龍人族の堕落と国際信用危機(続き)
鱗売りブームが始まってから2年半が経った頃、想定外の問題が浮上した。
「緊急事態です、不朽の神様!」
経済担当特別顧問のフランシス・ゴールドカウンター(龍人族、67歳、外見45歳)が、血相を変えて王宮に駆け込んできた。彼の金属光沢の肌は青ざめ、いつもは完璧に整えられている髪も乱れていた。
「どうした、フランシス?」
クラル王は、永遠図書館の設計図から目を上げた。最近は国内問題の解決策を模索するため、古代の統治理論を研究していたのだ。
「アルフェリア公国から、公式通告が届きました」
フランシスは震える手で、金縁の封筒を差し出した。
「『グランベルク王国の龍人族による商取引を一時停止する』とのことです」
クラル王の表情が一変した。アルフェリア公国は、グランベルク王国にとって重要な貿易相手国の一つだった。
「理由は?」
「外貨の流出が深刻すぎる、とのことです」
フランシスは報告書を開いた。
「この2年間で、アルフェリア公国の金貨総量の約35%が、我が国の龍人族によって国外に持ち出されたそうです」
「35%?」
クラル王は愕然とした。一国の通貨の3分の1が流出するというのは、経済崩壊に直結する事態だった。
「詳細を説明してくれ」
「アルフェリア公国の状況は、極めて深刻です」
フランシスは震え声で説明を続けた。
「公国の総人口は約80万人、年間金貨流通量は約300万枚でした。しかし、我が国の龍人族が鱗売りを始めてから、状況が一変しました」
フランシスは詳細な資料を広げた。
「初年度は月平均2万枚、年間24万枚の金貨が流出。これは全流通量の8%に相当します」
「2年目からは月平均5万枚に増加。年間60万枚、流通量の20%が消えました」
「そして今年は、月平均8万枚。年間ペースでは96万枚、実に全流通量の32%に達します」
クラル王は計算した。合計で約180万枚の金貨が、アルフェリア公国から流出していることになる。
「公国内では、深刻な金貨不足が発生しています」
フランシスは続けた。
「商店での釣り銭が不足し、労働者への給料支払いが滞り、税収も大幅に減少しています」
「さらに深刻なのは、心理的な影響です」
「心理的な影響?」
「公国民の間で、『グランベルク王国の龍人族が、我々の富を奪っている』という反感が高まっています」
これは単なる経済問題ではなく、国際的な政治問題に発展していた。
「アルフェリア公国だけではありません」
外務大臣のマーカス・ディプロマット(魔人族、139歳)が、さらに深刻な報告を持参した。
「ベルガモット王国、サフラン共和国、クレセント王国でも、同様の問題が発生しています」
マーカスは各国からの抗議文書を机に並べた。
「ベルガモット王国では、金貨流通量の28%が流出」
「サフラン共和国では31%」
「クレセント王国に至っては、38%もの金貨が消失しています」
「38%?」
クラル王は頭を抱えた。これは、もはや地域全体の経済危機だった。
「各国政府は、『グランベルク王国による経済侵略』とまで表現しています」
「経済侵略?」
「我が国の龍人族が、組織的に各国の金貨を略奪していると解釈されているのです」
実際には、龍人族たちは単に個人的な利益を追求していただけだった。しかし、結果として各国経済に壊滅的打撃を与えていたのは事実だった。
事態はさらに悪化した。
「龍人族お断りの看板が、各地で増えています」
商務大臣のジェイク・トレーダー(龍人族、76歳、外見50歳)が、悲痛な表情で報告した。
「最初はアルフェリア公国だけでしたが、今では12カ国で同様の措置が取られています」
ジェイクは各国の街並みを撮影した写真を見せた。そこには、「龍人族入店禁止」「グランベルク王国民お断り」といった看板が掲げられていた。
「宿屋、レストラン、商店……あらゆる場所で拒否されています」
「理由は?」
「『大金を持って現れて、法外な買い物をし、我々の金貨を持ち去る』とのことです」
確かに、龍人族の行動パターンは現地住民にとって脅威だった。鱗を売って大金を得た龍人族は、金遣いが極めて荒く、現地の物価を無視した買い物を繰り返していた。
「実際の事例をご報告します」
ジェイクは証言書を読み上げた。
「クレセント王国の小さな町バターカップでの出来事です」
「人口3000人のこの町に、我が国の龍人族5名が現れました」
「彼らは町で最も高級なホテルに宿泊し、一泊金貨50枚という破格の料金を支払いました」
「通常、このホテルの宿泊料は金貨2枚です」
クラル王は眉をひそめた。25倍の料金とは、あまりにも常識外れだった。
「翌日、彼らは町の全ての宝石店を回り、在庫を一掃しました」
「総額金貨2000枚に上る買い物でした」
「これは、この町の年間商業取引額の30%に相当します」
「そして、彼らが立ち去った後、町には深刻な金貨不足が発生しました」
この話は、龍人族の行動がいかに現地経済を混乱させるかを物語っていた。
「住民の間では、『金貨の悪魔が町を襲った』と語り継がれています」
問題は経済的影響にとどまらなかった。
「人種差別的な事件も増加しています」
人権担当大臣のリサ・フリーダム(龍人族、70歳、外見45歳)が、心を痛めながら報告した。
「各地で、龍人族への暴力事件が発生しています」
リサは被害報告書を見せた。
「サフラン共和国では、龍人族の商人が襲撃され、重傷を負いました」
「ベルガモット王国では、龍人族の学者が宿屋から追い出され、野宿を余儀なくされました」
「クレセント王国では、龍人族の子供が学校でいじめられ、『金貨泥棒の子』と呼ばれています」
クラル王の心が痛んだ。無関係な龍人族まで、偏見の犠牲になっていた。
「さらに深刻なのは、龍人族以外のグランベルク王国民にも影響が及んでいることです」
「どういうことだ?」
「魔人族や純血の人間であっても、『グランベルク王国民』というだけで警戒されるようになりました」
これは、国家としての信用失墜を意味していた。
国際的な批判が高まる中、王室内でも深刻な対立が発生していた。
「お母様、いい加減にしてください!」
エリー(75歳、外見45歳)が、母親のミリリィアに詰め寄った。
「お母様の行動が、王室の品位を貶めています」
ミリリィア(75歳、外見40歳)は相変わらず、全身に装身具をジャラジャラと身に着けていた。最近では、その量がさらに増加し、歩行にも支障をきたすレベルに達していた。
「品位?」ミリリィアの目が縦瞳になった。「私の美しいコレクションの何が悪いの?」
「問題は量です!」エリーは声を荒げた。「昨日だけで、金貨500枚も浪費したでしょう!」
「浪費?」ミリリィアは憤慨した。「これは投資よ。美しいものは価値を増すもの」
「その金貨で、どれだけの国民が助かると思ってるんですか?」
エリーの指摘は正しかった。現在の王国は、労働力不足と経済混乱により、多くの国民が困窮していた。そんな中で、王妃が金貨500枚を装身具に費やすのは、確かに問題だった。
「国民?」ミリリィアは鼻で笑った。「彼らだって、鱗を売って稼いでいるじゃない。私が贅沢をして何が悪いの?」
「お母様!」
エリーは母親の変わり果てた姿に、涙を浮かべた。
アレクサンダー王(79歳、外見55歳)は、妻の変化と国際的な批判の板挟みで苦しんでいた。
「父上、何とかしてください」
エリーは父親に訴えた。
「このままでは、王室の威信が失墜してしまいます」
「分かっている」アレクサンダーは深いため息をついた。「しかし、ミリリィアの龍族の血が強すぎる。理性的な説得が通じない」
確かに、ミリリィアの財宝への執着は、もはや病的なレベルに達していた。
「それに、国際的な問題もある」
アレクサンダーは外交文書の山を見つめた。
「各国からの抗議が日に日に増している。このままでは、グランベルク王国は国際的に孤立してしまう」
「父上が直接、お母様に……」
「試したが、効果がない」アレクサンダーは首を振った。「ミリリィアは『アレクサンダーは龍族の誇りを理解していない』と言って、聞く耳を持たない」
これは、異種族間結婚の予想外の副作用だった。平時には美しい調和を見せていた人間と龍族の血が、今では深刻な対立の原因となっていた。
ついに、アレクサンダーは不朽の神クラル王に直接相談することにした。
「父上、お時間をいただけますでしょうか」
「もちろんだ、アレクサンダー」
クラル王は息子の疲れ切った表情を見て、事態の深刻さを理解した。
「ミリリィアのことか?」
「はい」アレクサンダーは深く頭を下げた。「申し訳ありません。妻の行動により、王室に迷惑をおかけして」
「謝る必要はない」クラル王は優しく言った。「これは、我々が予想できなかった問題だ」
「しかし、国際的な批判が……」
「それも承知している」クラル王は窓の外を見つめた。「問題は、ミリリィア個人ではない。龍人族全体の行動パターンだ」
クラル王は、事態をより大きな視点で捉えていた。
「龍族の血に宿る本能が、現代社会の経済システムと衝突している」
「本能?」
「そうだ。龍族は本来、財宝を集めて洞窟に蓄える習性がある。しかし、現代の経済は流動性を前提としている」
クラル王の分析は的確だった。
「龍人族が財宝を溜め込み、流通から除外することで、各国の経済が麻痺している」
「では、どうすれば……」
「根本的な解決策が必要だ」クラル王は決意を込めて言った。「龍族の本能を、建設的な方向に向けさせなければならない」
翌日、グランベルク王国史上最大規模の経済会議が開催された。
王宮の大会議室には、政府高官、龍族の長老、各業界の代表、そして国際問題の専門家が集まった。
「現在の危機について、率直に議論したい」
クラル王が会議を開始した。
「我が国の龍人族による鱗売りが、国際的な経済危機を引き起こしている」
「まず、被害の実態を確認しよう」
「現在、14カ国で『龍人族お断り』の措置が取られています」
外務大臣マーカスが報告した。
「さらに、6カ国がグランベルク王国との貿易制限を検討中です」
「経済的損失は?」
「我が国の年間輸出額の40%に相当する取引が停止されています」
財務大臣のロバート・コインカウンター(龍人族、93歳、外見60歳)が続けた。
「金額にして、年間400万金貨の損失です」
「一方で、鱗売りによる収入は?」
「年間約200万金貨と推定されます」
「つまり、差し引き200万金貨の損失ということか」
クラル王の計算は冷徹だった。短期的な利益を追求した結果、長期的には大きな損失を被っていた。
「我々には、生活する権利があります」
鱗売り従事者の代表、マックス・スケイルウィング(41歳、外見25歳、ただし肥満により実際より老けて見える)が立ち上がった。
「体の一部を売ることの何が悪いのですか?」
「マックス」クラル王は静かに言った。「問題は個人の権利ではない。君たちの行動が他国に与える影響だ」
「他国のことなど知りません」マックスは開き直った。「我々は自分たちの利益を追求しているだけです」
「その結果、君たち自身も海外から排斥されている」
「それは……」マックスは言葉に詰まった。
確かに、最近では海外旅行もままならない状況だった。
「我々が鱗を売らなければ、外国人が困るのでは?」
別の龍人族、ライアン・ファイアクロー(32歳、外見25歳、同じく肥満)が反論した。
「彼らは龍の素材を欲しがっているじゃないですか」
「需要があることと、経済全体への影響は別問題だ」
クラル王は説明した。
「君たちは、需要側の購買力を超えた量の金貨を吸収している」
龍族の長老ドラコニス・レックスが、重い口を開いた。
『不朽の神よ、この問題の根本は、龍族の本能にあります』
「どういうことだ?」
『龍族は本来、財宝を集めて守る習性があります。しかし、それは洞窟という限定された空間でのことでした』
ドラコニス・レックスは続けた。
『現代社会では、財宝の蓄積が経済全体に影響を与えます。我々龍族は、この変化に適応できていないのです』
「つまり?」
『龍人族の財宝収集欲を、経済循環を阻害しない形で満たす方法を見つける必要があります』
この提案は核心を突いていた。
智龍ネリウスが、学術的な観点から問題を分析した。
『龍族の財宝収集行動は、生物学的本能に基づいています』
「生物学的本能?」
『はい。龍族は財宝を集めることで、安全感と自己価値を確認します。これは、人間の食欲や睡眠欲と同じレベルの基本的欲求です』
ネリウスの説明は説得力があった。
『従って、この欲求を完全に抑制することは不可能です。しかし、方向性を変えることは可能です』
「どのような方向性だ?」
『財宝の質的価値を重視させることです』
「質的価値?」
『現在の龍人族は、金貨の量のみを重視しています。しかし、本来の龍族は、希少性や美しさも重要視していました』
これは重要な指摘だった。
『量より質を追求させることで、経済への影響を抑制できるかもしれません』
ネリウスの提案を受けて、具体的な解決策の検討が始まった。
「質的価値を重視させるとは、具体的にはどうするのだ?」
クラル王が尋ねた。
『いくつかの方法があります』
ネリウスは説明を続けた。
『第一に、希少性の高い物品のみを価値あるものとして認識させることです』
「希少性の高い物品?」
『例えば、古代の遺物、芸術作品、学術書など、世界に一つしかないものです』
「それなら、大量購入による経済への影響は抑制できる」
クラル王は理解した。
『第二に、知的価値のあるものを財宝として認識させることです』
「知的価値?」
『知識、技術、特許など、形のない価値です。これらを収集することは、むしろ社会に貢献します』
アル=ゼイルも、この議論に参加した。
『我からも提案がある』
「聞こう」
『龍人族の財宝収集欲を、王国の発展に直結させることはできないだろうか』
「どういうことだ?」
『例えば、王国の文化的価値を高める事業に参加した者に、特別な名誉や地位を与える』
アル=ゼイルの提案は建設的だった。
『名誉や地位も、一種の財宝として機能する。しかも、これらは経済循環を阻害しない』
「具体的には?」
『大図書館の建設、芸術作品の収集、学術研究の支援など』
『これらの事業に貢献した者に、特別な称号や徽章を授与する』
『そして、その称号や徽章を、金貨以上に価値あるものとして位置づける』
この提案は、龍族の本能を巧妙に利用したものだった。
会議の後、ミリリィアにこれらの提案が説明された。
「つまり、私の宝石コレクションをやめろということ?」
ミリリィアは不機嫌そうに言った。相変わらず、全身に装身具をジャラジャラと身に着けていた。
「やめる必要はない」クラル王は優しく説明した。「ただ、より価値のあるものを集めてはどうかという提案だ」
「価値のあるもの?」
「例えば、世界に一つしかない芸術作品や、古代の魔法書など」
ミリリィアの目が少し輝いた。
「世界に一つしかない?」
「そうだ。君のコレクションが、単なる金銭的価値ではなく、歴史的・文化的価値を持つものになる」
「それは……確かに魅力的ね」
ミリリィアは考え込んだ。龍族の血が、希少性に反応していた。
「でも、そういうものはどこで手に入るの?」
「それを探すことも、収集の楽しみの一つだ」
クラル王は微笑んだ。
「世界中を旅して、真に価値あるものを見つける。それこそが、本来の龍族のやり方だった」
ミリリィアは次第に興味を示し始めた。単なる金貨の蓄積よりも、希少で美しいものを探求する方が、確かに魅力的だった。
「やってみようかしら……」
「素晴らしい判断だ」
こうして、王室から改革が始まることになった。
数週間の検討の後、クラル王は新たな政策を発表した。
「グランベルク王国は、新たな文化政策を開始する」
王宮の大広間に集まった市民たちに向けて、クラル王が宣言した。
「その名も『永遠の遺産プロジェクト』だ」
聴衆はざわめいた。
「このプロジェクトの目的は、世界中の貴重な文化遺産、芸術作品、学術資料を収集し、永遠に保存することだ」
「参加者には、成果に応じて特別な称号を授与する」
クラル王は美しい徽章を掲げた。
「『文化の守護者』『芸術の収集家』『知識の探求者』など、様々な称号がある」
「これらの称号は、王国における最高の名誉であり、金貨では買えない価値を持つ」
龍人族たちの目が輝いた。称号や名誉も、確かに一種の財宝だった。
「さらに、最高位の『永遠の守護者』には、王国の特別顧問として、不朽の神である私と直接協働する機会を与える」
これは究極の名誉だった。不朽の神と直接働けるという価値は、金貨では表現できない。
「プロジェクトは、複数の部門に分かれる」
クラル王は詳細を説明した。
「芸術部門では、世界中の絵画、彫刻、工芸品を収集する」
「学術部門では、古代の書籍、技術資料、魔法書を収集する」
「文化部門では、各地の民族文化、言語、伝統を記録・保存する」
「歴史部門では、失われた歴史の謎を解明し、記録する」
「そして、特別部門として『美の探求者』を設ける」
最後の部門は、特にミリリィアを意識したものだった。
「美の探求者は、世界中の美しいものを見つけ、その価値を評価し、保存する役割を担う」
ミリリィアの目が大きく輝いた。これは、まさに彼女のためのような部門だった。
「報酬システムは、従来の金銭的報酬とは異なる」
クラル王は説明を続けた。
「まず、成果に応じて称号を授与する。称号は昇格制で、より高い成果を上げることで上位の称号を得られる」
「次に、特別な特権を与える。図書館の特別閲覧権、王宮への出入り許可、不朽の神との面談権など」
「さらに、名誉年金を支給する。これは生涯にわたって支給され、子孫にも継承される」
「最も重要なのは、達成した成果が永遠に記録され、王国の歴史に名前が刻まれることだ」
龍族にとって、永遠性は最高の価値だった。自分の名前が永遠に残るという栄誉は、金貨以上の魅力があった。
永遠の遺産プロジェクトが正式に開始されると、予想以上の反響があった。
「応募者が殺到しています」
プロジェクト事務局長に任命されたエリー(75歳、外見45歳)が、嬉しそうに報告した。
「芸術部門に500名、学術部門に400名、文化部門に300名、歴史部門に250名、美の探求者部門に600名が応募しています」
「美の探求者部門の人気が高いな」
「母の影響かもしれません」
エリーは苦笑いした。ミリリィアが率先してこの部門に参加したことで、多くの龍人族が興味を示していた。
「選考基準は?」
「厳格な審査を行います。単なる金銭的余裕ではなく、真の情熱と能力を重視します」
これは重要なポイントだった。鱗売りで得た金を使って簡単に参加できるようでは、根本的な解決にならない。
プロジェクト開始から3ヶ月で、早くも成果が現れ始めた。
「古代エルフの失われた魔法書を発見しました」
学術部門の研究者、エドワード・ブックワーム(54歳、外見35歳)が興奮して報告した。
彼は以前、鱗売りで堕落していた元学者だったが、このプロジェクトにより本来の情熱を取り戻していた。
「この魔法書には、失われた治癒魔法の技術が記録されています」
「素晴らしい発見だ」
クラル王は心から称賛した。
「エドワード、君に『古代知識の発見者』の称号を授与しよう」