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プロローグ:異世界からの巡り会い
時は朝焼け、そこらじゅう焼け焦げた草原に、ふたりの男は立っていた、ひとりは傷だらけで意識が朦朧としながらも、まっすぐと前を見ていた。もうひとりは無傷の体で、傷だらけの男に近づき、耳元でささやいた。「少年、その痛みと苦しさは私がやったことだ、私を恨め、そして救いの思いを届かせるのだ、この世界の神とやらに」そう言い残すと、男はまばゆい光に包まれ、強靭なスピードで草原を抜けていった。残された傷だらけの少年は、上を向いてその場に仰向けに倒れこんだ。微かに見える視界には、雲一つない空の青さと、それとはすこしちがった青い人型の靄のようなのが見下ろしていた。これは、違う世界を歩んできたふたりのハードモードから始まる冒険譚である。