第2話、襲来
ウールの町に近い街道沿いの林に盗賊団が住み着き、ウールの町を窺う。
「盗賊団討伐隊ですか」
「盗賊は数が400、武装はばらばら、槍が多いらしいわ」
「キャラメリゼは?」
「うん、参加します」
「そうだね。隊の規模は?」
「冒険者、狩人、守備兵を合わせた200ね」
「半分ですか、林から炙り出せば、火計に林を焼きましょう」
「そうね。火計で最適、用意するとして、キャラメリゼは燃える油を作ってもらうわ」
「わかりました」
火計の用意、だが盗賊団は林からでて、ウールの町に近寄る。
「城門をおろして、攻撃魔法用意、弓矢用意」
他に伝わる、城門がおりる、攻撃魔法、弓矢に攻撃。
「曲射用意!」
上空へ斜めに攻撃、射程距離を伸ばす。
「第二回曲射用意、槍使い、槍兵は城門の前へ、斧使い、斧兵は城門の前へ、剣使い、剣兵は城門の前へ、盾使い、盾兵は城門の前へ!」
集まる様々。
「第二回曲射開始!」
反撃に盗賊団は減る。
「第三回曲射用意!」
繰り返す曲射、この減る毎回。
「城門を開く、弓矢、攻撃魔法は停止、味方の支援に移せ!」
指揮官の命令に城門が開く、魔法は味方の支援に集中、城門から飛び下りた信が着地、高速に単騎駆け、後方の城門から戦力がでる。
信は高速に討ち取る、既に10人を突き殺し、味方は怒声に前進、乱戦に移る。
槍に高速な突き技、足を突き、喉を突く、二段突きに討ち取る数は30にのぼる。
単騎駆けに討ち取る毎回、盗賊50人を討ち取る。
味方は押す、信の槍は70名に至る。
盗賊の数80を殺し、槍が壊れ、サーベルに持ち替え、更に討ち取る数は90に至る。
味方は押す、信は討ち取る数が100に至る。
味方の元に戻る。
「槍は戦列を組め、ファランクスを組め!」
槍は密集隊形。
「斧、剣は左右に布陣、ファランクスの左右をかためよ!」
この布陣。
「盾は密集隊形、戦列を組め!」
戦術の構成。
「槍のファランクスは前進、ファランクスの左右は前進、盾は城門を守れ!」
この戦術に押す。
「弓矢、魔法は盾を支援!」
この戦術。
「余る戦力は盾の左右をかためよ!」
この戦術を構成。
「ファランクスは後退、左右は前進!」
この下がる、左右は進む。
盗賊団はファランクスを押す、左右と乱戦。
「囲め!」
この命令に戦術が完成。
「ファランクスは前進、左右は囲め!」
この命令に殲滅が始まる。
「盗賊団、投降せよ!」
この形に包囲が完成。
「余る戦力、盾は盗賊団背後に回れ!」
この形に至る形は包囲網。
「盗賊団、投降せよ!」
戦況はウールの町が優勢、盗賊団は劣勢、この形にファランクスの最後列から攻撃魔法のサンダーを放つ。
盗賊団は投降を開始。
「投降は攻撃するな、捕虜に生かせ!」
指揮官の質に勝ったウールの町の戦い。
捕虜は尋問、傷の手当て、水、パン、チーズ、ソーセージをだす。
「捕虜に他の盗賊を聞け、力任せはするな、なるべく生かせ!」
ウールの雷雨と呼ばれた信、戦術能力、作戦能力、戦略性を理解した指揮を果たした。
「盗賊は他に300と」
「地理は?」
「山だそうです」
「山か、遠いな、他を聞け、装備、馬、騎兵、槍、情報を聞き出せ」
この命令に尋問、なるべく生かす為に尋問と手当て、様々に聞き出す。
「馬が100、騎兵が100か、不味いな」
各隊の長と会議、200の歩兵、100の騎兵、作戦と戦術を定め、街道沿いに土嚢防壁の五列を左右に構築。
「街道沿いはファランクス、剣、斧、余る戦力は左右の土嚢防壁、弓矢、魔法は城壁」
配置とウールの町の若い男性を集め、槍を渡す、ファランクスを強化。
「騎兵が来るぞ!」
山から騎兵が100、このウールの町の戦い後半戦、ファランクスは騎兵達に効果覿面。
「騎兵達にファランクスは前進」
長の前進命令、槍を前に歩く。
騎兵達は迂回を選ぶ、土嚢防壁に阻まれ、剣、斧、余る戦力が討ち取る。
「ファランクスは待機」
騎兵達は50騎が討ち取られ、残るは敗走。
「ふむ、ファランクスは戻れ、他も戻れ、次は200の歩兵が来る」
この命令に、200の歩兵の盗賊達、50騎の騎兵達が布陣。
「ファランクスの左右は最後列に下がれ」
最後列に下がる。
「ファランクスは最後列に下がれ」
この下がる。
「弓矢、魔法は構え」
この命令に構える。
「曲射用意!」
斜め上空に攻撃、射程距離を稼ぐ。
「ふむ。数は減ったか、第二回曲射用意!」
攻撃の二回目。
「ふむ、弓矢、魔法は停止」
停止、盗賊達は土嚢防壁に浸透、騎兵達は迂回。
「ファランクスは騎兵に向かえ、剣、斧、余る戦力は討ち取れ、弓矢、魔法は停止」
前進開始、槍のファランクスは騎兵に歩く、騎兵達は止まる。
「ふむ。弓矢は騎兵達に曲射!」
雨が降る。
「ふむ。弓矢は停止」
騎兵は15騎に減った。
「順調だ」
怒声と戦い。
「魔法は歩兵にサンダーだけを攻撃」
この支援に更に討ち取る。
「騎兵が逃げ始めたか、ファランクスは戻れ!」
歩兵の盗賊達を討ち取る、騎兵の盗賊達は困惑。
戦いは盗賊達の負け。
「盗賊は投降せよ!」
この命令に長達が投降を呼び掛ける、この戦いの勝利となる。
「捕虜は生かせ、力任せはするな、なるべく生かせ!」
手当てと尋問、この他を聞き出す。
「指揮官、山の奥に騎兵2000、歩兵が500」
「ふむ。籠城だ」
この命令に長達が籠城を命令。
「馬に乗れる者に北門の街道沿い、東門の街道沿い、南門の街道沿いに連絡」
馬を放つ。
このウールの町の籠城戦、信は連弩を提供、バリスタを作らせる。
「連弩は十分」
「ふむ。バリスタに西門近い街道沿いを叩く」
「土嚢防壁は?」
「燃える油をまけ、焼くぞ」
この土嚢防壁に燃える油をまく。
また信は長弓を提供。
連弩、長弓、この射程距離の戦いに移る。
騎兵2000騎、この大軍を向かえうつ。
「弓矢、魔法は構え」
騎兵達が門を攻める。
「弓矢、魔法は火を放て!」
土嚢防壁陣地に火、爆発的に炎上。
「弓矢、魔法は攻撃!」
この嵐。
「門を開く、ファランクスは前へ」
ファランクスが前にでる。
騎兵達は混乱中。
「盾は前へ」
次に盾が前にでる。
「斧は前へ」
斧は前へとでる。
「剣は前へ」
剣は前へとでる。
「余る戦力は城門を守れ」
これで戦いは決まる。
「盗賊は投降せよ!」
この怒声、騎兵達は投降を開始する。
「生かせ、力任せはするな、なるべく生かせ!」
捕虜の毎回、手当てと尋問。
「盗賊は歩兵500で最後だそうです」
「なるほど、なら籠城だ」
この命令と戦いは終盤戦に至る。
歩兵500の登場、この引き付けて弓矢、魔法は攻撃。
「門からファランクス」
ファランクスが前にでる。
「余る戦力は城門を守れ、他は討ち取れ」
この戦いに最後の投降に終戦を向かえた。