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青色の薔薇  作者: キハ
2緑の薔薇「穏やか」
11/26

次のイベントは…

 運動会が終わり、学校の行事は一段落した。

「大変だったな…運動会!」

「……──」

「ねえ、やるとこ間違えてるよ、沙羅」

「…貴方に言われたくない」

「掃除はきちんとしておくものだよ?」

「──それは認めるけど」

 正論を栄生は言った。なのに、沙羅はしかめ面でまるで「おまえがまちがってんだよ」と言いたげに睨んでくる。

 今は、掃除の時間だ。

 6月になって、掃除の当番をまた決め直したのだが…なんと沙羅と一緒になってしまった。

 なんとなく苦手意識しかないので、少し面倒。

 そして、もうひとりの掃除当番は、うるさいと言いたげに睨んでくる。

「…静かにもできないの?」

「あのさ、私沙羅に注意してただけだし」

「違う。おれは沙羅に言ってるの」

「なら、良かった」

 しかし、沙羅はムッとした顔になり

「うるさいのはそっちじゃないの?シュン」

「……──」

 シュンは何を言っても無駄かと思ったのか無視。

「無視、しないでくれる?」

 そこに沙羅がつけ込んできた。

「はあ…だって言い返したら余計うるさくなりそうだもん」

「誰が!?」

 そんな二人を栄生は笑って見つめている。

「仲がいいの…?おもしろ」

「わたしはこんな不良男子、嫌いだわ」

「不良…?!」

 今度はシュンがムッとした顔になる。

「っぷ!?シュンは不良じゃないよ」

 栄生は少し笑いながら庇ったが。

「笑うな」

 シュンに睨まれた。

「はいはい。掃除やって」

 もう一人の掃除当番であるリコに仲裁される三人。

「はーい」

「えー」

「私は悪くないのに」

「とにかく、やって」

 4人は文句を言いながらも、掃除を再開した。


「運動会が終わったー」

「だね。あっけなかったよ」

 掃除が終わって戻るときに、栄生のつぶやきにリコが同感と言う。

「わたしは大変だったよ。沙羅に文句言われるし」

「でもまあ、認められたからよかったんじゃない?」

 実際、沙羅は悔し紛れに認めてくれた。

 あの顔、もう一度見たい。

「次は…日光移動教室かなー?」

 リコのつぶやきに栄生が反応する。

「お‼大イベントだ‼」

「いつだろうね、まだ日程知らされてないけど」

「楽しみー!去年の林間学校より面白そうだし」

「私も楽しみ」

 二人は日光移動教室に思いを馳せた。

 どんなことをやるんだろ。

 どこに行くのだろう。

 そして…いつ行くのだろう。


 6年生の大イベントは日光移動教室だ。

作者からのつぶやき。

あーあ、コロナで林間学校行けなかったんだよね…

悲しい。栄生は楽しんで行っただろうな。

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  忘れな草作
― 新着の感想 ―
[良い点] 二章突入! 楽しそうなイベントが始まりますね。 作者のつぶやきが切実ですね。 中止は残念でしたね(*_*)
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