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そろそろ魔法ですかね?

やっとこさ、魔法です。

生活魔法……炊事、洗濯、掃除? と思って、考えました。

あったら便利ですよね。

どれか一つだけって言われたら、掃除魔法が欲しいなぁ。



朝一番でスキル確認。


喜多愛笑 キタアイ

 料理人

 LV 1

 スキル サバイバル料理 LV 1

     生活魔法 LV 0

     完全調合 LV10

 ユニークスキル 庇護されし者

 庇護スキル 言語超特化 極情報収集 鑑定超特化 絶対完全防御 地形把握超特化 解体超特化


 戦闘してないからレベルは1のまま。 

 サバイバル料理はちょこっと上がったか。

 2日でレベル1アップなら優秀なんじゃないかしらん?

 

 今日は無難に、生活魔法を上げていこうかなー。


「さて。朝ご飯は昨日の残りがあります」


「「「「「ねー!」」」」」


「そして食後には、ローズが見つけてくれた果物もあります」


「皆、感謝するのねっ!」


「ありがとうございます!」


「「「「ますっ!」」」」


「では、いただきます!」


「「「「「ただきます!」」」」」


 ちなみにローズが見つけてくれた果実は三種類。

 仲良く群生していた模様。


 野生レッドベリーの実

 料理の材料になる。

 火を通すべし。

 +砂糖、イエローベリーの搾り汁


 野生レッドベリーの葉

 茶葉となる。

 乾燥させるべし。

 

 野生レッドベリーの種 レア

 栽培できる。

 + 綺麗な水


 ……向こうでの苺。

 大粒で鮮やかな赤。

 生食できないとか残念過ぎる。

 栽培したら生食できると信じたい。

 お茶はストロベリーティーのようになるんだろうか。

 だとしたら実に幸せだ。

 ティータイムも夢じゃない。


 野生イエローベリーの実

 料理の材料となる。

 +塩、イエローベリーをスライスした物

 

 野生イエローベリーの葉

 茶葉となる。

 乾燥させるべし。


 野生イエローベリーの種 レア

 栽培できる。

 + 綺麗な水


 ……向こうでのレモン!

 ベリーって名前だけど、レモン。

 形も香りも超絶な酸っぱさも全く同じ。

 料理の材料っていうより、調味料寄りだよなぁと思わないでもないのです。

 果物っていうのともちょっと違う感じもしないでもない。

 自分はレモン丸かじりはできない派なのですよ。 


 野生オレンジベリーの実 レア

 料理の材料となる。

 生食可能。

 +モイサツマ、しょうが、オレンジベリーの搾り汁


 野生オレンジベリーの葉 レア

 茶葉となる。

 乾燥させるべし。


 野生オレンジベリーの種 レア

 栽培できる。

 + 綺麗な水


 ……向こうのオレンジ。

 野生種初の生食可能!

 本気で嬉しいです。

 希少食材らしいですよ。

 入手してきてくれた個数も少なかったです。

 早く増やしたいけど、種から育てたらどれだけ時間がかかるんだろうとか思ったけど。

 きっと成長促進魔法とかあると信じて疑わないので、深く考えない事にしました。


「オレンジ、うまー」


「「「「うまー!」」」」


 食後のフルーツを皆も気にいってくれた模様。

 ジューシーさが最高でした。

 甘みも抜群。

 早く拠点作って、栽培せにゃあ!


「今日は生活魔法を取得しようと思うんだ」


「無難だと思うのねー。今日はサイとサクラが狩り、ローズとモルフォが採取でよろしくなのねー」


「たまには、リリーも出かけていいんだよ?」


「愛を一人で置いていくのは心配なのねー。皆とも相談済だから問題ないのねー」


「「「「ねー」」」」


「そ、そう? まぁ、攻撃魔法取得となったら、実践は皆でお出かけになるからいいのかな?」


「なのねー。愛と私は早速魔法取得にかかるから、皆は片付けを宜しくなのねー」


 リリーの指示に他の子らは、ぴょこぴょこ飛び跳ねて片付けを始めてくれた。

 ローズが意外にも器用に洗い物をこなしていく姿に感動してしまった。


「それじゃあ、基本の生活魔法から取得してゆくのねー」


「リリー師匠、よろしくお願いします!」


「先生と呼んでも良いのねー」


 さらっと返される。

 リリーはなかなかにクールだ。

 当然、そこも萌えるが。


「不穏な気配がするのねー」


「気のせいなのねー」


「……まぁ、いいのねー。まず基本の生活魔法は三つ。洗濯魔法、炊事魔法、掃除魔法なのねー」


「うわー。本当に生活魔法って感じ」


「順番にいくのねー」


 リリーが頭上に乗り、額へぴとりと押し付けた。

 そこから情報が流し込まれるらしい。

 レシピのように、説明が脳裏に浮かぶ。


 洗濯魔法 術が発動されれば自動でやってくれる。

      全自動洗濯機風。

           

 レベル1 洗剤と水があれば洗濯できる。所要時間1時間。

 レベル2 洗剤があれば洗濯できる。所要時間50分。

 レベル3 水があれば洗濯できる。所要時間40分

 レベル4 何もなくても洗濯できる。所要時間30分。

 レベル5 漂白機能がついてくる。所要時間20分。

 レベル6 柔軟機能がついてくる。所要時間10分

 レベル7 乾燥までできる。乾燥まで含め10分。

 レベル8 染み抜きができる。染み抜きまで含め5分。

 レベル9 アイロンができる。アイロンまで含め3分。

 レベル10 特殊洗いができる。全てを1分で仕上げる。


「主婦でレベル5ぐらいまで取得しているのねー。専門業者でレベル9、王室御用達でレベル10なのねー」


「取得はスキルと同じ感じでいいの?」


「愛はそれでOkなのねー」


「それじゃあ……生活魔法 洗濯魔法ができるようになる。当然レベル10までできるようになる。私は勿論リリー達までつるつるのぴかぴかに洗えちゃうとか、最高!」


「……さすがは愛なのねー。普通は自分達まで丸洗いとか思わないのね……」


『生活魔法 洗濯魔法を会得しました。洗濯魔法のレベルは10です』


『風呂魔法(新魔法)を会得しました。風呂魔法のレベルは10です』


「リリーさんや……何だか不穏な囁きを耳にしたのですが……」


「……愛さんや……今更なのね……サクラを召喚するのね……」


 生温い微笑を浮かべたリリーがサクラを呼ぶ。


「召喚されたのですっ! 何を鑑定するのです?」


「私を鑑定して欲しいの……」


「はい! これが鑑定結果です」


 喜多愛笑 キタアイ

 料理人

 LV 1

 スキル サバイバル料理 LV 1

     生活魔法 LV 3

     洗濯魔法 LV10

     風呂魔法 LV10

     完全調合 LV10

 ユニークスキル 庇護されし者

 庇護スキル 言語超特化 極情報収集 鑑定超特化 絶対完全防御 地形把握超特化 解体超特化


「風呂魔法を詳細鑑定して欲しいのね……」


「凄いです! 新魔法です! 詳細ですよ?」


 風呂魔法(新魔法)

 術が発動されれば自動でやってくれる。

 それぞれこまやかな微調整ができる仕様。


 レベル1 どこでもバスタブ設置。

 レベル2 温水冷水・シャンプーリンス・ソープ完備。

 レベル3 適温機能発動。

 レベル4 どこでもバスルーム設置。

 レベル5 カミソリ・トリートメント・歯ブラシ&歯磨き粉付

 レベル6 ドライヤー機能発動(温風&冷風)

 レベル7 シャワー付&ジャグジー機能発動

 レベル8 サウナ&ミストサウナ機能発動。

 レベル9 あかすり&マッサージ付機能発動。

 レベル10 アロママッサージ付機能発動。


「な、なんか後半の方は、風呂関係ない感じがしなくもないのですが」


「これまた、王室相手に商売ができそうなのねー」


「今夜は皆でお風呂です! 楽しみなのです!」


「うん。日本人には風呂重要だからねぇ。露天風呂とか見つかるといいなぁって思っていたけど。そろそろ臭いもしそうな気がしてたし」


 入れるのに入らないのと、入れないのではまた勝手が違う。

 飛ばされた前の日には風呂に入っていたし、まだそこまで汚れていないけど、一日の疲れはバスタブにゆっくり浸かって疲れを取りたい派だ。


「ありがとう、サクラ。引き続き、生活魔法を取得するわ」


「頑張るのです! 私も狩りを頑張るのです!」


 サクラが転移するのを見て、首をこきこきと鳴らしてから、次の魔法取得にかかった。


「えーと。次は料理魔法かな?」


「そうなのねー」


 料理魔法

 レベル5以上の取得が難しいとされている。

 また専用包丁は作り手が少ないので、包丁そのものがなかなか入手できない。


 レベル1 強火、中火、弱火が使える。

 レベル2 万能包丁が使える。

 レベル3 冷蔵機能が使える。

 レベル4 とろ火が使える。焦がさなくなる。

 レベル5 専用包丁が使える。

 レベル6 冷凍機能が使える。

 レベル7 洗浄用の水が使える。

 レベル8 乾燥機能が使える。

 レベル9 料理用水が使える。

 レベル10 時間促進機能が使える。


「料理魔法は最前線に送られる軍人さんが、レベル7まで死にもの狂いで取るのねー」


「……洗浄用水を飲用水に。冷凍機能で遺体保護辺り?」


「正解なのねー。さすがは貴腐人なのねー。威力は本人の才能によるのねー。例えば、冷蔵維持時間とか冷蔵に至るまでの時間が才能のある人ほど、長く、短くできるのねー」

 

 貴腐人関係なっ!

 ……あるかな。

 軍人スイッチが入っていた時に多少調べたし。


 水魔法とか火魔法なんかとは別枠なんだろうか?

 攻撃系にその辺りは必須な気がするんだけど、炎熱魔法とか疾風魔法みたいに、なんていうかこう……も一つ突っ込んで厨二病に萌える感じなのかもしれない。


「了解! そしたら……瞬間冷凍・瞬間乾燥は必須です。専用包丁は当然作れます! 冷蔵、冷凍、オーブン、ミキサーをアイテムとして確立させます! ついでに、簡易キッチンどこでも設置機能付!」


「愛さーん!」


『生活魔法 愛専用料理魔法を会得しました。愛専用料理魔法のレベルは10です』


 リリーの悲鳴も気にしなーい。

 したら最後だ。

 せっかくのチートだからね。

 自重はしませんですとも!


「ふっふっふ。どんな鑑定結果が出るか楽しみだわ」


「愛が念じなかったことまでできるようになっている気がするのねー。明日は、攻撃魔法より先に、偽装と転移を覚えると良いのねー」


「隠蔽も一緒の方がいいんじゃない?」


「確かにねー。隠蔽発動しながら転移とか良いと思うのねー」


「うし! じゃあ、洗濯魔法から! と思ったけど、着替えないし」


「私しか見てないから、すっっぽんぽんで問題ないのねー。1分でできるのねー」


「そういえば、そうだった」


 リリーにがん見されながらも、下着まで脱ぎ捨てる。

 一式を手の上に乗せて、洗濯魔法を発動させる。


「おー」


 私の手から浮いた洗濯物が、洗濯機に入っているように空中でくるくると回る。


 ただ眺めるだけの1分間だったが、物珍しさもありあっという間だった。


「アイロンかけるほどの服じゃないんだけどね」


「ほんのりとソープの香りがするのが良いのねー」


「うん。香水とかいらないよね。このぐらいの香りがベストだわ」


 朝起きてから一洗いして着替えれば良いだろう。

 人と会わないうちはこの服一式だけでも問題はないが、早いうちにこちらの世界の衣類も一式手に入れたい。

 下着がごわごわしていないとありがたいのだけれど。


「さて。昼ご飯の準備でも始めますか!」


「手伝うのねー」


「よろしく!」


 会得した料理魔法も早速発動したい。

 でもって、他の子達がリリーに渡していった食材を吟味して美味しい物を食べさせたい!


 私は、やる気満々で昼食に取りかかる。


「……愛さんやー」


「何かね、リリーさんや?」


「掃除魔法の存在をまるっと忘れている気がするのね?」


「おうふっ」


 得意じゃないからまるっと忘れていました。

 あれだよね。

 貴腐人って、掃除苦手な人多いよね?

 特にコレクター癖のある人は多いよね!

 ……本当は、貴腐人関係ないって解ってます。

 むしろ、コレクションした物に愛を注ぐから、綺麗好きな人も多いって知ってます。

 リリーさんのじと目が辛いです。


「……午後から覚える所存ですよ……」


「掃除魔法こそ、新魔法が出そうなものだけどねー。その調子じゃ無理なのかもねー」


 引き続きのじと目ですが、そこは違うかもしれませんよ、リリーさんや。


 掃除が苦手だからこそ、便利魔法で全部片付けてやらあって! スイッチが入る可能性もあるのですよ!


「ま! 今は、料理全力投球で」


「同意するのねー」


 リリーは指示した食材の準備をして、私は石包丁を握り直した。


引き続き魔法編です。

せっかく取得した魔法をがんがん使って欲しいですが、今はまだ魔法の羅列ばかりになってしまう予感。

そして、攻撃魔法を何にしようか迷っています。

覚えさせなくてもスライム達がいれば、安泰なんですけどね。

万が一離れた時用に。


次回は、引き続き、生活魔法取得中。 になります。


お読みいただきありがとうございました。

次回も引き続き宜しくお願いいたします。

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