表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
カナリア〜Cocリプレイ風小説  作者: ユートピア
1/3

小説バージョン

これは卓上RPG、クトゥルフのシナリオである。

「カナリア」というシナリオをわかりやすく伝えるために作った小説である。

その為、シナリオをやる時これを参考にしてはならない。


登場人物

向坂 蓮

年齢・22

職業・探偵


プロローグ

手紙

ある日一通の手紙が届いた。

何も書いていない真っ白い封筒である。

向坂は手馴れた様に封筒の端をハサミで切っていく。

中には、札が2枚と1枚の手紙が入っていた。

札は諭吉だ。

手紙はとても素っ気ないものだ。

白い便箋には黒い手書きの文字で丁寧にこう綴られていた。


助けて欲しい。

もちろん、私達は適当に人を選んで送っている訳ではない。

貴方なら、私たちの村を孤独から救ってくれると信じている。

報酬は貴方が1番欲しいものを用意しよう。

〇日の午前11時、〇〇駅に迎えの車を行かせる。

その日までゆっくり決めるといい。

彼岸村


バレているのは最寄り駅の名前。

自分の家の住所。

送り主は彼岸村。

物騒な手紙が届いてしまったものだ。

仕事上、こう言った手紙はよく届く。

もちろん事務所にだ。

自分の家には届いた事はない。

少し不思議に思い、ネットで情報収集してみることにした。

ネットの情報は当てにはならないが、噂や認知度としての情報には長けている。

「彼岸村」についての情報はおかしな事に一切得る事が出来なかった。

だが、「彼岸村から来た手紙」については裏で少し噂になっているらしい。


内容は

「彼岸村」から手紙が来た一週間以内にもらったことを知っている人が消されている。

それは各地で起こっている事が確認できた。

どうやら、手紙の送り主は日本全域に送っているらしい。


他には、手紙の画像が上がってないか探してみたが、消されたと言う事だけがわかった。

それがどこからどうやって消されたのかまでは分からなかった。


彼はこの彼岸村は何らかの事件に巻き込まれている事を予想した。

その為、この事件を解決しようと村へ向かう事にした。



いざ彼岸村へ


車で数時間の所にある港から出る小型船に乗船した。

船の中を見渡してみた限りでは、

乗客は自分を含め6人が乗っている事。

船を運転しているのは1名の船長であること。

その他船ぬ上にあるものは、皆さんが持ってきた荷物、その他乗船している方の荷物がある事がわかった。

向坂が船内を見渡していると少女が近づいてきた。

見た目的に3~4年生程度である事と、とても可愛い事がわかる。(APP15)


「突然お集まり頂き、ありがとうございます♪私は楓と申します。お迎えを頼まれたんです。」


と話しかけて来た。

楓からは、少したどたどしい敬語が見うけられる。

向坂は少し考えると、彼女…楓に少し彼岸村について質問してみることにした。


「どうも初めまして、向坂です。

すまない…君は誰かにお迎えを頼まれたと言っていたね…それは聞いても大丈夫かい?」


向坂が聞いた理由は迎えを頼んだヤツが手紙の送り主では無いかと思ったからだ。


「村の外れにあるおばあちゃんに頼まれたんです。」


楓は笑顔で答えてくれた。

この村の探索として、あの老人に手紙の意味について聞いてみたいと思う。


「そのおばあちゃん…に会いたいのだが、連れて行ってもらえないだろうか?」


「おばあちゃんの場所は秘密なんです。」


楓は少し困ったように答えた。

もしかしたらその老人に口止めでもされているのだろうか。


「わかった。他にも知りたい事が少しあるんだ。教えて貰えないだろうか?」


「もちろんです♪」


それから楓にいくつか質問をした。

・この手紙を見た事はあるのか。

↓↓↓

楓:ない


・楓は案内を頼まれたらしいが俺以外の人を案内した事はあるのか。

↓↓↓

楓:ない、だがこの船にあと1人乗る予定だった。

その人を探し、居たら挨拶をする。


・村に言い伝えなどはあるのか。

↓↓↓

楓:「森に入っては行けない。森の神様が怒るから。」と言うものがある。


事がわかった。

彼女には、時間があれば引き続き街の案内をしてもらいたいと思う。

とりあえず現在共に乗船している4人にも話を聞いてみよう。

もしかしたら、楓が言う「案内する予定の人」と会話出来たら嬉しい。


とりあえず近くにいる外国人ふたりに話を聞いてみようと思う。

その2人はカップルのようだ。

(男のAPPは14)

(女のAPPは15)

かなり容姿が整った人達だなと思った。

彼らはフランス語で会話をしている。

手には小さめのカバン

壁にはキャリーバッグが立てかけられている。

彼女達のすぐそばにあるので、彼女達のものだと思って間違いは無いだろう。

彼女達の目の前でカバンを探るのは避けた方が良さそうだ。


少し話をしてみたが全く会話になる気がしない。

フランス語も英語もあまり得意では無い、むしろ少し苦手意識を感じている。

小さな情報が欠け事は大きな間違えを犯す可能性になる為、どうにかして話しかけてみたい…。

こういう事はしたくは無かったが、


「楓ちゃん?君はフランス語は得意かい?」


ダメ元で聞いてみた。

楓は少し考えると、流暢なフランス語で彼らと会話をはじめた。

楓に通訳してもらい、なんとか会話をする事ができた。

わかった事は、

・外国人達は、自分とは別の目的で来たこと。

・「何か」を探している事。

・「何か」とは、自由自在な形をとるため、姿で見分ける事は難しい事。

である。


外国人達は、姿形のわからないものがこの村に居ることを知っていて来たらしい。

もし、その「何か」が関わっているとしたらとてもややこしい事件になりそうだ。


ほかの乗船客(女性)にも話を聞いてみたいと思う。


(APP13)

美しい黒髪の日本人女性だ。

持ち物は手持ちのカバンとキャリーバッグである。


「すまない、君はここに何をしきたんだい?」


向坂は彼女の黒い瞳を見つめる。


「え、ええ…私は…ここの信任の教師として来月から務める予定でして…その下見を…。

申し訳ございませんがどちら様?」


彼女は困惑しながらも答えてくれた。

向坂は彼女に名刺を見せる。


「私はこういう者でして、この彼岸村が事件に巻き込まれている様子があったので調査をしに来たんです。

申し訳ございませんがこの手紙はご存知ありませんか?」


向坂はこの船に乗るきっかけになった手紙を彼女に見せる、


「探偵さんなんですね。

手紙ですか…すみません…聞いたことないです。」


彼女は申し訳なさそうに笑う。

彼女にもいくつか質問をした。

・この時期に移動とは不自然ではないか。

↓↓↓

彼女:移動の原因は産休では無いらしい。

自分も不自然だとは思っている。


・彼岸村の噂について何か知っていることはないか。

↓↓↓

彼女:何も知らない。


・彼岸村の教師について少し知っていることはないか。

↓↓↓

彼女:男性であると言うことは知っている。


彼女も当たらしいところへ一人で行くのは不安なのだろう。

不安をかき消すようにカバンを時折強く握りしめている。


あと一人の乗船客、老人にも話を聞いてみる事にした。


「すまない…私は探偵をしているのだが、

少し不思議な噂があってな…私はこの村が事件に巻き込まれているではないかと思っている。何かを知っているのなら話を聞かせてもらえないだろうか?」


老人は少し考えるとカバンから手紙をだした。

それは、向坂と同じ封筒の手紙。

中身も駅名以外とても良く似ていた。


「私はジャーナリストをしています。

ある日私の家にこの手紙が届きまして…

せっかくなのでネタにでもしようかとこの村に来る子を決めました。」


老人は向坂と同じ原因で来た人であり、楓が探していたもう一人の人である事がわかった。

彼はこれから図書館にてこの村の歴史について調べるらしい。

俺も図書館は少し気になる。


いつの間にか船は小さな港についた。

彼岸村と言われているが、彼岸花が咲いている様子は無く、海にに面している海岸沿い以外は森に囲まれていた。

そこまで大きな村では無さそうだが、ここから見て目につく白い大きな建物は学校だろうか。

この島の大きさにしては少し大きすぎる気がする。

夕食は夜6時から公民館で食べるらしい。


楓にこの村の案内を頼む事にした。




図書館


小さめの建物に木の札に炭で図書館と書かれている建物についた。

中には受付の女性が1人立っている。

老人はスタスタと中へ入っていく。

私は、受付の女性と少し会話をしてみることにした。


「すみません…ここの村の方ですか?」


女性は少し困惑したように、


「そうですよ。どうかされましたか?」


と笑みを浮かべる。

彼女に村にある噂や、この村の歴にについて聞いてみた。

だが、何も知らないとの一点張りであった。

少し観察してみたが本当に何も知らないようだ。

嘘をついたような同様が見受けられない。

仕方なく、図書館へ入る事にした。


綺麗に並べられた本には少し埃が被っており、あまり人が出入りしていない事がわかる。

書物の中に、村の利益について書かれた本を見つけた。

その内容は何故か不自然だ。

この数年間でとてつもない利益を上げている。

それは、一国が所有する財産に匹敵する程度である。

小さい島にあるとは思えない額と、数年の間の急上昇と、それが事件の何らかに関係しているのでは無いかと予想した。

それか、外国人が言っていた「何か」による力なのかもしれない。


向坂が考え込んでいると、暇そうにしていた楓が話しかけてきた。


「こちらに怖い本がたくさんならんである所があるんですよー!私怖いの好きなんです。

見に行きませんか?」


楓が服の裾をチョイっと引っ張る。

向坂は少し困った顔をしながらもついて行くことにした。

楓も小学生だ。

1人で待たせるのも可愛そうだろう。


小学生用の本がズラリと並んだ一角に連れていかれた。

確かにそこにはホラー系のほんが並べられている。

楓はワクワクしながら本を選んでいたが、ふと、その本棚から床の方へ視線を落とす。


「こんな所に扉ありましたっけ?」


楓がぼそっと呟いた。

確かに小学生用の場所に足をいかにも引っ掛けそうな場所を作るのは少々おかしい。

その床をよく観察すると、本棚を動かしたあとのようなものを発見した。

もしかすると、本棚を移動した時に出てきたのかもしれない。

見てみる価値はありそうだ。


そこを開けてみると少し薄暗い地下空間が広がっていた。

電気はまだ着くようで、クモの巣がはっている電球は鈍い光を放つ。

降りたそこは、書庫のようになっていた。

どうやら古い本をしまっているらしい。

歴史についての本を探していると、何やら少し不思議な装飾のされた本を見つけた。

背表紙の文字も表紙の文字も何かほかの言語のようで私には読むことができない。

楓に、

この本を読めるような人は村にいないか?と聞いてみた。

だが、楓はその本を朗読し始めた。


内容


グール


墓をあさって人間の死体を食べたり、小さな子供を食べたりする。また旅行者を砂漠の奥まで誘い込み、彼らを殺して食べたりもする。


民話ではグールが集団の誰かに化けていてこっそりと人間を食べるという話がある。女のグーラは美女に化けて、その性的魅力によって魅了した男を食べると言われる。グールには雌雄があり、卵から生まれ、雌は子供に授乳して育てる。



読み聞かせてくれたおかけで、読める人を探す手間が省けてとても助かった。

だが、問題はその内容と文字だ。

自分には読むことの出来ない文字もスラスラと楓は読んだ。

もしかしたら、この本はグールがグール語を使い書いた書物のいちぶであり、楓はグールであるからその本を読むことが手間きたのではないかと考えた。

だが、楓がグールである確信するにはまだ情報が少なすぎるし、楓がグールではない場合に思考の邪魔になるだろう。

今はまだソレについて追求しない事にした。


ふと、時計を見ると14時になっていた。

もう既に2時間も図書館にこもっていたらしい。

老人もなにか見つけられただろうか。

話を聞きに行ってみることにした。


老人は本を手に取り静かに読んでいた。

だが、向坂の足音に気がつくとふと顔をあげる。


「おお、君か…!村については見つかったかい?」


老人は明るく話しかけてくる。

自分が地下室以外で見つけたものを老人へと話した。

老人は少し考えると、そうか…と言う。


「私が見つけたものは彼岸村の由来についてだよ。」


そう言うと、老人はいつくかのことを話した。

・彼岸村は彼岸花がたくさん咲く綺麗な場所がある。

・ここは戦争に巻き込まれた島である。

・今ここにいる人たちは戦時中に越してきた兵士の生き残り。

・ここの祭りは、戦死した者達を弔う為の祭り。

・祭りの名前は「花送り」

・祭りは数日後にある。


老人は彼岸畑を見ながら話したい話があるらしい。

私たちはこの村の由来にもなったであろう彼岸花畑を見に行く事にした。




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ