表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

8/14

floor.8 永久の悪夢の誘い

 永久の悪夢ナイトメア・エターニアの文字が宙に浮かびあがる。


 浮かび上がった文字をタッチすることでさらに下にステータスの詳細が表示される。


 永久の悪夢は複合スキルという形になっていて、複合スキルは細かい複数のスキルで構成されている。


 粒粒の各スキルがそれぞれの能力を持っているので、そのスキルの能力や効果を把握しながらやっていく必要があるのだ。


 永久の悪夢は様々なスキルからなる。


 敵の攻略に重要になりそうなものは以下のスキルだ。


-----

・催眠 LEVEL.MAX

・悪夢 LEVEL.MAX

-----


 簡単な話、催眠で眠らせて、悪夢で相手にトラウマ級の夢を見せることで相手のHPを削るのが基本的な動きになる。


 他にも永久の悪夢は色々なスキルがあったりするが、ひとまずこの辺で十分だろう。


 俺は頭の中でスキルの発動のために念じ始めた。


 スキル、催眠、発動!


 次の瞬間、俺の周りの地面に薄く発色する桃色の魔法陣が浮かび上がる。


 その魔方陣からはほわほわと神秘的な泡が浮かんでは消えを繰り返す。


「汝、ただ休みたまえ。永久の彼方へと誘う悠久の微睡よ。迷える子羊に久遠の平和と安寧を。エターナル・スリープ!」


 これは俺が過去に作成した設定集の本に書かれていた詠唱である。


 歴史の闇に葬る予定だったが、まさかまた使うことになろうとは……。


 俺が詠唱を終えると、魔法陣の発光は強くなり、そして大きく広がっていった。


 そして敵の元に魔法陣が届くと同時に、彼らはすやすやと眠り始めた。


「悪く思うなよー」


 そして俺は次のスキル悪夢をイメージて詠唱を始める。


「汝、ただ怯えたまえ。永久の彼方へと誘う悠久の微睡よ。揺蕩う子羊に久遠の苦痛と絶望を。エターナル・ナイトメア!」


 その瞬間、モンスターの元まで広がっていた魔法陣から、どす黒い瘴気のようなものが漏れ出してくる。


 その瘴気は角と耳が生えたファンシーな悪魔のような形をかたどり、ぎひっという笑い声が聞こえそうな不気味な笑みを浮かべてモンスターのそばに鎮座する。


 次の瞬間、モンスターたちは呻き悶え始めた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ