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異世界は幸せ(テンプレ)に満ち溢れている  作者: うっちー(羽智 遊紀)


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39話 冒険者としての活動開始 -依頼をこなしますね-

Hランクの冒険者として活動開始です

「カレナリエンさん。家が出来るまでに少しでも依頼をしときたいんだけど何か無い?」


「どうしたんですか?掲示板に貼っているのが有りますよ?」


 今日は受付の仕事をしているカレナリエンに亮二が話しかけてきた。掲示板には亮二が受領できるランクの依頼が貼ってあり特に問題ないように見えた。


「でも受領人数が“3人から”とかなんだよ。パーティーはカレナリエンさん達と組むつもりだからね」


「別に私達と組む前に仮パーティで依頼を受けてもいいのでは?」


 亮二のセリフに首を傾げながら答えると、亮二は小さな声で「初めてパーティーを組むのはカレナリエンとがいい」と呟いたのをカレナリエンは聞き逃さなかった。


「もう、そんな事を言われたらドキドキするじゃないですか」


「え?聞こえちゃった?やだな、小声で聞こえないように言ったのに」


「エルフの聴力を侮ってはいけませんよ。でも嬉しいですね。そこまで私のことを思ってくれているなんて」


「だって、仕方がないじゃないないか。カレナリエンさんが可愛すぎるから駄目なんだよ」


 2人でイチャイチャしながら話が別の方向に流れそうになった時にカレナリエンの背後からバインダーの様に見える物が綺麗な角度で後頭部に吸い込まれていった。


「いったぁい!何するのよ!」


 涙目になりながらカレナリエンが振り向くと怒りの形相でメルタが仁王立ちをしていた。余りの迫力に亮二が固まっていると、「おはようございます、リョージさん。今日もいい天気ですね。何か依頼を受けに来られたのですか?」と何事もなかったかのような笑顔で話しかけてきた。


「お、おはようございます。メルタさん」


「リョージさん、あまり感心しませんね。ギルドの受付は仕事を受ける所であって女性を口説く所では無いんですよ?あまり看過出来ない状態だと注意しないといけませんので気をつけて下さいね」


「ちょっと!メルタ酷いじゃない!いきなりバインダーで叩かないでよ!」


 「あっ、こっちの世界でもバインダーなんだ」と呟いた亮二には気づかずに、後頭部を押さえながらメルタに抗議をしたカレナリエンに対して冷酷な目を向けると、「つぎ抜け駆けしたら分ってるわよね?」と笑顔で話しながら肩を掴んできた。


「も、モチロン分ってるわよ。だからそんなに怒らないでよ。ちゃんと仕事するから」


 恐怖に顔を引き攣らせながらコクコクと頷くと、亮二に向き直して仕事の話を始めるのだった。


 □◇□◇□◇


「取り敢えず、ソロで出来る依頼を持ってきたんですが」


 カレナリエンが持ってきた依頼は全部で5つあった。


 ・庭の草むしり

 ・迷い猫の捜索

 ・鉄鉱石の運搬

 ・害虫退治

 ・買い物補助


「まずは害虫退治なんかどうですかね?」


「全部!全部やるから受領手続きをお願いします!」


「え?依頼の詳細を確認しなくてもいいんですか?」


「大丈夫!1週間もあれば出来そうだよね?」


「それはリョージさんの能力なら大丈夫だと思うけど。1個づつ受けなくていいんですか?」


「そうしたら誰かに取られるじゃん!」


 亮二の勢いに負けるかのようにカレナリエン「まあ、リョージさんなら大丈夫か」と呟くと受領手続きをするのだった。


「受領手続き完了です。これでリョージさんは5つの依頼を受けた事になります。リョージさんは依頼を受領されましたので証明書に受けた依頼が表示されています。依頼が完了されたら証明書に署名をしますので依頼者かギルドに報告をお願いします。期限や報酬などの詳細についてはこちらの羊皮紙を御覧ください」


「分かった。じゃあ、早速行ってくるね。取り敢えずは庭の草むしりからだな」


 亮二は羊皮紙に書かれている住所に行き、依頼人の女性にギルドからの依頼であることを説明して草むしりを始めようとしたが、女性が亮二をパレードで見ており「”ドリュグルの英雄”にそんな事をさせられない」と言い始めたため、冒険者ランクを上げる為に草むしりが必要であると説明するのに30分ほど時間がかかってしまった。


草むしり自体は【土】属性魔法で庭全体を柔らかくして引っこ抜いていったので10分もかからずに終了した。草むしりを終えた亮二は女性からのお茶の誘いを何とか断り署名をもらうと、次は迷い猫の捜索をするために依頼人の所に向かった。猫探しの依頼は年老いた女性で、3年前から飼い始めた猫が3日前から帰ってきておらず、心配なので探して欲しいとの事だった。


 亮二は「すぐに連れてくるから待っててよ、おばあちゃん」と明るく言うと、猫の特徴である「黒猫で尻尾の先だけは白いオス猫」との情報を聞いて猫探しに出発するのだった。依頼人の家を出てすぐにインタフェースを起動すると索敵範囲を1kmにして迷い猫を探し始めた。


「「黒猫」で検索っと、やっぱり無理か。でも「尻尾の先が白い黒猫」だと5件ヒットしたな。よし!虱潰しにローラー作戦するか。俺が見つけてやるから待ってろよ!」


 そう呟くと索敵に引っかかった数が多い地区から探索を開始して3時間が経過していた。4件目の場所はスラム街の一角にある大きな小屋であり、小屋の前にはスラム街にしては不釣り合いな身なりの男たちが辺りを警戒するように見張っていた。


この場所に反応が有るので亮二は気配を抑えて少しずつ男達に近付くとストレージから”ミスリルの剣”をすぐに取り出せる準備をして、インタフェースを起動させながら男達に向かってゆったりと歩きながら話しかけるのだった。

迷い猫の捜索ってもっと簡単に終わると思いました。

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― 新着の感想 ―
[気になる点] 文章がやたら長く読みにくいので、良く整理して分割しては いかがですか?
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