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空論

作者: 朝焼 悠

もう頭がパンクしそうだよ

成功した人たちの

名言や金言に耳を傾ければ

傾ける程に


こんな考え方をすれば

そういった立ち回りをすれば

理屈が分からない訳じゃない

ただ飲み込んで

自分のものにできる位の器が

僕に無いだけ


あれはみんな

使う側になった人間が

使える人間を評価するための理屈

なら自分は使われない側に

そんな虚しい強がりは

いとも容易く吹き飛ばされて


自分で自分が分からなくなる

駄目だと言われている人物像のほとんどに

自分の性格や行動が当てはまってしまう気がして


もう後ろ指をさされるのは嫌だ

笑われるのも白い目で見られるのも

だけどその一方で

僕があの言葉たちを飲み込みきれない理由が

そこにあるような気もして


弱いままでも

割り切りが下手で色んなものに抱えてしまっても

忘れる事ができなくても

きっと生きていてもいいはずで

幸せになっても 笑ってもいいはずで

変わっていく事だけが正義じゃないはずだって


上手く変わる事のできなかった僕は

きっと証明してみたかったんだ


別に自分が正しいと 常に主張を曲げず押し通す

なんてつもりはなくて


ただ時代の流れや変化に

器用に付いていける人ばかりじゃない

そしてそれを盾にして

その人たちを僕たちを

切り捨てたり

ましてや虐げていい理由にはならないはずで


だから僕は今のままの弱い僕で

変われない情けないままの姿で

行けるとこまでいってみようって思ったんだ


それで辿り着ければ証明になる

強くなった結果が大事なんじゃなくて

弱いままでもどうにか生きようと足掻き もがいてきた

その姿勢こそが

大事なものなんじゃないかって

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