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(5)『地下生活者の記録』

(5)『地下生活者の記録』



俺には魔法が使える訳じゃない。ただ、魔法的言語というものなら、多少は知っているつもりだ。直喩、暗喩、韻を踏んだり、言葉の数を数えたり。地下生活者である俺は、小説を書きながら、そうして、小説を記録しておくのだ。

それにしても、日光が眩しいな。やたらと眩しくて、本当にくらくらするんだ、目なんかチカチカして、ろくに眼前の風景も直視できない程だよ。だから、眼鏡をはずして、凝視してみるんだ、日光をね、すると、早く地下に戻らないと、と思うんだ、精神のね。



矛盾矛盾出来た人生も、先を見通すと、それなりに意味も付随してきて、なんやら物事がどうなるのか、分からなくなる時がある。すると、地下生活者である俺は、地下生活での記録のノートを取り出して、対処法を考えるんだ。

結句、失敗することが多いほうが、学ぶべきことが多いね。缶コーヒーだって、こんなことを言えば、差別になるだろうから、バッシングを受けかねないけど、スーパーで売っている、サンガリア、あれは相当ヤバいんじゃないから、いろんな意味で。



勿論、趣向の問題だから、サンガリアに頼る人もいるだろうけれど、自販機で、まだ、安いものを買ったほうが、地下生活者の俺には、似つかわしいと思って居るよ。しかし、本当に金がないときだったら、俺も頼るサンガリアさ。

ああ、サンガリア、よくも、その様な値段を、と言いふらしたい反面、その水で薄めた様な味のサンガリアは、確かに地下生活者の俺の、最も金のない日に来てくれる、最高の飲料だから、はあ、憎めないいんだよな。

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