005 春咲厚塗 またはファンデーション新調
サブタイトル元ネタ:
『春咲小紅』矢野顕子による楽曲
アップするのが遅れてもう初夏になってしまった……。
春ゆえに、っていうか前に使ってたやつを使い切ってしまったからなのだが、ファンデーションを新しくした。同じものを買い直そうかとも思ったが、やっぱ春やし、新しい年度に変わったし、加齢とともにくすみがちな顔面に新しい風と透明感を! ってことで、全然違うブランドのにした。
それにしても、新しい化粧品ってウキウキするよね! 私は化粧をしてもあんまり顔が変わらないのだが、それは「化粧してもしなくてもそれなりに見れる顔です」という自慢ではなく、根本的な化粧技術の不足と、盛れば盛るほど古き良きオカマバーの人みたいになるという骨格ゆえの悲しさ。
それでもやっぱり新しい化粧品を購入したときは、「これで自分の新しい魅力が発揮されちゃうかもしれないぜえ……!」と期待すること毎度毎度。
それなのに! コスメカウンターでBAさんに塗ってもらったときは、あんなにもツヤっと! 透明感!! に思えた私の肌も、自分でやってみると今までとあんまり大差なく、あれはコスメカウンターの照明とBAさんのメイク技術によって成立するものだったのだ……と現実を目の当たりにしてもなお、化粧品買うときのウキウキは止まらない。
私は! 自分を! 諦めない!
で、結局なにが言いたいのかというと。
化粧品に興味ない人からしたら、「これに◯千円、◯万円……!? ちょっと理性を失ってませんか? てか塗っても塗らなくてもあんま変わんないじゃん! 日焼け止め塗っとけばいいじゃん!」としか思わないかもしれない。私もかつてそう思ったときもあった。
しかしやっぱり化粧品は、私にとっては必要だからするものというより、娯楽なのだ。「新しい自分に出会えちゃうかもしれない」という、淡い期待とウキウキのためにお金を払ってるのだ。何度裏切られても。テクノロジーの進歩が加齢に追いつかないとしても。嗚呼それは最早哀しき性。
そうして今日も私はファンデーションを塗りたくる。
ラベンダーパール配合の化粧下地でくすみをとばしてツヤと透明感を演出! そして上から春の新作ツヤ重視のファンデーションを重ね、さらに眼の下のクマをひとはけのハイライトで飛ばし、明るいところで見てみたら、顔がサバみたいにテラテラしていた。
何事も加減が大事。