運動会当日
すみません、フローガン係は「スローガン係」です。
前作は直っていませんので、ご了承下さい。
次回から訂正します。
5月の暑苦しい季節。
そこの学校では運動会が行われていた。
『フレーフレー』
栄生は白組のところに整列している。
そして白組団長は…。
「島村晃。誓いの言葉を!」
鉢巻をして颯爽と走って登場。
高々と誓いの言葉を宣言する。
赤組団長も大声を張り上げる、が、晃には勝てなかった。
声の大きさも、通り方も、全て違う。
白組の方が大いに目立っている。
「では、プログラム1番、準備運動です」
ラジオ体操を終えて、次は2番。
全学年、鑑賞席につく。
「プログラム2番、2年生。君に届けダンスです。一年生のときより、成長した姿でダンスを踊ってくれます。可愛い2年生を拍手でお迎え下さい!!」
放送係の放送が入る。
そこで、2年生が入場してきた。
拍手が湧き、曲が流れる。
精一杯のダンスを見せてくれている。
「……次わたしだ!」
次の競技の放送は栄生が担当だ。
栄生は放送係本部テントへ向かって走り出す。
運動会のスタートはとてもすがすがしかった。
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「次だよ、6年生の100メートル走」
観客席に戻ってきた栄生にリコが言う。
「あーやだ。100メートルはやめてほし〜」
栄生は足が遅い。だから出る愚痴だ。
しかし、もう一つ栄生に特殊なことがある。
「せめて10倍!1000メートル走なら大歓迎!」
「なんでそこで10倍するの…」
リコが呆れ気味につぶやく。
そう、栄生の運動能力は長期戦で発揮する。
持久力に長けているのだ。
「持久走ならしたい‼冬になったらするのかな、持久走…」
「毎年してたからね」
「冬が待ち遠しい」
「まだ、初夏でしょ」
リコがボソッと突っ込む。
そして、あ、と思い出したようにリコが言った。
「放送、上手かったよ。最後、実況するんでしょ?」
「うん。緊張する」
「上手いから、大丈夫だと思う」
リコがあの…と切り出した。
「沙羅ちゃんのことなんで分かったの?」
「シュンから聞いたから」
「…シュンって意外と優しいね」
リコからのシュンのイメージは面倒くさい男子、だ。
しかし、沙羅のことを栄生に伝えてくれた。
イメージが変わる。
「ありがとうね、沙羅ちゃんに言ってくれて…」
「それこそ、沙羅とその後どうだった?」
栄生の質問にリコは顔を少し和らげた。
「沙羅ちゃんと話したら素直に聞いてくれて…私の絵も載っけられたの」
「おお。良かったじゃん」
「ほら」
リコが指差したスローガンの絵はとても綺麗に描かれていた。
沙羅が描いた生徒の完璧な絵。そして、そこにリコの可愛く雰囲気づくりの飾りが描かれている。
『全力疾走100パー魂団結運動会』
スローガンはそう書かれていた。
「知ってる?この言葉を考えたの…沙羅ちゃんと晃だよ」
「晃?スローガン係だったけ?」
「ううん。応援団だよ。でも、団長だから沙羅ちゃんが頼んだらしい」
「沙羅が?人に頼るの珍しい」
「沙羅ちゃん、栄生ちゃんに言われてから怒ってたけど、素直に作業をやってくれてたよ」
「へ〜意外といいかもね、沙羅。絵は上手いし、まあ性格もそこそこってことか」
リコが心配そうに栄生を見る。
「でも大丈夫なの?棒読み…」
「ま…なんとかなるでしょ」
栄生はふふっと笑った。
再び語らせて下さい。
私の6年生の運動会のスローガンは「全身全霊パワー全開絆輝く○大の星」でした。
○は学校名です。
6年間の中で一番リズムのいいスローガンでした。
作中のスローガンもこれを参考にしています。