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Day3 16:23 ~Side by サイファ~
「死体安置所がまさかこんな身近にあったとはな」
普通に暮らしている一般市民には、死体安置所なんて場所に用事はないし興味もない。普段からここの通りを利用してはいたが、このコンクリート造りの建物が死体安置所であるとは認識していなかった。
「GotHが職務遂行上仕方なく殺害した犯人と、セブルスで亡くなった囚人の遺体を保管することを考えれば、ここは最高の立地だと思わない?」
ここはセントラル西と北の境。あるいはエリゼの言う通り、GotH本庁とセブルス監獄との狭間にあると言える場所。
「確かにそうだな。遺体は腐敗するのが速い。ルーラルまでいちいち搬送していられないわけか」
こういう建物の類いは、あまり住民に好まれるものではない。だからなんとなく、都市の中心から離れたルーラルの方にあると勝手に思い込んでいた。
しかし、ミレニアムには遺体を運ぶための高速の移動手段が乏しい。それを考慮すれば、死体安置所がセントラルにあるのは然るべきことなのかもしれない。
「さて、些末な話はこれくらいにして……これからどうする?何か策はあるのか?」
死体安置所の入り口の前には、溌剌とした若いGotH団員くんが警杖を持ち、無闇に市民が近づかないようにと目を光らせている。
その様は、一市民としては心強い正義の味方として映る。しかし、今のオレとエリゼにとっては、彼を籠絡しなければ中へと入れない――すなわち、オレたちの前に立ち塞がる壁でしかないわけだ。
「そうね……私服だけれど、GotHの身分証は持ってきているわ」
「バぁ~か。事務部門でしかないお前が身分を明かしたところで、そう易々と通してくれるわけないだろ」
実働部隊なら、「事件調査のため」とでも言えば、警備くんもすんなりと通してくれたかも知れない。しかし、ここはオフィスレディが用事があってくるような場所ではない。事務部門であることを明かせば、むしろ怪しまれることになるだろう。
「それじゃあ……一市民として入らせて下さいって頼むわ。それしかないだろうし」
「いや、一市民だってこんな所に用事ないだろ。って、おい!」
オレの言葉などに耳を傾けず、エリゼは一人警備くんの元へと向かっていった。その傍若無人っぷりに嘆息せずにはいられなかったが、オレに出来るのは彼女の背中を追いかけることのみ。案の定、警備くんには「止まって下さい」と警杖でブロックされたが。
「お二人とも、死体安置所へ何か御用ですか?」
「私たち、中に用事があるんです」
エリゼはウグイス声に切り替え毅然と答えるが、警備くんは顔色一つ変えることはなく、マニュアル通りと思われる対応をとってきた。
「証明書類等はありますか?」
「証明書類……ですか?」
「ええ。死体安置所へ用事のご遺族の方は、都市中央管理局にて手続き済ませて頂きますと、入館証明書が発行されます。また一般市民の方に関しましても、都市法第四部第十一条に基づく情報公開請求を中央管理局にして下されば、申請が許可された場合には、同様の入館証明書が発行されます」
堅っ苦しい言葉の羅列に頭が痛くなるが……要は、手続きを済ませなければ死体安置所へ入館することは出来ない。そう警備くんは言っているのだろう。
「すみません……風に飛ばされて紛失してしまったのですが……」
しょんぼりとした顔を作るエリゼに、オレは口を丸く開いて唖然としてしまった。
確かにエリゼはただで食い下がるような質はしていない。だが――何を言っているんだ、このお嬢ちゃんは!?
そんな見え透いた嘘がまかり通るわけがないだろう!!
「証明書の提示をもって入館を許可するのが規則ですので……。すみませんが、中央管理局に戻り、再発行手続きをお願い出来ますか?」
どう考えても不審なエリゼに対し、警備くんは懇切丁寧に対応を続けてくれた。警備くんの優しさは、GotHの教育の賜。某暴力的で自己中心的なGotH事務団員のお嬢ちゃんに、君の爪の垢を煎じて飲ませたいよ。
これで、死体安置所には簡単に入館できないことがわかった。ただ、警備くんの言う通りの手続きを踏めば、合法的に入館出来るという情報も得たから御の字だろう。
オレたちは誰の遺族でもないから、都市法だかに基づく手続きを済ませれば良い。とは言え……申請に時間を要しそうなところからするに、エリゼの出番だろう。偽装工作が得意な彼女なら、そこら辺のことはちゃちゃっと準備出来るはずだ。
「よし、一度引き上げるぞ、エリゼ――うぐっ!?」
踵を返そうとした瞬間――首根っこを掴まれて、危うく窒息しかけた。
「すみません、どうしても……ダメですか……?」
オレが「何するんだてめぇ!」と怒鳴るよりも先に――エリゼが瞳を潤ませ、甘ったるい猫なで声で警備くんへと語りかけた。
「はいっ?」
エリゼのあざとすぎるアプローチに、流石の警備くんもお堅い表情が崩れ、彼も素で驚いているといった様子だ。
「あのぉ……ここを通して下さればぁ……このあとぉ~、良いことをしても構いませんよ?」
最後の一言でようやくエリゼの行動の意図を理解した――警備くんに色仕掛けをするつもりだ、このお嬢ちゃん!!
いやいや無理があるだろ、そんな作戦――!と思ったが、オレ視点ではなく、第三者視点でのエリゼの評価で考えてみると、案外悪くはない策なのかもしれない。
猫被りエリゼは、「小股の切れ上がった楚々たる美女」、とでも表現するべきだろうか。彼女は単に「美女」の一語で済ませるには惜しい、そんな類い希なる逸材だ。
通りを歩けば男共の視線を引き、エリゼが脚を組み替えれば周囲がそわそわすること必至。それでいて性格までお淑やかと、欠点が何一つとして見当たらない。化けの皮が剥がれない限り、彼女は間違いなく世の大半の男を虜にしてしまうだろう。
そんなエリゼが「良いこと」をしないかと誘ったんだ。いくらGotH団員として誠実に働かなければならない警備くんであっても、結局彼だって一人の男なのだ。彼女と一夜限りの夢を見たいとそう願ってもおかしくない。いや、そう願って然るべきだろう――。
「………ふっ」
しかし、そんな希望的観測は、警備くんが鼻で笑ったことで露と消え去った。
「何をお考えなのかわかりませんが、どう考えてもあなた方は怪しいんですよ。そんな人をみすみす通すわけにはいかないんです。それに――」
警備くんは嘲笑気味な笑みを浮かべながら、エリゼを品定めするように下から上まで視線を這わせ、そして彼女に言い放った。
「あなたのような貧相な体型で色仕掛けだなんて、片腹痛いですよ!」
あー……これから起こることが、目の前に輪郭濃く浮かんだ。
それは思っていても言っちゃいけないことだよ、警備くん。
「………ッ!」
それは刹那の間に起こった悲劇。
赤黒い殺意を爆発させたエリゼは、蛙のような跳躍で数歩分後方へとステップ。そこからワンツーと助走をつけ、警備くんへと急接近。そして確かな間合いへと至ったタイミングで、膝を抱えながら左脚を弧を描くように回転させて――彼女の強烈な回し蹴りが、見事に警備くんの首元へと直撃した。
「ぐはぁっっ!?」
自分に何が起こったのかわからないといった表情で、唾を撒き散らしながら警備くんが目の前を通過していく。警備くんは石畳に降下してもなお横滑りを続け、十数メートルは離れた所でようやく摩擦が彼を停止させた。
「大丈夫か、警備くんっ!あっ……気絶してら」
急ぎ警備くんの元へと駆け寄るが、目を品剥いたまま泡を吐いていた。腕を掴み脈を確認……ちゃんと心臓は動いている。死んではないが、首に大怪我をしたとドクター判断を下すべきだろうか。
「末恐ろしいお嬢ちゃんだぜ……急いでGotHの人を呼びに行かないと!」
「あたしがそのGotHの人だから。さっ、冗談を言ってないで、今のうちに中へ入るわよ」
エリゼは自分がしでかしたことなどお構いなしに、涼しい顔で死体安置所へと進んでいく。
「可愛そうな警備くん……でも、お前も半分は悪いんだからな?」
そう届かぬ声を残し、オレもエリゼを追って警備不在となった入り口を通過していく。
確かにエリゼは……ある部分が可愛そうなくらいに成長していないのかもしれない。でも、それを口にしないのが大人の男というもの。いくら相手が粗暴なエリゼだからって、レディへの心遣いを忘れてはならない。
それに、警備くんも見る目がない。エリゼの魅力はそこではなくて――脚にあると言うのに。彼女の脚線美は芸術の域。それでいて足技に長けているんだから、なおのこと魅惑の脚だ。
そんな彼女の脚で昇天したんだからお前は幸せ者だぜ、警備くん。
「こんな堂々と侵入しているのに……誰もいないのね」
足音を立てないようにコッソリ侵入している訳でもないのに、オレたちを取り押さえようと団員は襲いかかってこない。それどころか、誰もいないのかと思うほどに館内は静謐に満ちている。
もしもオレの予想が正しければ――敢えて、そうなっているのだと思うが。
「着いたわね」
館内案内図に従って進んでいった先、ついに目的地である遺体の保管室まで辿り着いた。
部屋の中は一段とヒンヤリした空気が流れている。たぶんこれは、遺体が腐敗しないようにと冷凍保存をしているためなのだろう。
気がかりなことが一つある。蒼黒の双子アジトへのガサ入れが行なわれた、すなわちニース兄弟が死亡したとされているのは一週間前のこと。既に埋葬処理がされていてもおかしくはない。
「サイファ、21番がベリオ・ニース、22番がエリオ・ニース」
「うん?」
「この管理表によると、まだそこに兄弟の遺体が入っていることになっている」
エリゼは中央のテーブルに置かれていた、クリップボードを差し出してきた。そこに挟まれた書類に目を通すと……確かに、今日の日付で兄弟がまだ保管されていることになっている。
これは暁光。もしも兄弟の遺体が既に埋葬処理されていていることになっていた場合、館内の何処かにある保管履歴を探すという手間をかけなければならなかったのだから。
「よし」
プレートを辿り、21番と書かれた冷凍庫の前に立つ。
この瞬間こそ、オレたちが死体安置所へと訪れた理由。
この中にベリオがいれば、オレの推理は外れ。フィリップは何ら悪事に荷担していないし、フードの正体はベリオではないということになる。
しかし、もしもこの中にベリオがいれば――最悪という言葉に尽きる。
「開けるぞ」
ゴクリと生唾を飲み、恐る恐る扉を開く。
すると中は――もぬけの殻。ベリオ・ニースの遺体は保管されていなかった。
「……隣は?」
エリゼに言われた通り、隣の22番冷凍庫も開く。が、やはり中にエリオは眠っていない。
これで――オレの推理は、確固たる証拠により立証された。
蒼黒の双子は生きている。そしてフィリップは連続殺人事件の真犯人――。
「――貴様ら、何をしているっッ!」
保管室に躍り込んできた新手、人畜無害そうな面構えのGotH団員三人組。恐らく警備くんが外で伸びていることに気が付き、慌ててここにやってきたのだろう。
「えっと――」
「悪かったな、荒々しい真似をして」
三人組とエリゼの間に割って入り、彼女のことを背中で隠す。
フィリップが黒と確定した以上、オレたちは真実を知る者としての義務を負った。これまでのお遊びは終わりだ。そろそろ真摯に現実と向き合おうとしよう。
「サイファ……?」
「こいつらの気はオレが逸らす。だからお前は――」
「何をこそこそ話しているッ!」
低く鋭い金属の衝撃音が、小さな部屋に幾重にも木霊した。
程なくして後方からは二つの衝突音が響き、キュルリキュルリと回転を終えると、再び一時の沈黙が部屋の全てを包み込んだ。
三人組の一人が、冗談一つ感じさせない赤い眼で、オレのことをきつく睨み付けている。そして彼の右手に握られた拳銃からは、白い硝煙が薄く立ち上っている。
それはオレたちに存在を無視されたことへの怒りか、鋼鉄の如き正義感からか。いずれにせよ……拳銃くんは、オレたちを殺害することに一片の躊躇いすらないようだ。
「おっかないねぇ……。悪かったって、あの警備くんが言う通りに、合法的に入館するべきだった。謝るからさぁ」
首を一瞬だけ捻り、背後のエリゼにアイコンタクトを送る。それから両手を高く上げて抵抗の意思がないことを示しつつ、三人組の方へと接近していく。
オレの行動に警戒してか、拳銃くんはすぐさま構えた。そして他の団員二人もまた、それぞれ臨戦態勢へと移行したようだ。
「なぁ、一つだけ教えて欲しい。どうして蒼黒の双子、ニース兄弟の遺体はここにないんだ?もしかしてこの書類は誤りで、既に埋葬処理されていたとか?」
「……極秘事項だ」
オレがただ「ニース兄弟の遺体はどうしてないんだ?」と訊ねただけだったら、拳銃くんも「埋葬処理されている」と素直に答えただろう。
しかし、書類について触れたことで、彼は沈黙せざるを得なくなった。この書類には3つの印鑑が押されている。その内重要なのは、最後に推された印鑑――フィリップ・ハイヤーのものだ。
フィリップは、代理を通してだろうが確かにここにニース兄弟の遺体があると認めている。にもかかわらずここに遺体はない。この書類が表に出回れば、フィリップは劣勢に回ること間違いなし。それを実行するかは置いといて、だが。
「まさか……気が付いたとでも言うのか?」
蒼黒の双子のガサ入れが虚偽だらけであることに、と言うことだろう。
きっと彼も、よくよく考えずそう口にしたのだろう。だが――オレはその発言を待っていた。実際には、そうなるように誘導しただけなんだけれどな。
「なるほどな、やっぱり死体安置所にもフィリップの手が回っていたと。と言うよりか……本来ここがどこの部隊の管轄なのかは知らんが、今は第二部隊がここを守っているんだろ――?フィリップのためにさ」
警備くん、そして三人組は共通して第二部隊の橙色の腕章を付けている。と言うことは、ここまでの登場人物は揃いも揃ってフィリップの配下たる第二部隊の団員。
これは偶然か――?いや、違うだろうな。ここはフィリップの急所だ。だから、第二部隊の手から遠ざけるために、自分の手駒たちに守護させていたのだろう。
「フィリップは何処まで根回ししているんだろうな?第二部隊全員か?それとも第二部隊にまで毒牙は及んでいるのか?まぁ、お前ら一般団員風情に訊いても仕方がない、か」
オレが挑発的に笑うと、三人組は顔を赤く染めていく。彼らの怒りのボルテージは、あと一度揺さぶりをかければピークに到達することだろう。
オレの計算通りに、な。
「最後に貴様に訊こう……どうして事件の真相に気が付いた?」
「さぁ、なんでだろうな?でも、勧善懲悪って言葉を知っているか?善玉は最後に栄え、悪玉は結局滅びるんだ。世の中全てがその言葉の通りであるとは言わない。ただ、フィリップは詰めが甘かったんだろうさ」
「そうか、フィリップ隊長を悪玉と愚弄するか。ならば――死ねぇッッ!」
オレへの憎悪をぶちまけるように、拳銃くんは顔を歪ませて絶叫した。
それは即ち、オレへの処刑宣告。
距離にして5メートルほど。この距離で撃てば、どんなに射撃能力が下手だとしても的に当たることだろう。それが鍛えられたGotH団員様ならなおのこと。射角からするに、オレの脳天を貫くこと間違いなしだ。
でも、弾丸が発射されればそうなるというだけ。そしてこの距離は、拳銃くんにだけメリットがあるわけじゃない――ずぶの素人だって、こんな至近距離なら外すわけがないんだよなぁ!
「悪いなっ!」
オレはすかさず、ジャケットで隠した腰のホルスターからリボルバーを引き抜く。そして腰で腕を固定したまま、一点へと狙いを付けて引金を絞る。
聞こえた銃声はただ一つ――オレが機先を制した。
「っ!?」
拳銃くんが握っていた拳銃は、オレが放った弾丸に弾かれ保管室の床をスライドしていく。
それを呆然と眺める三人組――あぁ、何と愚かなのだろうか。
戦場では一瞬の油断が命取り。自分と敵の置かれた状況を常に把握し、自分が優位をとれるようにと行動しないような輩は犬死にするだけ。
血が目に入ってもその瞳は開き続けなければならない。圧倒的優位な状況にあったとしても、警戒を怠ってはならない。
そして、背後は取られていないと正面ばかりに集中するなんて――ど三一の極みだぜ、お前ら。
「――覚悟を決めなさいっッ!」
その凜とした声に、ようやく三人組も気が付いたようだ。
この一局、オレだけが相手ではないということに。
そして真の主役は――むしろ彼女であるということに。
「はァッ!」
エリゼは三人組へと突撃し、一番手前にいたアイデンティティ喪失くんのがら空きの懐に飛び込んだ。そして掌の付け根で彼の顎の部分をすくい上げ、その身体は宙へと舞い上がる。
しかし喪失くんはまだ許されてはいない。エリゼは右脚を軸とし、左脚を大きく開く。そして神速の域で左脚を振るい、喪失くんをサッカーボールのように蹴り飛ばし――吹き飛ばされた喪失くんの身体に巻き添えとなり、残りの二人も敢えなくノックダウンするという結末となった。
「さっすがエリゼ。見事な足技だ」
パチパチと手を叩きながら、エリゼの元へと歩みを進める。
「あんたの方こそよ。と言うか……あたしが動かなかったら、あんたどうしていたの?」
オレはエリゼへと振り返った時に、声は出さずに「任せとけ」と念を送った。
もちろんオレはエスパーじゃないから、その言葉がエリゼに伝わったかなんてわからない。けれど、具体的な指示は彼女には不要だ。連中の隙さえ作ってしまえば、後は彼女がどうにかしてくれるだろう。そう強く確信していた。
「どうもしていない。オレはお前のことを信じていたからな」
「ふぅ~ん、案外打算だったってわけね。まぁ、良いわ。あたしはそこらの団員が束でかかってきても、絶対に負けることなんてないから」
エリゼは腰に手を当て、したり顔でそう豪語する。
エリゼのそれは過剰な自信ではない。それは正当な自己評価だ。
むしろそのくらい威勢が良くなければ――この後に控えるボスが牙を剥いた時、ヤツに一矢報いる事すら敵わないだろう。
「エリゼ――フィリップの野郎は何処にいる?」
この一局の勝利の余韻に浸っているほどオレたちは暇ではない。
早いところフィリップの元に行き、オレたちが辿り着いた真実を突きつけるべきだろう
「今の時間なら……ちょうど退院して本庁に戻っている頃かしら」
今日がヤツの退院日だったのか。出来ればまだ病床に伏していて欲しかったものだな。
それに――なんだが嫌な予感がする。連続殺人事件を裏で糸を引いていたような人物が野に放たれたんだ。今日、何か……良からぬ事が起こっても不思議ではない。




