(11)『地下生活者の記録』
(11)『地下生活者の記録』
㈠
地下生活者の記録としては、それを有限無限にとどまらず、更に飛躍させ、異論のない場所まで到達させねばならないという、意味不明、なまでのことを思考せねばならないのだろう。俺は今、何を言っている、何を言っている。
そういう、自己確認みたいなものが必要なんだろうな、と思う訳である。それが、記録となるのだろうから。それにしても、訳の分からないことばかりで、眩暈がするくらいの、曇天だから、不確かな確かだといえよう。
㈡
地下生活者の記録であるから、述べてきた様に、精神は、地下を行っていることだけは、確かなのだが、もうほとんど、脳内は混沌であって、それはそれは難しいことなんだ。昨日は缶コーヒーを飲んで、ノイズが聴こえたしね。
だろ、そうなんだ、ノイズが俺にとっては、音の原初だから、何が何やら分からなくなるよ。そうだろう、無意味なる意味、意味なる無意味、無邪気なる邪気、邪気なる無邪気、そういうものを超越したところに、天国があるんじゃないかな。
㈢
缶コーヒーの話に戻ると、何度も言うように、ワンダの缶コーヒーは最高に美味いんだ。100円だしね、まだ、ホットで飲んでるけど、体に染みわたる感じがして、絶好調だよ。地下から、ひょいと、地上に出た時に、購入するんだ。
悪くないね、良いだろう、物事は完結で、次々進む訳だから、我々としては、いや寧ろ、我えとしては、地下生活者の記録を、何としても突破したいミッションなんだ。フリーズする前に、時を超えろって、感じだよ。




