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大唐西域記演義  作者: 河谷守
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二 妖仙 孫悟空

さて、天竺への長い旅に出た玄奘については一旦ここに置き

時代ははるかに遡り昔々の物語。こちらもまともに書くと誰も読んでくれないほど長いのでダイジェストで。と言ってもダイジェストでも長い。

世界の中心の山から南の海上に浮かぶ火山島、花果山の山頂に一つの仙石があり、いつしかそれが割れると、なんと中から卵が現れた。卵は雨風にさらされながらも月日を重ね、ある日パリパリと割れそこから不思議な石の猿が産まれた。

石猿はたちまち周囲の猿どもを従え、猿の王となった。

数百年が経った頃、限りある命に儚さを感じ、不老不死を求め須菩提祖師という仙人に弟子入りし、そこで孫という姓と悟空という法名をもらう。ここにこの物語の第二の主人公、孫悟空が誕生する。

さて、孫悟空、仙人の元で長寿の法・七十二の変化術・筋斗雲の法をことごとく会得したまでは良かったが、調子に乗って周囲に見せびらかし破門されてしまった。仕方なく花果山に戻ると住処は混世魔王という魔物に支配されていたので速攻撃滅。防衛するには武装もいるだろと、四海の竜王の元に赴き、半ば強引に如意金箍棒(以下、如意棒と記す)、金の冠、金の鎧、歩雲履を譲り受けて大体の孫悟空像のアイテムを手に入れた。


牛魔王ら6大魔王と義兄弟の契りを交わし、宴会をして酒かっくらって寝てしまうと、魂を抜かれ「寿命が尽きた」と宣告されてしまう。「んなバカな話があるか冗談ではないぞ」とゴネにゴネ、暴れ回って相手を困らせ、しぶしぶ閻魔帳を確認させると、確かに寿命が尽きている。そこで悟空、墨で自分やお気に入りの仲間の名前を塗りつぶしてしまった。そこへ現れた冥界の十王に因縁をつけ全員をぶん殴ったところでふと目が覚めたが、それ以降悟空は歳を取らなくなる。

もはや無敵の孫悟空、天界から目をつけられ軍勢を差し向けられるもことごとく打ち破り、天帝が策を用いて何とか捕らえたものの、処刑しようにも、ちぎろうが焼こうが死にはしない出鱈目な無敵ぶり。さしもの天帝もこれは最早手に負えんと釈迦如来に救援を求め、ついに釈迦如来が動き出すこととなった。


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