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floor.11 ダンジョンマスター:黒い人型1

 俺は職員室のドアを開けて中に入る。


 そこは、端的に言えば職員室ではなかった。


 円形のコロッセオのような空間が広がっており、ドアから反対側には早乙女先生を封印した水晶が設置されている。


 そしてその水晶と俺の中間地点にモンスターがいた。


 黒いぼやぼやとしたものがそこにはいた。


 目がくりぬかれたように白い丸が頭と思われる位置に二つ存在している。


 人型の黒いぼやぼやがダンジョンマスターだった。


 そして、黒いぼやぼやは俺を視界にとらえると、ニタァという音が聞こえそうなほど薄気味悪い笑顔を浮かべた。


 どうやら笑顔を浮かべるときは口の部分も白くくりぬかれるようだった。


「キャハハハハ!」


 甲高い笑い声をあげながらそのモンスターは俺の方に走り迫ってくる。


「キシャアアア!」


 腕の部分を鋭い爪のような形状にさせて俺の方に突き付けてくるのを間一髪かわした。


 あぶねえな、あいつ結構早いぞ……。G並みの移動速度だなマジで……。


 黒い人型がGと重なって一瞬火星にいるのかと勘違いしそうになったがここは職員室だった(ただしダンジョンの中)。


 まあ、いくら早くても俺の前では何の意味もないんだけどな……。


 黒い人型は振り向きと同時にまた俊足で俺の方に迫ってくる。


 だが、俺は先ほどから唱えていた詠唱を終え、催眠の魔法陣を展開する。


 さて、ここに入り込んだらもうお前は一巻の終わりだな。


 安らかに眠れ。


 魔法陣にやつの足が侵入する。


 次の瞬間。


 奴は俺の目の前まで迫りつめを俺に突っ込める位置まで来ていた。

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