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プロローグ
処女作です。
宜しくお願いします。
初め、世界は光と闇が拮抗していた。
光の化身は地面を持ち上げ闇を止め、巨大な剣で闇を裂いた。
闇の化身は持ち上げられた地面を砕き、巨大な槌で光を砕いた。
周りに広がる荒廃した世界。
割れる地面、吹き飛ぶ砂塵。
光と闇の化身が起こす戦いの余波で世界は崩壊しようとしていた。
しかし戦いは終わりを告げる。
そのとき「彼」は現れた。
何とはなしに、気まぐれに。
戦いの終わりは、始まりでもあった。
今はもう、語り継ぐものはいない。
昔々の物語────