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教会へ行く途中で。

 コンビニで山崎の小瓶が入手できると聞いて足を伸ばしました。

 無事入手できました。

 情報を流してくれる方には何時もありがとうございます!



 アランバルリとは教会へ行く途中の街で待ち合わせをした。

 そこまで急ぐ旅ではない。

 途中の街で美味しい物を食べる余裕ぐらいはあるだろう。


「アイリーンの御飯より美味しい御飯なんて、ないのねー」


「フォルス嬢の料理なら何時でも大歓迎だぞ? キッチンを借りるか?」


「最近は休憩宿なるものができており、そこではキッチンも借りられるのだとか……待ち合わせの街にも確か先日開店したと耳にしておりますが……」


 休憩のできる宿と聞くとラブホテルを連想してしまう。

 最近のラブホテルは特徴のある設定も多いのだとか。

 あちらで近くの宿検索をしたとき、普通の宿より心惹かれるラブホテルがあったのは驚きだ。

 特に料理が美味しそうで、料理だけ食べに行けないかなぁと? と思っていたら、しばらくしたらレストランは宿泊されないお客様でも御利用できます! と説明が増えていて驚いたっけ。


「ある程度のスペースがあれば料理はできるわよ?」


「嬢ちゃんの料理は格別だからなぁ」


「ええ、個室で作らないと有象無象が湧くと思いますので!」


 空調のしっかりしたレンタルスペースとかあればいいんだけどね。

 外で人の目が気になるなら、スライムたちに隠してもらっても……や、それはそれで目立ってしまうか。


「でもまぁ、せっかくだから街のオススメ料理も食べてみたいのよ」


「あードーベラッハは、料理が得意の街じゃなかったからな」


「今後は得意な街になりますけどね、フォルス様のお蔭で」


「待ち合わせの街はオススメ料理ってないの?」


 ボノとスルバランが仲良く首を傾げる。


「プアゴテエモ街は……酒は有名なのあったよな?」


「レッドアップルミードですね。ホットでもアイスでも美味しくいただけるお酒です」


 林檎の蜂蜜酒!

 美味しそうだ。

 ホット、アイス、どちらも楽しみたい。


「好みだったら、購入もしたいわね」


「お! そうか。俺も買っていくかなぁ。女性職員が好きなんだよ、あれ」


「ですね。男性でもがんがん飲めるからと好む人は多いですし」


「レッドアップルが特産なら、それ関連の料理もありそうね?」


「レッドアップルパイはあったな」


「クックルーとレッドアップルの煮込み、モーモー肉のレッドアップル巻、ポークとレッドアップルのソテーも美味しいと評判ですね」


 林檎尽くし!

 や、林檎好きだから嬉しいけど!


「レッドアップルフルコースを出す店がなかったか?」


「ああ! ありますね。そちらにしますか?」


「是非!」


 デザートのイメージが強いけど、料理としても美味しいと思うのですよ。

 楽しみだわー。


「……アランバルリが待っているのです」


 馬車の窓から外を覗いていたサクラが教えてくれる。


「お、どれどれ。ははは。何も街の入り口で待たんでも!」


「商人としては一番無難な待ち合わせですよ?」


 サクラが教えてくれる前方を眺めれば、アランバルリの姿がはっきりと見えてきた。

 ぱっと見るに、元気そうだ。


 プアゴテエモ街の入り口で馬車を降りる。

 代金は前払いなので降車はスムーズだ。


「久しぶり、アランバルリ。元気にしてた?」


「はい。フォルス様。ホルツリッヒ村の名前のお蔭で快適な旅を続けておりました」


「あら。そんなに有名になっているの?」


 しばらくスライムたちしか帰っていないので、どれだけの人が足を運んでいるかわからない。


「ええ。安心して良質な買い物ができる村として知名度が上がっております」


「そういえば、少し前から安心安全お見送りサービスを開始したのねー」


「え、どんなサービス?」


 知らないわ!

聞いてないわ!


「レッドアップルコースを食べながら教えますわ」


 ローズ的には食事が先らしい。

 私も気になるけれどね、レッドアップルコース。


「おや。レッドアップルコースのお店で食事予定ですか?」


「ええ、大丈夫かしら?」


「観光客に人気のお店ですが、数を用意しているので問題ないと思いますよ。では、参りましょうか」


 商人にしては身軽なアランバルリは、アイリーン特製マジックバッグを身につけている。

 ゴウトゥの皮で作ったウエストポーチ型だ。

 渡したときはしばらくその場でくるくる回っていたっけ。

 そこまで喜んでくれると思わなくて、スライムたちとほっこりしたものですよ。


「今回はしっかり商売できたんかよ? ん?」


「……ボノ。貴男それだと、アランバルリを心配しているように聞こえませんよ? 全く困った男です」


「はははは。ありがとうございます、ボノ殿。今回の商売は十分納得の成果を出せていますよ。ホルツリッヒ村専任商人の名を辱めるわけにはまいりませんからね。スルバラン殿にも、何時もお気遣いありがとうございます。商人の鏡の姿には何時も敬意を払わせていただきますよ!」


 二人に話しかけられるアランバルリの表情は随分と明るい。

 初めて会った頃の不幸を背負った色は微塵も見いだせなかった。

 良い傾向だ。


「あ。お店は、モンスターは入っても大丈夫なの?」


「条件付きですが大丈夫です。フォルス様は御名が知れておりますので問題ないかと。責任者に信用があるか否かで左右されるものですから」


「それは良かったわ。あ! 今更だけれどお店の名前は?」


「レッドアップルです。メインの取り扱い食材をそのまま使ったようですよ。店主がよく揶揄われています」


 うん。

 何となく同志の香りがする。

 美味しい料理が食べられそうだ。


 大きな林檎が目印の看板。

 レッドアップルと文字も書かれている。

 行列は十人ぐらいだろうか。

 食事時だからこの程度、人気店なら普通かもしれない。


「いらっしゃいませ。現在混み合っておりますのでお待たせして……あれ? アランバルリさんじゃないですか! 少々おまちくださいませ。店長ーアランバルリさんがおいでになりましたよー」


「お。もしかしてアランバルリ、ここの店主と知り合いか?」


「林檎の皮や種を使って、何か料理ができないか相談を受けたことがありまして……」


「ああ、貴男は本来捨てられる物で料理を考えるのが得意でしたからねぇ」


「好意的な目で見てくれる人が最近増えて、嬉しい限りです」


 照れくさそうに頭を掻くアランバルリ。

 以前はそんな物を料理に使うなんて! と反発を喰らっていたのだろう。

 だが不運体質が改善されて、それまでの功績を真っ当に評価された、もしくは以前から目をつけていた人がおおっぴらに好意を示すようになった……といったところかな?


「おう! アランバルリ! よく来てくれたな。アンタのおかげでうちの料理は充実したんだ。先に入ってくんな。お連れ様も是非、御一緒にどうぞ。お待ちの皆様には、こちらのお客様を先に入れますこと、お許しください! 当店の恩人なのです。お待ちのお客様には今から試作品のレッドアップルジュースを差し上げます。また、小さな一品をサービスしますので、御理解ください!」


 一気に畳みかければ、一瞬不満げな表情をした客たちは、揃って満面の笑みになった。

 店の中から女の子たちが素早く出てきて、ジュース入りのカップを配ったからかもしれない。

 女の子たちにジュースの感想を言う者はいても、文句を言う客はいないようだった。


「ささ、今のうちにどうぞ。こういうときのために離れを確保してございますので。料理はお任せコースでよろしゅうございますか? そちらを堪能いただいた上で、御希望がございましたら追加で注文していただければ対応いたします」


「はい。それでお願いします」


「では、早速注文を通してまいりますね。案内はこちらの者がいたしますので……」


 店を突っ切って、離れに行くのかな? という扉の前、少女が一人立っていた。

 ロップイヤー耳の兎獣人だ。

 可愛い。

 兎は林檎が大好きなので、兎獣人はまかない目当てでお店に勤めているのかな? と考えてしまった。

 幼く見える兎獣人は丁寧に離れまで案内をしてくれる。

 ちらちらとスライムたちを見詰めているが、その瞳は好奇心に満ち溢れていた。

 スライム好きなのかしら?

 なかなか近くで観察する機会がないから、興味があるとついつい視線を飛ばしちゃうよね。


「とても希少なモンスターですね。どなたのモンスターですか?」


「あ、自分です」


「え! そうなんですね、失礼いたしました。そちらの方のテイムモンスターかと思っておりました」


 ボノに掌の先を向けながら言われた。

 そう思うのが一般的だろうから無理はない。


「テイムモンスターというか、家族ね、この子たちは。問題行動は起こさない、頭の良い子たちなので安心してくださいね」


「あ! はい。その……あまりにも綺麗な色合いなので、凝視してしまって失礼いたしました」


「ふふふ。見られるのには慣れているから大丈夫」


 いきなり強奪しようとする子供どころか、大人にも慣れていますとも、ええ。


「その……お許しいただけるなら、触らせていただいてもよろしゅうございましょうか。お客様に対して無礼を働いているのは重々承知しておりますが、その……か、可愛くて!」


 手がぷるぷるしている。

可愛い。

 耳も尻尾もぷるぷるしている。

 至高です。

 あ、リリーが我慢できなくなったらしい。

 兎獣人のぷるぷるしている掌の上に乗っかりにいった。

 他のスライムたちも思い思いの場所へ懐きにいく。

 頭の上にどどんと乗ったのは、ローズだ。


「ひゃあああ! 可愛い! ぷるぷる! 気持ち良いー!」


 兎獣人の可愛い悲鳴は大きかった。

 男性三人も微笑ましげに見詰めていたけれど、お店の方から店主がすっ飛んできてしまった。

 忙しいのにすみません!

 こちらこそうちの店員が暴走してすみません!

 と謝り合戦になっている最中も、兎獣人はスライムと戯れるのをやめませんでしたとさ。

 強い!



 

 喜多愛笑 キタアイ


 状態 空腹中 new!!


 料理人 LV 4


 職業スキル 召喚師範 


 スキル サバイバル料理 LV 5 


     完全調合 LV10

     裁縫師範 LV10

     細工師範 LV10

     危険察知 LV 6

     生活魔法 LV 5

     洗濯魔法 LV10

     風呂魔法 LV10

     料理魔法 LV13 上限突破中 愛専用

     掃除魔法 LV10

     偽装魔法 LV10

     隠蔽魔法 LV10

     転移魔法 LV ∞ 愛専用

     命止魔法 LV 3 愛専用

     治癒魔法 LV10

     口止魔法 LV10

     人外による精神汚染


 ユニークスキル 庇護されし者


 庇護スキル 言語超特化 極情報収集 鑑定超特化 絶対完全防御 地形把握超特化  解体超特化


 称号 シルコットンマスター(サイ)   





 

 福袋の予約が絶賛受付中で、ついつい定期的にチェックをしてしまいます。

 既に購入した牛乳屋さんの福袋は、1000円割引に心惹かれて購入しましたが、どれも美味しいです。

 チーズ福袋も毎年気になるんですが専門店だと高めなんですよね。

 宝くじでを当てて購入したいところ……。


 次回は、 レッドアップルフルコース。(仮)の予定です。


 お読みいただきありがとうございました。

 引き続き宜しくお願いいたします。  

 


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