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青色の薔薇  作者: キハ
2緑の薔薇「穏やか」
15/26

生活班決め

 もう6月から日光移動教室の準備をし始めている。


「日程、8月26、だっけ?」

 リコがふと栄生に聞いた。

「そうだよ。遅くない?わたしの友達、他校だけど、7月だった」

「そうそう!6月30日っていとこは言ってたけど」

「暑そう。せめて7月の最後にしてほしかった」


 そう愚痴を叩きながらも、栄生は日光移動教室が楽しみに待っている。

「班、いつ決めるのかな?」

「いつだろうね。部屋は個室がいい。5人ぐらいで。後、行動班は嫌な男子が来なければいい」

「個室か…去年は大部屋だったよね。今年も大部屋なんじゃない?」

「どっちでもいいんだけどさ、班がいい人になりますように!」

 栄生がふざけて手を合わせる。

「いいね、願おっか!」

 リコも笑いながら手を合わせた。

 日光の班。

 誰となるのだろうか。何人だろうか。

 本当に楽しみだ。



「こらから班を決めます。生活班と行動班がありますが、まず生活班から決めます」

 生活班は宿舎に入ってから行動するグループ。

 女子なら女子だけ、男子なら男子だけという異性混合ではない。

 また、行動班は、観光するときに集まるグループ。

 女子3人、男子3人の6人グループとなる。


 生活班はくじ引き感覚で決められた。

 もちろん、栄生の班には女子しかいない。

「……仲がいい人、いない」

 がっかりと、栄生はため息をつく。

 リコとは同じ班になれなかったのだ。


「何?私に文句があるっていうの?」

 栄生の背後に殺気を感じた。

「っつ……文句ないけど。でも、ちょっとはある」

「あるんならはっきり言って!」

 怒鳴り気味に言っている沙羅が怒り出す。

「なんで、挙句の果てに沙羅と同じ班なのかな……」

 栄生のつぶやきに沙羅が眉を跳ね上げる。

「私だってあんた願い下げよっ!」

「なら、話しかけないで」

 サラッと栄生は返す。

 それがムカッときたのか、沙羅は怒りの形相で睨んできた。

「話しかけないわよ!」

 沙羅はすぐに去っていく。

 日光移動教室の宿舎では大変になりそうだ。

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  忘れな草作
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