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神を嗤いたくば

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

久方ぶりに出て来た夢の魔女。

相変わらずお節介ですが最高に口が悪い。

とある日の早朝、体調不良を言い訳に会社をサボる事にした。サボった理由は寝坊したから。電車もろくに動いていなかったから、もうやる気なんかないから、近くの喫茶店に顔を出した。

平日の午前中。訪れる客は少なく、皆んなやることも無くスマホを弄っている。

私はその中の奥深く、二人席を陣取って、同様にスマホを弄る。電車はまだ動かない。

「人間というのはどうにも動物上がりの生き物故、その実態は醜悪なんですよ。出来ない人間を見下して、出来た人間を僻む生き物ですよ。だからまぁ、あんまりそういった輩とは、関わらないに限ると思うんですがねぇ」

不意に声が聞こえて驚いて顔を上げる。目の前には二十代前半と思しき女がいた。女はニヤニヤと笑いながら、私の動向を観察していた。

「誰!?」

「そんなのどうでも良いでしょう? それより、そんな文明の利器と戯れるよりも、私とお話した方が余っ程有意義ですぜ? それとも……そんなごみ溜の言葉の方が、私より価値があると?」

鋭利な目が容赦なく私を貫いて煽る。それに逆らう事が出来ず、私はスマホを追いやって、顔を合わせる事にした。

「いやはやお前様はお利口ですねぇ。きっと今にも出世をする。まぁ、そんな冗談は置いといて、先程の話の続きでも致しやしょう。

イルカをご存知ですかえ? お嬢さん? 知っている? そりゃそうでしょう。今どき水族館に行けばそんなの幾時間も眺めていられる。

何でもあの可愛らしい顔に反して、虐めや強姦を楽しむそうなんですよ。えぇ、馬鹿に僅かばかりの知恵を与えちまったが為に、そんなものに興味を示す様になっちまったんですよ。愚かでしょう? 本当に愚かでしょう? まるで人間のようだ。

考える知能もなければ争いも起こらないのに、神とは本当に意地悪をなさる。いや? もしかしたら、其れを見て笑っておられるのかも知りゃせん。

いいかい、お嬢さん、神の玩具になりたくなければ、しっかりと人間であることだ。神を嗤いたくば、その悪性以上の善性を、理性を持ってして見せ付ける事だ。こんなところで油を売ってないで、ね?」

そう言って、女は舌舐りをした。まるでその善性が見たいと言うように。


それから何となく気が引けて、SNSを見なくなった。その代わり、本を読む事が増えた。心做しか、前よりも焦ることが少なくなった気がする。

私に助言をした女は一体何者なのだろう。

以下何でも許せる方向け。

個人の意見飛び交います。私の発言が許せる方のみ宜しくお願いします。


少しでも出来た人間が、一つのミスを犯すと寄って集って虐めるんです。

自分より劣った人間を、皆で嗤うんです。

完全無欠を貫いても、僻んで妬むんです。

最近の、今日の出来事ですよ。


動物上がりの畜生め。

と夢の魔女が軽蔑する姿が浮かびます。


神が人間を作ったと神話では言われてますが、そう思うとやはり余りにも不完全。

でもあえてそうしたのは、やはりそんな愚かさを見て嗤う為だと思うんですよ。

『お前達は今日も愚かで滑稽だなぁ。動物と何も変わらない』って。


だからその嘲笑った顔を少しでも歪める為にも、倫理に則って過ごさなくてはと思うんですよ。

まぁとても難しいですし、私も出来てるとは言えませんが。


私は神を敬愛する話も、侮蔑する話も両方書いてきたと思ってます。

無闇矢鱈の崇拝は、結局害になるだけなんで、両方の視点が大切だと思いますよ。

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