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floor.1 ダンジョン攻略しました

 ある日突然世界各地に出現したダンジョン。


 人々はダンジョンの正体などが全くつかめず、そこから現れてくるあまたの魔物が人々を襲い、大きな被害を出していた。


 多くの政府が後手に回りながらダンジョンへの対策を行っている最中。


 世界で初めて出現したダンジョンをたった今攻略して、解放まで導いた男がいた。


 名を、如月灯夜(きさらぎ とうや)といった。



--------



 ふぅ、やっとダンジョンをクリアできたと言っていいのか?


 俺は手にお姫様抱っこで抱えている美少女がすやすやと寝ているのを確認してから、改めて周囲を見る。


 状況的に美少女に睡眠薬を飲ませて連れ去ってる筋金入りの変態みたいに見えるのがかなり不服なんですが? や、やばい、と、とりあえず、だ、誰にも見られてないか確認するんだ! 思考回路が完全に不審者ですねさーせん。


 周辺には幸いにして俺の犯罪者然とした振る舞いを確認している人間は誰もいない。


 ダンジョン攻略して元の位置に戻ったのが、学校の生徒会室の中だったから本当に良かった。


 とりあえず、状況を整理してみよう。


 まず、俺の手に抱きかかえられている、色白の美少女は生徒会長の斎藤紅麗亜(くれあ)。幼馴染で小さい頃から色々とあれがあれであれな付き合いがある。彼女とかでは断じてないが、二人で墓まで持ち帰らねばならないという絶対なる秘密が。


 そして俺は副生徒会長の如月灯夜。


 たった今紅麗亜が苦しみだしたと思ったら、突然彼女を覆うようにして黒い霧が広がり、その霧がしゅーっと縮まってきたと思ったら、そこには一つの体重計が出現していた。


 その体重計の上方には銀河系のような渦が出現しており、いかにも飲み込まれてくださいと言わんばかりの雰囲気を醸し出していた。


 俺は意味が分からなかったが、とりあえず状況を整理する前に銀河系の渦に飛び込んだ。


 するとその中は、モンスターがはびこるダンジョンだったのだ。


 ダンジョンの中を色々あって突き進んでいると、最深部にたどり着いたところで、水晶に包まれるようにして紅麗亜が存在していた。ちなみに制服をまとっている。はッ、裸だと思って期待したやつ残念だったなァ!! 着衣状態だよッ!


 ちなみに俺は悲しかった。


 まあ、そして最深部にたどり着き、水晶の前に俺が行くと、紅麗亜の思念体が水晶から出てきたと思ったら、マンツーマンで対話の時間となった。


 紅麗亜の思念体は最初はもじもじしていたが、最終的に口を開いた。


 最近体重が増えてきて辛いのだと。


 なるほど、とりあえず俺と一緒にダイエットのためにジム行こうぜとか適当に提案してみたら、紅麗亜の思念体は目を見開いて成仏的な感じで光になっていった。南無阿弥陀仏。


 こうして、紅麗亜の悩みが解消されたと思われる状態になったら、周りの景色はどんどん崩壊していき、ダンジョンになっていた紅麗亜(マジでどゆこと……? 言い間違えじゃないよね……?)は元の姿に戻った。


 整理した結果、全く意味が分からないことが分かりました。まる。

第1章完結までは毎日更新予定なので、ちょっとでも先が気になったり面白いと思ったらブックマークお願いします!

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