表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

300文字小説

気にしなくていいよ

作者: 林 秀明

「気にしなくていいよ」

その言葉は私の人生を変えた。


幼い頃両親が離婚し、私は父親一人で育てられた。父親は仏様のように優しく、学校に遅刻して遅れた時も、無断欠席した時もいつも微笑みながら、


「気にしなくていいよ」

と頭を撫でてくれた。


私が妊娠して、中絶した時も、

離婚して実家へ帰った時も

「俺が面倒みてやる。幸恵は悪くない」

と涙枯れるまでそばにいてくれた。


父親がガンで亡くなって、私はその悲しさに博打に明け暮れ、文無しとなった今、その苦しさに泥棒をし、人を殺めてしまった。


私は殺した事は気にしていない。

罪を問われる意味もわからない。

なぜならそれは父の教えだからだ。

私の人生は父がぶち壊したのだ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] とても悲しいお話しでした。 この作品の中に大事な教訓があると思います。 本当の愛や優しさは、現実的には厳しいものばかりです。 でも、その事が後に力となり次々と花を咲かせてゆく事になります。…
2017/05/10 07:42 退会済み
管理
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ