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最終話

千晴side


私は目を開けると真っ白い世界にいた…

私は病院で死んだはず…

ここはどこ?


「ここは天界と現世の狭間よ。

貴方は私、私は貴方」


「急になんですか?それに貴方が私?姿も違いますけど…」


そう、目の前にいるのはシルバーの髪色に金色の瞳をした、私の顔立ちととてもそっくりな子。でもその子には狐の耳と尻尾がついている。


「私達は生まれる前に混じりきれなくて、貴方は魂が半分しかない状態で生まれてしまった。だから現世で生きれる時間がとても短かった…

でも今、この狭間に来たことによって交わることができるけど、どうする?私と混じると生き返る事はできるわ」


「本当に?私の人格が変わったりはしないの?」


「変わる事は髪の色ぐらいね。貴方の黒髪とわたしのシルバーの髪が混ざるわ。どうなるかはわたしにもわからない。

後は混じるのに1年〜2年かかるわね。その間は眠ってもらうことになるけどいい?」





「……わかった。貴方と混じるわ」


「わかった。じゃあ眠りについてね…」


それからわたしは再び眠りについた――










千晴の母親side



わたしたちは病院から千晴が亡くなったと電話が来た。

急いで病院に向かうと鬼月君がそばにいてくれた。


「千晴!ちはる……どうして急に……」


「娘は…もう………」


鬼月君は私たちが来たのに気づいて挨拶をして帰って行った。


「残念ながら娘さんは………」


千晴が亡くなってしまった……









「ちょっと…待った」

「千晴はまだ生きていると思うわよ」


「お義父さん、お義母さん、どうしてここに?」

「父さんも母さんも、一体どうしたんだよ、それにしても千晴がまだ生きているってどうゆう事?」


「それは…千晴は生まれた時から命の灯火が少なかっただろ?


だから狐白家に伝わる伝記を読んだんだが、どうやら自分の妖怪の部分となる半身を天界と現世の狭間に置いてきたみたいなんだ。


だから千晴が混じることを決意したら生き返るとは思う……が本当かどうかはわからない…」


「わたしもそれを読んだのだけど、本当かどうかはわからないからとりあえず、精巧に作られた仮の千晴を用意したわ。だからこれで葬式を行い、千晴がもし生まれ変わったら、養子をとったことにしなさい。」






「………わかった、父さんと母さんの言う通りにする」


「先生、そう言うことですのでよろしいですか?」


「はい、そのように手配いたします」


こうして着々と準備が進められ、千晴はこの病室でずっと眠っているが葬式が行われた。


私達は毎日千晴の様子を見に行き、目が覚めないかと待ち続けた。


鬼月君には悪いとは思ったけど千晴については何も教えなかった。お葬式の時に千晴を見ながら涙を流していたから、これが本当に生き返らなかったらぬか喜びをさせてしまう。


そうすると彼の心は壊れてしまうだろうから敢えて教えなかった――







それから1年と半年が過ぎた頃、千晴の目がパチリと開き、髪の毛の色がシルバーに黒のメッシュが混じったものに変わっていった。




「千晴!わかる?」





「おかあ…さん?」


「よかった!よかった……」


私はナースコールを押し先生に見てもらった。

千晴はどこも異常がなく、命の灯火も通常のものに戻ったみたいでこれからは長生きができると先生が教えてくれた。


「さくら…みたいな……」


「桜?桜が見たいの?じゃあ歩けるようにならなきゃね…

貴方は1年半も眠っていたのだから筋力が落ちているわよ…」


「そっか…あとどのくらいかな?」

「そうね、今は7月だからあと半年以上もあるわ、きっと来年には見に行けるわよ……」


「じゃあ…がんばるね」


「えぇ、一緒にリハビリしましょうね」


「うん…」


千晴は力尽きたのかまた眠りに入った。

よかった、千晴が目覚めてくれて…


鬼月君に連絡はどうしようかしら………


千晴のことは忘れてしまっているかしら?

運命が本当にあるとしたらまた出逢うわよね?


私は奇跡にかけてみたい――










千晴side



私は意識が覚醒し目を開けた。


「千晴!わかる?」


「おかあ…さん?」


「よかった!よかった…」


お母さんがナースコールを押し先生を呼ぶ。


私は先生に体の状態を見てもらい、どこも異常がないことを確認してもらった。

命の灯火も通常の長さまであるらしく長生きできるって言われた。



「さくら…みたいな…」


「桜?桜が見たいの?じゃあ歩けるようにしなくちゃね…

貴方は1年半も眠っていたのだから筋力が落ちているわよ…」



「そっか…あとどのくらいかな?」

「そうね、今は7月だからあと半年以上もあるわ、きっと来年には見に行けるわよ……」


「じゃあ…がんばるね」


「えぇ、一緒にリハビリしましょうね」


「うん……」


私は返事をした後にまた眠りについた。




それからリハビリを頑張り、遂に1人でも歩けるようになった。

私はその足で病院の近くにある桜を見にいった…





桜を見ていると風が吹き、私の髪はサラサラと風に遊ばれている。わたしは耳に髪の毛をかけた……









「桜…綺麗ですね…」


私は後ろからその声を聞き、胸が高鳴った。


また、逢えた…

私の好きだった人…


次は早く出逢うことができた……


私は声が聞こえてきた方に振り返る





「えぇ…綺麗ですね」


彼は私の方に駆け寄り声を掛けてくれた









「おかえり、千晴!」


「うん…ただいま、悠真!」


この出逢いの奇跡を信じて私は生きていく……


【完】


これにて本編は終わります。

ありがとうございました!

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