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消えてしまいたい。けれど。

作者: 朝焼 悠

消えてしまいたい

ここにいたって

何もないから

なにかあるはずだって

悪あがきして

しがみついて

期待しても

耐えても

多分この先も

それが続くだけだから


消えてしまえば

会いに行ける

遠く離れてしまった人や

もう会えなくなってしまった人に


直接言葉を交わせなくたって

きっと

懸命に

元気に生きている姿を

見ることができるから


消えてしまいたい

もう僕は


視界が歪み始めたそこで

僕は顔を上げる


今が苦しくて

現実の孤独に耐えきれなくて

楽だと思える方を選ぶ

それを

完全な間違いや悪だとは

言い切れないけれど


もし僕が

会いたい人たちに会えて

ちゃんと顔を見ること

できるかなって

思ったんだ


今もどこかの空の下

歯を食いしばりながら

今日を乗り越えて

力いっぱいに

生き抜いてきた

その顔を


消えてしまいたい

消えてなくなってしまいたい

どうしても消せないこの思いを


でもそれが

今はできないって

踏ん張れる理由にできること

僕は恵まれているのかもしれない


やっぱり

人の幸せは

眩しく

羨ましく見えるけど


踏ん張れる理由が

増えたこと

きっと幸せなんだろうなって

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― 新着の感想 ―
[良い点] 昨日よりも素敵な今日。今日よりも素敵な明日でありますように。 消えてしまいたいと思うこともあったけど、どこで幸せな未来に繋がってるかなんて誰にも分からないから。
[良い点] おっ! 今日は明るい? うん。 明るいよね(⌒▽⌒) 良き良き♪ 小さな幸せは、どんどん増え続けていくのだ〜☆彡 [一言] 今日もお疲れ様でした♪
2022/04/21 20:13 退会済み
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