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青色の薔薇  作者: キハ
2緑の薔薇「穏やか」
22/26

いろは坂

いろは坂ごときに、説明が長引いてしまった…


 カクン、カクン、とバスが揺れる。


 これは、観光バスだ。

 しかし、それでも多少の揺れはあるのだろう。


 中では、子どもたちの笑い声と熱狂が響いていた。


 栄生たちのビンゴなど、バスレクが終了し、バスは高速をぬける。


「はい、みなさん。バスは日光につきました。これから、高速道路をぬけて奥日光に向かいます。そしたら、華厳の滝を見学する予定です」

 バスガイドさんの案内を聞きながら、みんなは談笑する。


 華厳の滝の説明が続いている中、栄生とリコは話していた。

「日光もう着いたんだね」

「意外と早かった〜!あと30分……か」

 腕時計を見ながら栄生がつぶやく。

「華厳の滝見学まで30分なの?なら、その30分はどこを走っているの?だって、高速ぬけたじゃん?」

「たぶん、いろは坂だと思うけど……」

 栄生の返答にはてな顔のリコ。

「なんか、さっきクイズでなんか言っていたけど…」

「それ。答えが48カーブだったでしょ?それを上下に分けて、山を登るの」

「う……ん」

 そこへ、ちょうど良くガイドさんの説明が入る。


「華厳の滝につく前に、いろは坂を登ります」

 困惑する生徒たち。

「いろは坂というのは、急な斜面を車が登りづらいため、作られた道です。先程、みんなが答えていたクイズでもあったように48カーブあります」

 ガイドさんは、栄生のクイズを聞いていたらしい。

「では、ここで質問!上りと下りで別れているのですが、上りは何カーブでしょうか?」

 しまったと栄生は顔をひきつらせる。

 そこまで調べてこなかった。

 痛いところをついてくる。さすが、バスガイドさんだ。

「……24ですか?」

「違いまーす」

 みんなの答えをハズレといいのけるバスガイドさん。

 ようやく、的も絞られていき。

「20カーブ?」

「正解です」

 と栄生ではないクラスメイトが正解した。

 悔しそうにする栄生。


「はい、そうです。いろは坂は20カーブと28カーブに別れており、上りが20。下りが28です。行きに登るのは、上りカーブの方です。ちなみに、いろは坂はいろは歌の字とカーブ数を合わせているのですが、いろは歌、全部いえる人ー!」


 自信満々に栄生は手を挙げる。

 実は、日光前に必死に覚えたのだ。

「いろはにほへとちるぬるを わがよたれぞつねならむ ういのおくやまけふこえて あさきゆめみじよいもせず」

 ガイドさんはにっこり。

「だいぶあってます。最後、よいもせずではなく、”よいもせすん”です。香り豊かで色鮮やかに咲き誇る花も、いずれは散ってしまうという意味で、早く仏教の道に入りなさい、という言い伝えと言われています」


いろはにほへとちるぬるを

わがよたれそつねならむ

ういのおくやまけふこえて

あさきゆめみしよいもせすん


色は匂へど 散りぬるを

我が世誰ぞ 常ならむ

有為の奥山 今日超えて

浅き夢見じ 酔ひもせず


 いろは歌は日本の昔の「あいうえお」にあたる──。


「そろそろ、いろは坂が近づいてきました。ここは馬返しです。いろは坂が急なため、馬では進めないと、馬を返す場所でした。今は、バスとか車があるから便利ですが」

 少し行くと”い”と書かれた看板が見えてきた。

 カーブごとに、いろは歌の文字の看板があるのだ。

「では、看板を見つけて楽しんで下さい」

ガクン

 少し、揺れるがシートベルトをしているため栄生には普通にしか感じない。

 だが、周りの生徒は酔うのも何人か出てき始めた。


 看板を見つけ、いろは坂20カーブを登り切る。


 いよいよ、華厳の滝の見学だ。


ルート説明(1日目)

7:20  出発式

7:30  学校出発 

9:00  羽生PA休憩 

10:30 華厳の滝見学 ⇦

11:15 華厳の滝発

11:30 昼食(中禅寺湖)

12:05 中禅寺湖発

12:30 湯ノ湖着

    ハイキング開始

14:00 湯滝着

14:10 湯滝発

14:30 竜頭の滝着

14:45 竜頭の滝発


15:25 宿舎到着

(以下、宿舎でのことは複雑なので略します)

栄生のクイズは次回に後回しですm(_ _)m

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  忘れな草作
― 新着の感想 ―
[良い点] 今回は、いろは坂について学べました◎ こういうやり取りは、実際のレクのようで、リアリティが増しますね☆彡
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