第19話 男のブライドと光る繭
「それでは、今回の作戦を説明する」
ここはサンダーボードの待機室。2回目の宇宙怪獣討伐作戦。その作戦説明をエルヴィンが始めた。
参加しているのは、エルヴィン、ユウト、カンナの3人。グレッグは参加していない。
「今回の作戦は、リーダーが変わって私、エルヴィン・クラーセンが務めることになった」
もちろん、知ってる。嫌味ですか?
「今回の目的は、カブトガニタイプを数多く討伐してドロップアイテム20個を目標に集めること」
20個とは、またずいぶんと目標が高いな。前回の4倍じゃん。
「グレッグ教官と相談したところ、20個は簡単ではないが目指せないことはないと作戦了承を得た」
ふーん。ちゃんと根回しは終わっているってことね。
「もちろん、参加するメンバー、ユウトとカンナの了承をもって正式に発令になる。どうかな?」
いいんじゃないですか?
「異論はありません」
僕もないよ。まぁー、うなずいておけばいいか。
「ユウトはどうかな?」
「異論ありません」
確認はちゃんとするのね。そこ大切って感じかな。
どうも、いちいち、ひねくれたことを考えてしまう。分かっている。なんだかんだ言って、エルヴィンは
リーダーとしての気質があるってこと。そして、自分にはそれがないってこと。
「今回はカブトガニタイプカブトガニタイプだけを討伐目標としておく。それ以外のタイプが出たら撤退を予定している」
リスクはちゃんと管理しないとね。あらかじめ予想できるリスクは最初から検討しておく。リーダーとして必要なことですね。
「そして、今回から新しい機材が用意された。サンダーレオ2だ」
サンダーレオ2。チャーリーの手によって、5つの波動クリスタルで波動強化されたサンダーレオ。見た目はそれほど違いは
ないが、エンジン部分とレーザーが大きくなっている。出力と攻撃力がそれぞれ30%向上している。
「サンダーレオ2が1機、サンダーレオが2機。合計三機で出撃する。パイロットは一番機・サンダーレオ2、ユウト!」
「えっ、僕なの?」
「不満か?」
「不満って・・・一番機はリーダーでしょ」
サンダーレオ2はエルヴィンも使ってみたいんじゃないの?
「そうとも限らないぞ。一番機はもっとも有能なパイロットが務めるのがチーム全体の力を発揮するコツだ」
「そうは言っても・・・いいの?」
「パイロットとしての力は私とユウトでは格段の差がある。前回の戦闘で思い知らされた」
「そんなことないでしょう。ちゃんとエルヴィンも倒していたし」
「同調攻撃だからさ。単独攻撃だったら、スコアに歴然とした差がついたはずだ」
うーん。見くびれないな、こいつ。冷静に自分の能力を判断している。
「ということで、今回はユウトとの勝負は遠慮させてもらいたい」
「うーん。勝負しないの?」
「勝ち目がない。勝ち目がない無駄な勝負はしない派なんだよ」
「しょうがないな」
そんなことをいいつつ、ほっとしている。
もし、パイロット勝負に勝ったところで、リーダー勝負には勝ち目がないことはすでにバレバレだ。
「二番機は私、エルヴィン。三番機はカンナ。よろしいな」
「「はい」」
なんか、やる気がでてきた。リーダーとして資質をエルヴィンと比べるなんて無理があったのだ。
あちらは生まれながらの貴族として帝王学を習ってきたんだろう。僕は人の上に立つなんて、前世では
全くなかった。レベルが相当違うと感じる。
三機のサンダーレオが基地より発進する。
リーダーの了解を取って、サンダーレオ2の性能確認をする。
「うわっ、だいぶん違うな」
出力が上がった分、旋回性能もあがったけど、ちょっと気をゆると行き過ぎてしまう。コントロールの難易度もあがったということか。
「うわっ、ぷっとい」
波動レーザー射撃も試してみると、太さが1.5倍くらいあれそうなレーザーが発射された。威力も当然アップしているだろう。
「それでは、敵を探知したフィールドに侵攻するぞ。まずはカブトガニタイプが7体ほどいると思われる。いくぞっ」
「「はいっ」」
サンダーレオ2だけは出力を絞る形にしているが、ふたりのサンダーレオは最大出力だ。
今回の作戦では、お互いカバーしつつ、敵を攻撃するスタイルだ。
スクリーン上の敵との距離をチェック。まだ早い。もっと引き付けて。
カブトガニタイプは装甲が厚くて、波動レーザー一発で葬り去るには、ちょっと苦労する。威力をあげるためにも、距離を縮めないと。
刺ミサイルが一斉に僕の機に打ち込まれる。機動をかけて複雑な軌跡を取る。
よし、この距離ならいけるぞ。
「もらったぁ」
波動レーザーで一体のカブトガニタイプを撃破する。続いて次の奴は・・・おっと、カンナ機の後ろについている奴がいるじゃないか。
「よし、二体目」
「俺はやっとひとつ!」
「ユウト、ありがとう」
後ろの敵からの攻撃を受けていたカンナがお礼を言ってくる。
「私も一体目」
あっと言う間に七体のカブトガニタイプは撃破される。こちらのダメージは軽微。
波動クリスタルのドロップアイテムは4つ。ドロップ率は50%程度と思われる。20個ドロップさせるなら40体撃破すればいい計算だ。
「次の敵の群れに向かうぞ。敵の数は12体」
「・・・なんか、いやな感じがするわ」
「どういうことだ、カンナ?何かわかることあるのか?」
「ううん、なんとなく」
「なら問題はないな、いくぞ」
「「はい」」
いやな感じがすると女性が言った時・・・大抵、何かある。男と女の思考の違いが原因だという。
論理的な組み立てで考える男と、感覚を重視する女。
なんとなくで、浮気を発見できるのが女性だとどこかで読んだ気がする。
「敵はカブトガニタイプ12体。問題ないな」
「ちょっと気になるのがいるわ。一番先頭の」
「たしかに大きいな。カブトガニタイプではある。おっ、角があるぞ」
他のカブトガニタイプは先端は額の様につるんとした感じだ。ところが一体だけ長い角がついている。
「角付きが1体。残りの11体は普通のタイプね」
「どうするリーダー」
「角付きはただのカブトガニタイプとは違うだろう。いけるか?ユウト」
「任せろ!」
「頼んだぞ」
僕の機だけ先行して、角付きに向かう。あいつを倒してから合流する予定だ。あいつは、きっと固いのだろう。サイズも、ふたまわり大きいし。後ろに回り込んで撃ち落とす。後部装甲が薄いのは確認済みだ。
ブーストをかけて、あいつとすれ違う。直後に反転・・・大して機動力はないな。でかいからかえって小回りが利かないのか。
「後ろをとった、いける」
「ユウト、気をつけて!!」
えっ、うわっなんだ。どうして、僕の機が包囲されているんだ?
それまでの敵は複雑な連携攻撃はしてこなかった。目標になった機体を追い込もうとする単純な行動をしていた。
ところが、こいつらはしっかりとフォーメーションを取っている。
「あいつ、リーダー機なのか?」
連携の指示を出しているのが角付きだと思って間違いない。しかし、そいつを叩き落とす前にこっちが集中砲火にさらされそう。
ここはひとつ、離脱する・・・と見せかけて、反転。クランク上昇。よし、包囲網が崩れた。はぐれたのがいるから、そいつを狙撃。
「まずは一体目」
「さすが、ユウト!」
おねぇちゃんの応援を背に闘う。いいね。ダライアスでトップランカーになったときのゲームセンターを思い出すな。
僕の闘いをみて、ゲームセンターにイベントで来ているアイドルが応援してくれる。やる気、倍増する。
「カンナ、エルヴィン、下に集まっている奴らを頼む」
「「了解」」
角付きの周りにいる奴らが半減したぞ。これなら狙えるはずだ。もう一度、角付きに急接近する。すれ違う直前に機体だけ横に向ける。
「いけーっ」
角付きのどてっ腹に波動レーザーをぶち込む。命中。近距離攻撃だ。
「落ちないかっ」
それでも、撃破には至らず。でも、動きが鈍ったぞ。
「今度はそのまま、後ろを取って。いけーっ」
真後ろからの射撃。距離があるから撃破は無理か、と思っていたら案外あっさり爆発した。
「よし。あとはひとつつづ、やるだけだ」
その後は順調にすべて撃破した。カンナもエルヴィンも撃破しまくる。連携を取っていた分、指揮をするのがいなくなると
ガタガタになるのは、人間も宇宙怪獣も同じらしい。
「これで最後と」
角付きも含めて全部で12体。残された波動クリスタルは・・・6つ。
「何か違うのないかな?」
「ないな。あの角付きも同じ波動クリスタルをドロップしていたぞ」
「そうなんだ。残念」
特別な機体だから、レアなドロップアイテムが、と期待したけど無いらしい。
相変わらず、こちら側の損傷軽微。
その後もカブトガニタイプ狩りは続いて、合計22の波動クリスタルをゲットした。
その中で分かったのは、角付きは群れの個体数が10を超えると居るってこと。
リーダーで他の個体を制御できること。角付きがいるとチームの戦い方ができるようにになること。
「各員、お疲れさま。作戦目的の波動クリスタルは20を超えて22集まった。これで帰還するぞ」
「「了解」」
基地のプラットホームに入り、サンダーレオから降りる。エルヴィンが駆け寄ってくる。
「やったな」
ハイタッチ。
「おうっ」
なんか、こういうの・・・いいなぁ。
「今回はユウトの圧勝だな。勝負はしていないけど」
嬉しそうに、エルヴィンが笑って言う。
「いや、負けた。エルヴィンの圧勝だ」
「ん?なんのことだ?」
不思議そうな顔で見る。
「リーダー対決は、エルヴィンが圧勝だということ。いやぁ~、経験が違うから元々勝ち目なかったんだなぁ」
「そういうことか。そりゃ、五歳の時からやらされたからなぁ」
「幼稚園児でケンカを取り仕切っていたのか?」
「まさか。最初は自分に付けられた家政婦達の評価をさせらたんだ」
「うーん、貴族の子供も大変そうだな」
「まぁ、それぞれ苦労はあるわな」
そんな楽しそうに話しているふたりを嬉しそうに眺めているカンナだった。
「それでは、準備いいですか?」
チャーリーが確認する。
ここは、整備ガレージのパワーアップ機器があるところ。通称、波動合成コーナー。
波動クリスタルを使って、各種機器をパワーアップすることができる。責任者はチャーリーだ。
「今回は波動クリスタル10個セットしました」
2機のサンダーレオをサンダーレオ2にパワーアップさせようというのだ。
それも、カンナとユウトのふたりで。
じゃんけんではじめはカンナがやることに決まった。
チャーリーがやれば波動クリスタルが5個で出来るけど、初体験となるふたりだから、10個づつ使うことに。
それで成功率がアップするとのこと。
装置に波動クリスタルがセットされる。装置の中心にある椅子にカンナが腰かける。
「いきますよ」
スイッチオン。
ぐおんぐおんと装置が音を立てる。装置から伸びる波動誘導体の周りに波動流が起きてサンダーレオを包む。
サンダーレオが白く光りはじめる。
「いいですね。これは成功するかも」
「本当に。カンナさん、すごいですね」
「最初からこんなにバランスがいい光り方、珍しいですよ」
そんな話ををしているとサンダーレオの光り方がますます大きく強くなる。
「ずいぶん、光りますね」
「うーん、こんなに光らないんだけど普通は」
どうも、普通と違うらしい。カンナがやると。
光はもっと強くなり、サンダーレオが見えなくなり、まるで卵のような形に光っている。
「大丈夫ですか?チャーリーさん」
「もしかして・・・これって変容とか?」
「なんですか、それ?」
変容というのは、レベルアップではなく進化と呼ばれる全く違う物に変わること。
蝶で説明すると、レベルアップというのは幼虫が脱皮して一回り大きくなること。
変容は蛹になり蝶に変わること。
「もしかして、あの卵みたいなのは繭ということですか?」
「そうなんです。変容が起きる前は繭状の光りに包まれると言われてます」
「えっ、言われてますって、チャーリーさんは見たことないんですか?」
「はい。変容が起こせる人はごく一部の達人だけですよ」
「・・・・」
なんと。そんなに大変なことが起きているのか。
そして、光の繭から生まれてきたのは・・・
第20話 新型波動ビーグルと涙
「なんじゃこりゃあぁぁ」
どっかの刑事ドラマの決め台詞で反応してしまったユウト。
こっちの世界の人には分からないし、前世の同世代の友人もわからないだろう。
「ねこ・・・ですかね」(ひそひそ)
「ねこバスです」(きっぱり)
前世の有名アニメーターが作った人気の子供用アニメに出てくる「ねこバス」そっくりなのがサンダーレオがあった場所にあった。
どういうことだ?
「波動クリスタルが10個あるとこんなのも作れてしまうものなんですか?」
「そんなはずないでしょ。波動クリスタル10個と言ってもカブトガニタイプがドロップするアイテムじゃ、普通はレベルアップ
しかできないものなんです」
「では、なぜねこバスが?」
「私に聞かないでください」
全く分からない。
分からないから、装置から出てきたカンナさんに聞いてみた。
「これは、ねこバスですよね」
「ねこバス?何それ」
「ねこの妖怪とバスがくっついて・・・説明できないなぁ」
これが何かは追及しても無駄だということは分かった。
問題はなぜ、ねこバスになってしまったか、ということだ。
「サンダーっていうのは、雷で電気びりびりってイメージ。だから、それは無視して、レオだけイメージしたの。
レオって、ライオンだから、大きな猫だって聞いたことあるから」
なんとなくわかった。
カンナのレオのイメージが大きい猫。
だから、そのイメージで波動変容が起きて、ねこバスかぁ。
「波動合成というのは、操作している人のイメージで結果が変わるんです」
やっと、カンナのイメージが理解できて、ねこバスになったしまった理由が分かったチャーリーが得意そうに話す。
「だけどさ。なんで、カンナさんの波動合成で変容が起きたりするの?」
「それは・・・きっと、とんでもなく波動合成スキルの潜在能力があるから、なのかも」
「本当ですか?」
「それ以外では説明不能です」
もしかしたら。
モノリスで覚醒した僕らってとんでもない波動合成スキルがあるのかも。
だとしたら、僕もできるかな。
僕のイメージはあの有名シューティングゲームの主人公メカだな。
「僕もやってみていいですか?」
「はい。結果どうなるか保証できないですけど」
「もちろんです」
妙に自信があって波動合成マシンの操作席に入る。
スイッチオン。
ぐおんぐおん。
装置が波動をもう一機のサンダーレオに送り込んでいる。
僕の身体が波動をまとい、急激に熱くなる。
「イメージだ、イメージ」
かっこいい主人公メカをイメージしてみる。
サンダーレオよ、かっこよくなあれっ。
サンダーレオが白く光り始める。
だけど、光はそれほど大きくはならない。
サンダーレオの形のまま、白く光り続けている。
「あれ、繭にならないじゃん」
カンナさんのときと違うなぁと思っていると、サンダーレオの光りが弱くなっていく。
うーん。失敗かな。
「普通のレベルアップ合成が起きたみたいですね」
「そこそこ成功ってこと?」
「はい。初めてですから、ほら、サンダーレオ2・・・じゃないか、サンダーレオ3!」
なんと。レベルアップは果たしたけど、予定より一段上になってしまったらしい。
やっぱり、波動合成には僕らは適正があるみたいなだな。
チャララチャッチャチャー♪
おっ、チュー太じゃん。それもレベルアップだね。
「その通りです。ユウトは波動合成のスキルをマスターしました」
「やっぱり、だね」
「レベルいくつたと思います?」
「おや、素直に教えないとこみると、高めかな」
「その通りです。レベル6になりました」
「おおっ、すごいね、それ。なんでそんなに?」
「予想どおり、ルートモノリス効果です」
「そうなんだ。でも確か、ルートモノリスのレベルって1しかなかったよね」
「はい。だけど、モノリスは高次元な存在なのでレベル1でもとんでもない効果があるんです」
「そうなんだ。やったね」
それでは、って言ってチュー太は消える。
「かっこいいですね。これがサンダーレオ3なんですね」
「そうです。サンダーレオ2がレベルアップするとサンダーレオ3になるんですが、いきなりですか。びっくりです」
「すごい?」
「サンダーレオ3自体は私でもサンダーレオ2からレベルアップしたことありますが。そのときは、波動クリスタルが30個も必要でした」
「おおっ、僕の方がお得ってことだね」
僕の予想では、チャーリーの波動合成レベルは3か4と見た。それを一気に僕は超えてしまったらしい。
「いいなぁ、おふたりさん。私も波動合成できるか知りたいな」
対抗してエルヴィンもやりたがる。
「蒼い血を持つエルヴィンさんも、できる可能性ありますね」
「でも、波動クリスタル、あとふたつしかないですね」
「それなら、波動レーザーだけでもレベルアップさせてみてください」
「やってみます」
結果だけ言うと、何も起きなかった、です。残念。
エルヴィンには波動合成のセンスはそれほどないらしい。
訓練によってはある程度スキルを身に着けられるかも、だけどね。
「じゃあ、僕がやってみていいですか?」
「サンダーレオ2をですね」
「そうそう」
ちょっと思いついてしまったことがある。試してみたくなっちゃったんだよね。
「サンダーレオ2をリーダー機にっ」
イメージは角付き。カブトガニタイプも角ついていたし、某アニメの赤いのにもついてたし。
リーダー機は角付きがいいと思うんだ。
サンダーレオ2の先端上部が光りだした。
にょきっと白い光が伸びる。
「おおっ、できた。これはサンダーレオ2改。リーダー用チューンナップ機だね」
チャーリーもエルヴィンもあきれている。
初心者なのに、好き勝手に波動合成を使いこなしている僕にね。
「やるわね」
対抗意識を持つのはカンナさん。
ねこバスを作ったのは、すごいことなのか、変なことなのか。
判断不可能だから。笑
「サンダーレオ3、ユウト。出ます!」
「サンダーレオ2、エルヴィン。出ます!」
「サンターキャット、カンナ、いきまぁーーーす!」
性能チェックのために、三機の波動ビーグルが出る。
サンダーレオ3は確かに性能向上がされている。
サンダーレオ2に比べて全体的に25%程度性能があがっている。
それに対して、サンダーレオ2改は基本性能はサンダーレオ2のまま。
でも、探知能力や通信能力、コンピュータの演算能力といったセンサー等の性能が格段にあがっている。
さすが、リーダー機。
問題なのが、サンダーキャット。
まず、防御能力が上がった。機体全体を覆う、トラ縞毛皮装甲がやたらと強い。
あと、追加武装としてエリア波動攻撃が増えた。
猫の口から、「にゃおーーーん」って叫び声が出て、それを受けたら波動の乱れが起きる。
一時的に波動ビーグルや宇宙怪獣はマヒ状態になる。
「チャーリーさんの評価はどうでしょう、ねこバス」
「すごいですね。全くの新機体としていけるかもしれません」
チャーリーさんの評価ももらえたということで。
エルヴィン隊は、サンダーレオ2改、サンダーレオ3、サンダーキャットの三機構成で宇宙怪獣を討伐することになった。




