ヨユヒャネイ離宮の夕食。後編
ミスタードーナツの新作もっちゅりんシリーズ美味しかったです。
完売御礼になるほど人気なのも納得。
四種類甲乙つけがたいのですが、黒糖&わらびもちがお得感があって一番好きかも。
四角い皿に盛り付けられているのは、クックルーもものコンフィ。
たっぷりのベイビーリーフが添えられていた。
肉の上には良い焼き色のローズマリーが一本。
クックルーはヨユヒャネイ離宮産を使用。
野菜はさて置き肉も離宮産か……どれだけ広い敷地なのか、ちょっと見学をしてみたいかも。
こちらは皿に盛られていた中から一切れと、彩りにベイビーリーフを取った。
その足でもう一種類の肉料理もトレイに乗せる。
底がホワイトそれ以外は茶色というおしゃれな深皿の中に入っているのは、ホワーンラビットのフリカッセ。
ネギタマと骨付きホワーンラビットの肉を炒めたものをしっかりと煮込んでいる。
ホワーンラビットはヨユヒャネイ離宮産を使用。
ぱっと見はシチュー。
こちらは骨付き肉一つにたっぷりの白いソースがかかっていた。
大きめなレンゲのような容れ物に入っている。
「もも肉やわらかぁ……」
「絶妙な焼き加減なのねー。熟練の技なのねー」
リリーが感動していた。
ニンニクと塩胡椒が利いていて万人受けする味だ。
そして肉がやわらかい。
確か弱火で長時間焼くんだよね。
ここでレッドワインをいただいた。
渋みが強いワインは得意ではないけれど、このワインは酸味とのバランスが絶妙で、かなり渋さを感じるにもかかわらず美味しくいただけた。
新境地を開拓した気分になる。
「骨付き肉は……食べにくいのが難点ですわね」
「……ばりばりと骨ごと食べる音が聞こえるのは気のせいでしょうか?」
「ほほほ。勿論気のせいですわ。淑女は気にしてはいけませんのよ?」
私は取ったけどね、骨。
食べるのはきついです。
スライムたちは皆、ばりばりいわせていましたけれども。
白いソースにたっぷりと絡めていただくと大変美味しかったです。
ヘルシーと聞くとお代わりをしたくなるけど、そこは我慢。
バケットで綺麗にソースを拭っておいた。
さすがにソースをよく吸ってくれたバケットの食感はやわらかだった。
魚の形がしたスープ皿の中身はブイヤベース。
スケットダラ、エービ(海老)、サリア(あさり)はわざわざ個別に説明書きがあったので、食材に拘りがあるのかもしれない。
いろいろな具材が使われる料理だからね。
食材は厳選されたギミルメー産(魚介の名産地)
「うわー濃厚」
魚料理といえばホワイトワイン!
濃厚さを払拭すべく口にする。
グリーンベリーの香りが鼻を優しく抜けていくのがたまらない。
口の中もかなりさっぱりした。
濃厚とさっぱりの永久機関に嵌まりかけるほどだ。
「う。これも最後はパンで掬うといいのよ」
「ん。バケットのお代わりをもってきてあげたの」
「あ、ありがとう」
ブリオッシュだけまだ食べていないけど、イラストはアイスクリームを挟んでいたから、デザートとして食べるつもりでいる。
なのでバケットはまだ必要かもしれない。
魚介の旨味を堪能できる料理と謳われるのも納得だった。
ちなみに野菜も入っているがかなり細かく刻まれていた。
魚の味だと鋭すぎるのでやわらかくするのに役立っているのかも?
サリアの殻入れを誰かが用意してくれたようで、それがサリアを大きくした形だったのが可愛かった。
魚の頭と尻尾がある皿にはターイ(鯛)のポワレ。
イエローベリーバターソース。
付け合わせにはフライドレンココン(レンコン)が添えてある。
ターイは厳選されたギミルメー産(魚介の名産地)
レンココン、イエローベリーはヨユヒャネイ離宮産を使用。
「レモンバターソース最高!」
「あら。じゃあ他の白身魚もイエローベリーバターソースにするのです?」
「そうだね。あ! 他の柑橘系ソースも食べてみたいかな」
レモンとオレンジ以外のソースってほとんど食べたことがないから挑戦してみたい。
あと異世界情緒満載の柑橘系があったらそっちの味も知りたいよね。
スイーツは見開きページでの紹介。
二段のティースタンドに載ってました。
全部ミニサイズらしく、ミニチュア感がある。
マドレーヌ。
ハート型。
貝型を想像していたので意外。
カヌレ。
プレーンとレッドベリー味。
レッドベリーの方は半分に切られていて、綺麗なピンク色が女性受けしそうだ。
ラングドシャ。
丸いホワイトチョコレートと四角いブラックチョコレートの二種類。
丸い形は珍しい気がする。
モンブラン。
天辺にはマロングラッセが載っている。
あちらで流行っていたできたてモンブランのような繊細なもの。
ガトーショコラ。
パウダーシュガーがふりかけられている。
形はホールを八等分したもので、生クリーム添え。
「スイーツはワインで楽しむのです?」
「うーん。迷うなぁ」
「癖のないホットティーがお勧めなのです」
「ではそれで」
「どうぞなのです」
取っ手とカップの形がハートのティーカップにたっぷりの紅茶がそっと置かれた。
持ちにくいけれど可愛い。
味は癖がないのでスイーツの邪魔はしないだろう。
砂糖は迷って入れないでおいた。
「マドレーヌが一口ってあまりないかも」
「言われてみればそうなのねー。バターがじゅわっとしみ出して美味しいのねー」
「もしかして生地に小さな角バターでも入れたのかしら?」
「それぐらいバター感が強いのです」
バターがたっぷりのお菓子って贅沢な気がする。
同時にカロリーが恐ろしい。
「あ、甘酸っぱい!」
「う。形も食感もカヌレだけど、甘酸っぱいと別のスイーツみたいなのよ」
「確かに。食べ比べると味の違いに驚くよね」
ちなみにどちらも甲乙がつけがたい。
お酒の風味を楽しみたい人にはプレーンがお勧めだけどね。
苺のチョコレートがかかっているものは以前食べたけれど、今回食べるものは生地にたっぷりのレッドベリーが練り込まれたもの。
こちらの方が好みです。
「甲乙がつけがたいのです……」
「ん。同感なの……」
食感はどちらも同じなのだが、チョコレートの味が違うだけで随分と印象は変わる。
ロール状のタイプも好みなのだがこちらにはあるのだろうか?
この世界にはないと思っていたいろいろな食材が、意外に存在しているのだと知って嬉しい。
次の高級ホテルも楽しみだ。
「中のクリームが甘くなくて美味しく感じましてよ?」
「外側は結構甘いけどね」
タルト生地の中に、ミルク分が強く甘みの薄いクリームが乗っており、上から線状のマーロン(栗)が綺麗にかけられている。
クリームとマーロンを一緒に口へ入れると秀逸だ。
このレシピで今度も食べたい。
「あー、凄いチョコレート感。チョコチョコしい……」
「頭の悪そうな表現なのねー」
「う、でも気持ちはわかるのよ」
ガトーショコラはねっとり系。
凄くチョコレート分を摂取している気持ちになる。
つまりは大変美味しい。
生クリームと一緒に食べるとかなり味に変化が出る。
こっちも美味しいので、生クリーム添えはかかせないところ……。
「そして……ブリオッシュのバニラアイス挟み!」
「大きいのを食べてみたいのです」
「美味しいからね」
サクラは三個を一度に食べていた。
そのまま食べても美味しいと思うけど、アイスを挟んで正解だったと思う。
少しずつだったので何とか全部食べきったがお腹がいっぱいだ。
更にワインを何杯も飲んだのでそれなりにアルコールが回っている。
心地良い酔い加減だ。
ローズがベルを鳴らしてコックたちを召喚する。
綺麗に食べ尽くされた状態を見て、全員が揃って驚愕の眼差しを向けてきた。
や。
私が全部食べたわけではないからね?
今回も一緒に来てくれたバルドゥイノがわざとらしく大きな咳をした。
我に返ったコックたちが、綺麗に後片付けをしてくれる。
「どの料理も凄く美味しかったです。見た目も素敵で終始楽しませていただきました」
「堪能いただけたようで何よりでございます。朝食もまた腕を振るいますのでどうぞお楽しみくださいませ」
朝食もビュッフェだったら大変だけど、スライムたちの胃? は無限大なので、頑張ってもらえばいいかと思いつつ。
「はい。楽しみにさせていただきますね」
と大きく頷く。
スライムたちも大きく頷けば、耐えかねたようにバルドゥイノが笑った。
バルドゥイノの笑いにコックたちがざわついたが、バルドゥイノはコックたちを咎めようとはしなかった。
お腹がいっぱいで半分夢の中にいたら、スライムたちがお風呂に入れてくれた。
ホテルのバスルームは豪華だったと聞き、朝にも堪能してしまったのはここだけの話だ。
喜多愛笑 キタアイ
状態 御飯が美味しくて満ち足りています。
料理人 LV 4
職業スキル 召喚師範
スキル サバイバル料理 LV 5
完全調合 LV10
裁縫師範 LV10
細工師範 LV10
危険察知 LV 6
生活魔法 LV 5
洗濯魔法 LV10
風呂魔法 LV10
料理魔法 LV13 上限突破中 愛専用
掃除魔法 LV10
偽装魔法 LV10
隠蔽魔法 LV10
転移魔法 LV ∞ 愛専用
命止魔法 LV 3 愛専用
治癒魔法 LV10
口止魔法 LV10
人外による精神汚染
ユニークスキル 庇護されし者
庇護スキル 言語超特化 極情報収集 鑑定超特化 絶対完全防御 地形把握超特化 解体超特化
称号 シルコットンマスター(サイ)
愛用していたダヤンのペットボトルホルダーが劣化してしまい、新しい物を……と思って、まず100均を調べたのですが、さすがに保冷までしてくれるものが見つけられず……。
大人しくダヤンの新作ペットボトルホルダーを購入しようかと思います。
次回は、スライム愛好会を訪ねてみる。前編(仮)の予定です。
お読みいただきありがとうございました。
引き続き宜しくお願いいたします。