指切りげんまん(ジャンル:切ない系?)
指切りげんまん、 嘘着いたら針千本、飲〜ます!
そんな約束を幼い頃、意味などよく分からずしていた。 嘘着いたら針を千本飲まなきゃいけない。 だから約束は破っちゃダメなんだ。それくらいの捉え方だった。
知らなかったんだ。 たった一つの約束のために、誠意を表す意味で指を切り、針を千本どころか一万回も殴られなきゃいけない。 そんなにハイリスクローリターンだとは知らなかったのだ。
まぁだからと言ってこのご時世だ。 約束を破ってそれが実行されるかと言ったらそうではない。そもそも、一つの約束に指を一本切っていたら僕は死ぬまでにあと10回しか約束できない。 …… いや、足の指も含めれば。
なんて考える必要はない。昔は実行していたのだとしても、今となっては例えばの話だ。 それくらい、約束したらちゃんと果たさなきゃいけませんよ! みたいなものだ。
嘘をつくと、チクっとする。 まるで針で刺されたように。
嘘をつくと、ズキっとする。 まるで殴られたように。
君との絆が切れた時。 まるで指が切れたように、胸が熱くて痛くなった。
あぁ、そうか。 この約束は………
きっと相手の心に、訴えかけるものなんだね。
交わした約束、守らなかった僕。 そうして僕の心に痛みが残る。 それでも……
僕が君に与えた痛みは、こんなものではなかったんだろう。




