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魔法少女フィーネちゃんの社会科見学

作者: へプロ

 ここは魔法使いのいる国。この自然豊かな森のなかに、とても大きな建物があります。それはそれは大きなお城です。

 このお城のような建物に多くの子どもたちが入っていきます。そう、ここは魔法使いになるための学校なのです。ここでは子どもたちが立派な魔法使いになるために、毎日この学校に訪れています。


 この魔法学校では、人間界でいう国語や算数などの座学の他に、魔法の訓練などが教育として設定されています。なかなか上達するのに時間はかかりますが、それでも毎日前進しています。

 この学校では座学や魔法の授業の他に、ある授業がその中に含まれております。その授業とは"社会科見学"であり、人間界で起こる数々の出来事に対して自分で答えを導き出すというものです。


 社会科見学の授業とは一体どのようなものでしょうか?

 この魔法学校のとある生徒。フィーネの一日を見てみましょう。


 フィーネはある魔法使いのドアを、コンコンとノックしました。


「せんせぇ! おはようございます!」

「おはよう、フィーネちゃん。いつも元気だね」


 フィーネの目の前にいるのは、モリブデンと呼ばれる魔法学校の大魔法使いです。


「はい。社会科見学ということで、どんな世界が見れるのか昨日から楽しかったんです!」

「なるほど、そうか。今日はその日だったね! じゃあ今日の社会科見学はここにしよう!」


 モリブデン先生はフィーネの目の前で、大きな水晶を取り出しました。先生は何やら呪文を唱えると、その水晶はある情景を映し出しました。何やら大人の男性と女性がパーティー会場で何やら話し合っています。


「せんせぇ。この場所はなんですか?」

「ここは婚活パーティーと呼ばれる場所だよ。多くの大人たちが結婚相手を探すためのイベントなんだよ」


 フィーネは水晶に写った情景を眺めながら、ある一つの疑問をもちました。


「せんせぇ。私のパパとママの出会いはこんなのではなかったよ。二人とも好きになったって」


 先生は長いひげをモシャモシャともみながら、


「フィーネちゃんのパパとママはお互いに好きになったみたいだけど、ここではそういうことがなかった人の為にあるんだよ」


 フィーネは目の前の光景が不思議でたまりません。その水晶をジーっと眺めると、先生に質問しました。


「せんせぇ! この婚活パーティーは男の人と女の人はどうやって結婚相手を見つけるんですか!?」


 先生は待っていましたという表情になりました。


「いいところに気がついたね! 今日の社会科見学は、この婚活パーティーに参加していろんな人の意見を聞いて答えを見つけるんだ」


 先生はフィーネに今日の課題を与えました。


「せんせぇ、わかりました。でもどうすればいいんでしょうか? すぐにバレてしまいます」


 とフィーネは自信なく答えました。フィーネはどうすれば人間たちに気づかれる事なく、見学ができるのかわかりません。


「フィーネちゃん。学校で魔法のマントの使い方を習わなかったかい?」


 と先生は、フィーネに語りました。


「あ、そうか! それを使えばいいんですね!」


 するとフィーネは手をポンと叩きにこやかになりました。

 先生はフィーネに魔法のマントと、魔法のペンダントを渡しました。このペンダントは一体なんの効果があるのでしょうか?


「このペンダントは、人間界に行ったフィーネちゃんが、先生と会話できるものだよ。何かあったらこのペンダントに話しかけてみてね」

「はい、せんせぇ!」


 フィーネはペンダントとマントを着て、先生の部屋にある、大きな魔法陣の上に立ちました。先生がフィーネにできるのはここまでらしく、後はフィーネただ一人でこの社会科見学を行います。


「それでは、その会場に転移させるよ。それっ!」


 先生は長い杖で、魔法の呪文を唱えました。

 するとどうでしょう。フィーネの足元にあった魔法陣は急に光りだし、フィーネまで包み込む明るさとなりました。


「それでは行ってきます!」


 フィーネは人間界に移動しました。



 転移魔法をかけられたフィーネは、それはすごく不思議な体験となりました。先生に、お出かけの挨拶をしたかと思うと、既に人間界の婚活パーティーの会場であったのです。一瞬のうちに移動したのを確認すると、フィーネは大魔法使いの凄さを感じました。


「やっぱりせんせぇはすごいなあ……」


 とフィーネは感心していると、


『フィーネちゃん。もう会場に着いたかな?』


 渡されたペンダントから、モリブデン先生の声が聞こえました。


「せんせぇ。着きました!」


 フィーネは興奮を抑えきれずに大声で返事をしました。


『しっ、静かに。これから人間に気づかれないように、マントを羽織りながら移動するんだよ』

「はい、せんせぇ」


 フィーネは小声でペンダントに返事をしました。

 マントを羽織ると、とたんにフィーネが姿を消しました。これが魔法のマントの効果です。これがあればいつでもどこでも、男女の意見を聞くことができます。

 フィーネはマントを羽織ったまま、会場に入りました。


 豪華な建物の内部では、多くの男性と女性が食事をしながら話し合っています。フィーネは初めて大人たちによる楽しそうなパーティーを見ました。見渡す限り、みんな背の高い人たちです。


「みんな初めて出会ったのに、どうやって結婚相手を見つけるのかしら?」


 フィーネは不思議でいっぱいです。しかしどのようにして、彼らの意見を聞くのかわかりません。彼女はひとまず会場内をウロウロとしました。

 




 フィーネは、ある女性を注目しました。その女性は、遠くにいるのっぽの男性を見つめています。そののっぽの男性は、なかなかにスッキリとした顔立ちです。彼女はのっぽの男性に向かって歩き始めました。フィーネは、その女性を追いかけてみることにしました。


「「こんにちは」」


 とお互いに挨拶を交わします。二人共にこやかでとても爽やかな雰囲気です。


「……◯◯さんもこのようなイベントに? 以外だなぁ。貴方のような顔立ちなら他の男性が取り合うと思うんですけど」

「…………いえいえ。なかなかそういう出会いがありませんでしたので」


 女性は少し焦り気味に答えました。

 この後この二人は、何やら談笑を始めました。はじめはお互い緊張していましたが、何とか緊張はほぐれてきたみたいです。フィーネから見てもなかなかいいカップルです。


「あの女の人はあの”のっぽさん”のどこに惚れたんだろう?」


 女の人はのっぽの男性にある質問をしました。


「ご職業は何をされていますか?」

「私は☓☓☓☓☓☓を務めていますよ。毎日残業で出会う人がいませんでしたから」


 その時、女の人の表情がかたまりました。先ほどまでの和やかさとは、打って変わって獲物を見つめる動物のようになりました。


「…………こんなこと言うのもアレなんですけど、忙しくてお金を使う暇もないんですか?」

「ええ……。毎日家と会社ですよ。なんだか気が滅入りそうですよ」


 男性は照れながら、話しました。

 するとどういうことでしょうか。女性は、男性の手を握りながら、


「それなら私が貴方を癒してあげますよ!」


 と興奮気味に言いました。心なしか、最初に出会った時の二人の距離は、とても短いものになっていました。のっぽの男性は顔が赤くなっています。

 カップルが早くも成立しました。フィーネはペンダントを顔に近づけ、モリブデン先生に質問しました。


「せんせぇ。女の人はなんで急に、のっぽさんを好きになったんでしょう?」


 フィーネには彼女の態度の変貌がよくわかりません。


『それはねフィーネちゃん。あの人は、のっぽさんの収入に興味を引かれたんだよ。思い出してごらん。☓☓☓☓☓☓という職業を聞いた時の、女の人はどんな顔をしていたか?』


 フィーネは腕を組みながら、先程の光景を思い出しました。☓☓☓☓☓☓という職業、そして、「お金を使う暇もない」という言葉……。


「……あの人はのっぽさんのお金に惹かれたんですか?」

『正解。この婚活パーティでは、職業とお金がフェロモンの役割を果たしているんだよ』

「せんせぇ、よくわかりますね! なんでわかったんですか?」


『先生は昔の経験があるからね。大魔法使いになる前は、誰も先生の事を見てくれなかったんだけど、なった途端に見知らぬ人たちが押し寄せてきたからね』


 先生は自分の過去をフィーネに話しました。


「せんせぇ。それで結婚したんですか!?」

『うん、結婚したよ! そして逃げられちゃった!』

「なんで逃げられちゃったんですか?」


 フィーネは不思議で仕方ありません。


『それはね。先生の給料で勝手に高価な宝石を買ったんだよ。人が稼いできたお金を勝手に使われると、先生怒っちゃってね……』

「どんな事を言ったんですか?」

『それはね、今でもダメだったなと思うんだけど……、「その宝石は100と仮定して、君は0だ。100に0をかけても結果は0だ」って言ったんだよ』


 先生は昔の思い出を語ります。ペンダントから伝わるその言葉は照れくさく、弱々しいものでした。


「…………可哀想ですね。せんせぇ」


 フィーネはモリブデン先生にいたわりの言葉を話しました。





 フィーネは次に一人の男性を見つけました。その男性はなんとも豪華なものを身につけていました。靴にスーツにネクタイ……。そして、ひときわ異彩に放つ腕時計……。なかなか買えるものではありません。お金持ちの人でしょうか?

 その男性には、幾人(いくにん)かの女性に話しかけられるのですが、数分もすると、女性はいそいそと何処かに行ってしまいます。しかしその男性は、表情を変えることなく、鼻をフンと鳴らすのみでした。あの男性は何故うまく行かないのでしょう?


「あの人、威張り散らしてそう」


 フィーネは嫌そうな顔で、男性を見つめました。彼女は幼いながらも、その男性の気質は嫌なものであると伝わったからです。


『フィーネちゃん。本当に嫌なものなのか、実際にその男性の話を聞いてみよう。多くの女の人達が避ける理由がわかるかもしれないよ』


 先生はフィーネにアドバイスをしました。

 フィーネはモリブデン先生のアドバイスから、あの男性の発言内容を確かめることにしました。そのため男性のところまで駆け寄りました。


『あ、あの人が女性に話しかけようとしているよ。ついていってみよう』


 フィーネはその男性の背後についていくことにしました。

 その男性は、女性に挨拶すると爽やかにその女性と何気ない会話を始めました。しかし背の低いフィーネから見ても、その男性はあからさまに自分の靴や、腕時計をそれとなく女性に見せつけています。

 フィーネはボソリと、


「いやな人」


 と言いました。彼女がこんなことをいうのは無理もありません。今度は露骨に自分の身につけているモノについての話題を話し始めました。ざっくり言えば一方的な自分語りです。

女性は若干引いています。

 

『あっ。逃げられてしまったね!』


 先生はにこやかに話しました。


「私は、あのような人きらいです。パパはあんな風な事は、私や人前でもやらないのに」


 フィーネは少し怒り気味に答えました。目の前にいる男性は、またしても鼻をフンと鳴らしています。どうやら自分自身は間違ったことをしていないと思っているようです。


『先生も昔、あのタイプの先輩に出会ったことがあるね。時々いるんだよ、フィーネちゃん。あの人だけではないんだよ』


 フィーネは、目の前の男性と同じような性格の人が他にもいるということを初めて知りました。しかしどうやってやり過ごしてきたのでしょうか?


「その昔の先輩とどういう風に過ごしてましたか?」

『その先輩は、性格が災いしてギルドでも孤立してたからね。先生と他の同期は、先輩を傷つけないよう穏便に対処したね。何をやらかすかわからないから』

「それではせんせぇ。あの女性の人も、あの対応の仕方は……」


 フィーネは先程の出来事を思い出しました。その男性の話を聞いた女性の対応は、相手を傷つけない話し方でありました。


『よく気づいたね。相手を傷つけず、爽やかに去っていく方法をとったんだ』

「すごいですね、せんせぇも女の人も」

『いろんな人と話す機会を設ければ自然と身につくよ』


 フィーネは先生の話に納得すると、別の疑問が浮かんできました。


「せんせぇ。あの男の人は、どういった相手を探しているんでしょう?」

『想像してごらん? フィーネちゃんがもしあの男の人だったら、どんな人を探していると思う?』


 フィーネは嫌な顔になりました。あの男性になるということは嫌であったのですが、もしあの人の立場なら、どんな人を探すのだろうと考えました。しかし考えが思いつきません。


「せんせぇ。あの男の人は、腕時計や靴とかで色々な女の人を集めているだけじゃないんですか?」

『ただ数撃ちゃ当たるを試していると思うかい? フィーネちゃん。実はあのタイプの人は、あるタイプの人を探しているんだ』

「それはどんな性格の人ですか!?」


 フィーネは、ペンダントを顔に近づけて話しました。

 

『そのタイプの人がどんな人か見てみよう』


 先生の話を頼りに、フィーネはその男性について行きました。男性は次に、別の女性を見つけました。落ち着いた、気弱な人物に見えます。その多くの男女がいるパーティー会場の中で一人孤立していました。

 その男性は、いつも通りに挨拶をして数分の話の後に、一方的な自分語りを始めました。


「あれ? あの人、表情は変わらないよ?」


 フィーネは、目の前の女性の対応が気になりました。男性の一方的な話に対しても、嫌な顔をひとつもせず、ただゆっくりと頷いています。


『フィーネちゃん。男の人も見てご覧』


 と先生のアドバイスを聞いたフィーネは、男性の顔に注目しました。

 なんということでしょうか。何か獲物を見つけた嬉しさのような目を、その女性に向けていたのです。それでもその女性は、その男性の顔の表情に気づいていません。


 その男性は、嬉しさのあまり話がヒートアップしました。その上一方的なものでした。男性から、


「来週、遊園地に行かない?」

 だの、

「この後食事に行かない?」


 の誘いに対して、


「え……? でも……。その……」


 となかなか口に出せません。彼女の気弱な性格が、見事に男性の餌食となったのです。

 その男性は、一方的に彼女の手を掴むと、二人して会場を後にしました。フィーネは会場に出ると、その二人は人混みの中に消えてしまいました。


「せんせぇ。あの人は何も自分の思ったことも言えないまま、男の人と行っちゃったよ?」


 フィーネは目の前の出来事が不思議でなりません。


『それが答えなんだよ、フィーネちゃん』

「せんせぇ。もしかしてあの男の人は、自分の思ったことを言えない人を探してたんですか?」


 フィーネは先生に、男性の狙っていたタイプを答えました。


『その通りだよ。自分の考えを言えない人は、あの男の人にとって、奴隷として最適なんだ』

「そんな……。許せないです!」


 フィーネは怒りました。その男性を懲らしめたいと思いましたが、二人を見失った以上どうすることもできません。


『フィーネちゃん。世の中にはパパのような優しい人もいるし、先生のような偏屈者(へんくつもの)もいるし、あの男の人のような嫌な人もいるんだよ。これは人間界だけのことじゃなく、生きとし生けるものはいろんなタイプの人がいるんだ』


 先生はフィーネに話しました。


「私達の世界にも、いろんな人がいるんですか?」

『そうだよ。君は魔法を習ってまだ三年しか経ってない。その間、遊んだり学んだりして自分の考えを持った立派な魔法使いになるんだ』

「はい! せんせぇ!」


 魔法のマントは、徐々に透明さを失っています。


『フィーネちゃん。そろそろ魔法のマントの魔力がなくなるから、元の場所に戻すよ』



フィーネは一瞬のうちにしてモリブデン先生の部屋にいました。

 婚活パーティーでの出来事は、男女ともに異なるタイプを探している事がわかりました。


「どうだった? 婚活パーティーの観察は?」


 モリブデン先生はにこやかに質問します。


「まだ私にはわかりません。……でもパパとママのようなものとは違いました」


 フィーネは両手で頭をおさえながらなにやら考えています。しかし、答えがまとまりません。ウーンウーンと呟いています。


 先生は自前の長ひげをモシャモシャと触りながら、


「それでは三日後、婚活パーティーで男女はどのような人物を探しているのか、聞かせてもらうことにしよう」

「はい、せんせぇ! 今日はありがとうございました!!」


 フィーネは先生に礼をすると部屋から去って行きました。





 それから三日後のことです。


「おはようございます! せんせぇ!」


 フィーネは笑顔でモリブデン先生の部屋に入ってきました。どうやら彼女は自分なりの考えを持っているようです。


「おはよう、フィーネちゃん。この前の婚活パーティーの社会科見学は勉強になったかな?」

「はい! 勉強になりました!」

「それはどんなところかな?」


 先生はにこやかにフィーネに質問します。


「男の人も、女の人も理想の人物像が違っていました。男の人は優しい人、女の人はお金とか」


 フィーネは指で男の人と女の人の理想の条件を指で数えました。


「それでフィーネちゃん。婚活パーティーで男女はどのような人物を探しているのかわかったのかい?」


 モリブデン先生はフィーネに質問します。


「はい! どちらも「自分の都合のいい人」を探していました!!」


 フィーネはにこやかに答えました。

 モリブデン先生はフィーネの頭を撫でます。


「よろしい。また一つ、勉強になったね」


 フィーネは先生に微笑みました。


「せんせぇ! 次の社会科見学はどこに行くんですか!?」


 フィーネは次の社会科見学が楽しみで仕方ありません。


「ふむ。次の社会科見学は、人間界で"お遊戯会"と呼ばれる場所に行こう。そこでの、"複数人桃太郎現象"の謎を解明するんだ。その前に、透明になる魔法を学ばないとね」


「はい! せんせぇ!」


 魔法学校における"社会科見学"では、授業で学んだ魔法を活用しながら、人間界の不思議な現象を観察します。座学と魔法。そして現象の答えを自分自身で導くこの授業形式は、よりよい後継者を輩出しています。

 人間界で起こる不思議な現象には、今でも小さな魔法使いが見学に来ているのかもしれません。 


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