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異世界からの脱出
・・・不意に目が覚めた。
まだ起ききっていない頭と目で辺りを見回しても、何の変哲もない朝を迎えた。
目覚ましよりほんの少しだけ早く起きたのか、時計を見ても普段の起きる時間よりも2分だけ早かった。
ひとまず目覚ましを消し、耳を澄ますと、向こうの方から香ばしい香りとともに、何かが焼かれているような良い音がする。
ある程度頭が起きた辺りで、部屋の扉を叩く音がした。
「おきてるー?」
「あぁ」
そんないつものやり取りをして、
いつもどおりの身支度をして、
仕事へ行く前に。
嫁の頭を少しだけ撫でてみた。
唐突に撫でられた彼女は少しだけ頬を赤らめながら、首を傾げた。
本当にこういう所作を見ると体の中がゾクゾクと湧いてくる。
「それじゃ、行ってくるね。」
「いってらっしゃい。帰り待ってるから。」
そうして俺は仕事へ行ったのであった。
A plus tard




