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第1話 プロローグ

突然ですが、今私がいるのはなんの変鉄もないログハウスです。

小窓から差し込む日差しが心地よく、ついつい居眠りしてしまいそうです。

木でできた椅子に座って、正面には同じく木造の机。その上には一冊の本がおかれています。

そこに書かれているタイトルはズバリ


「異世界攻略マニュアル」


ここまで言って察しない人は恐らく居ないであろう。

そう、なんと私は異世界へ転生してしまったのである。

夢にまで見た異世界転生!チートを使ってやりたい放題!!


...なんて言えるほどお気楽でもないしメンタルも強くないです。


どうしてこうなった。


それは遡ること数時間前...






「...暇だ」


大学受験を無事に終え1週間、入学までの暇をもて余していた僕は、なんとなくパソコンの前に座り、特に目的もなく電子の海をさ迷っていた。


「おっ、このゲームのオープンβ来週じゃん」


と、口では言ってみるものの、いかんせんやる気と興味が伴わない。

これが噂の燃え尽き症候群というやつか。受験勉強の間はあんなに楽しみだったゲームにもアニメにも熱が入らない。


「なんかこう...刺激がほしいな。ぐわっとくるやつ」


この1週間、ずっとこの繰り返しである。

と、うだうだしながらなんとなくパソコンのディスプレイを眺めていると、ふとあるサイトが目についた。


【異世界へようこそ‼】


「...新しいネット小説かなんかな?」


もともと異世界がどうのこうのみたいな小説は嫌いじゃないしよく読む。

特になにか考えるでもなく自然とそのサイトを開いてみると、どうやら数値シミュレーター的なものらしい。

もし自分が異世界にいくとして、何がほしいかを入力したら、それに見あったステータスを出してくれるようだ。


まぁ、面白そうだし、これ使って設定作って、自分で小説書くのもありかも。

とりあえず入力してみようかね。


名前:ミナセ=リュウ


あ、遅ればせながら私、水瀬 龍 といいますよろしく。って誰に説明してんだ僕は。

次は...職種か。

「んー、実際戦うとなったら、やっぱり剣だよなぁ。でも、ただ剣使うだけじゃ芸がないし...」

そうしてしばらく考えた末に出た結果が


職種:魔法剣士


思い描く理想としては、魔法で武器や体に何かしらのエンチャントを施しながら戦うオールラウンダーかな。

んでんで、お次は才能か。

ここが一番ステータスに影響しそうだなぁ。入力欄は3つしかないし、ここは入念に決めないと不味そう。

とりあえず剣士なんだし、剣の才能はほしい。あと魔力的なのも必要か。となるとあとひとつをどうするかってことよね。


あなたの才能は?

・一流の剣術

・一流の魔術

・圧倒的コミュ力


別に、今の自分にコミュ力がないって訳じゃないけど、やっぱり見知らぬ土地で活動するなら必須だと思うんだよね。本当に僕にコミュ力がない訳じゃないんだ。うん。

そんなことより次だ次。

最後は向こうに持っていけるものか。これ、知識とかでも良いのかね。だったらある程度決まってそうだな。


あなたが異世界に持ち込むものは?

・異世界の基本的知識

・現地の言語の読み書き能力

・しばらく生活できるだけの資金


こんなもんでしょう。

なになに。すべて入力したら、一番下にある【転生!】のボタン押せば良いのか。

では早速、ポチッとな。


次の瞬間、パソコンからまばゆい光が溢れだし、視界が真っ白になってしまう。

そして、まるでトンネルから出たときのように、すこしずつ視界が戻ってきたと思えば、冒頭の状況だったというわけである。


繰り返す。どうしてこうなった。


とにかくテンプレものががきたくて始めてみましたこの作品。

どこまで続くのかも、どんな展開になるのかも作者にすらわかりませんが、楽しんでいただければ幸いです。

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