私は嫌だわそんなこと」


そう反論するマーシャ、そこでオリバーは何がを思い出したかのように言葉を零した


「…そういえば封印かけただけで降伏させてなかったな……」

「え?」


意図の読めない言葉に反応するマーシャ、そこでオリバーは再度言葉を放つ


「ここで組織もろとも消滅するか、ここで無条件降伏するか、どっちにする?魔王マーシャ」

「…はぁ!?」

「いやぁ、だってまだ降伏させてないからさぁ、これは平和条約(不平等条約)を提案してるんだよ」


理不尽極まりない提案ではあるが、ここで勇者に対抗できない以上魔王は何かしらの平和条約は結ばないといけないのだ。


(まぁ、仲間思いなあの魔王マーシャが取る行動なんて一つだろうけどな…)


マーシャは少しの間考えていた。滅亡か、投降か、しかし、そんなには時間はかからず結論を出した。


「そういうことなら認めるわ、関係ない仲間を巻き込みたくはないし、」

「おーそうかそうか、じゃあ…」

「ただし!仲間への配慮はしてもらうわよ?じゃないとボイコットするわ」


そう遮って話す魔王、しかしこれには勇者も考えていたことなので…


「あぁ、約束する」

「はぁ…ならいいわ」

「それじゃあ講和完了っていうことで、新魔王軍結成!」


そう高らかと宣言するオリバー、魔王マーシャは誰にも聞こえないような声量でつぶやいた。


「何がしたいのかしら…」

みなさん、いかがでしたか?第二話 勇者、魔王になるべく把握しますは来週中に公開予定です!

まぁ、予定なだけで本当にやるとは言ってないけど()

レビューなど良ければよろしくお願いします!

追記:予告のタイトルですが、誤ったタイトルになっていたため修正させていただきました。2023/06/24

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