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異世界は幸せ(テンプレ)に満ち溢れている 作者:うっちー(羽智 遊紀)
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374話 新たなるイベントの始まり -終盤イベント開始ですね-

アーリーさんをお見送りです。
「では! 行ってきます! オルランド君とエリーザベトちゃんを頼みますね。ソフィア様! 今度お会いした時には沢山お喋りしましょうね」

「おう! 後の事は任せろ! オルランドには『俺には会わないくせに、アーリーさんには会うんだな!』って言っとくよ」

 馬車から身を乗り出して別れの挨拶をするアーリーに、元気よく亮二は返事をした。周りの婚約者達は亮二の言いっぷりに苦笑を浮かべながら見送りをしていた。

「ソフィアもそろそろアーリーさんに慣れたらどうだ? しばらくは会えないと思うぞ?」

「そ、そうですね。アーリー様! 今度お会いした時は新作のすいーつを披露します!」

「本当ですか! 約束ですよ!」

 ソフィアの言葉にアーリーは馬車から飛び出さんばかりの勢いで身を乗り出そうとして、ヴェンダーに押さえつけられながら手を振っていた。そんな様子を眺めながら亮二は苦笑いをしつつソフィアに話しかける。

「おぉ。凄い約束をしたな。あの勢いなら半年もしない内に再会するんじゃないか?」

「えぇ……。そ、そうですかね? じゃあ早めに新作を作らないと駄目ですねぇ」

 亮二の言葉に若干の動揺を浮かべながらも、スイーツの新作を考え始めるソフィアだった。

 ◇□◇□◇□

「それでヴェンダーは手紙に何を書いてくれたんだ?」

 亮二がヴェンダーからの手紙を眺めつつ呟きながら手紙をメルタに手渡した。内容を確認していたメルタが軽い驚きの表情を浮かべながら亮二に手紙を手渡した。

「へぇ。メルタが驚いた顔をするって事は面白い話が書かれてるのかな?」

 メルタから手紙を受け取った亮二は手紙の確認を始めた。今回の騒動となっている嫁選びは、オルランドが『最初の嫁はエリーザベトがいい』と言い始めた事が発端になった事。それによって賛成派のラッチスと反対派のヴェンダー、傍観していたアロイージオが、それぞれに候補を選出した事。エリーザベトとアーリーはオルランドと面識があるが、モニカはまだ神都にすら到着しておらず面識がない事などが書かれていた。

「えっ? モニカって人はまだ到着していないのに三割も支持を得てるの?」

「そのようですね。元枢機卿のヴェンダーさんも色々と調べてるようですが、モニカさんに対しての情報が集められていないみたいですね。続きには『リョージ様がエリーザベトを推薦する場合は、モニカについて十分にご注意を』とも書かれています」

 亮二が軽く疑問に思っている事を呟くと、メルタが後を継ぐように周りにいた婚約者達にも説明をした。最後まで話を聞いていた一同の仲でエレナが発言してきた。

「そのモニカって人を調べといた方がいいですね。それとアロイージオ枢機卿についてと、彼女を応援している信徒達についても調べる必要がありますね」

「そうだな。じゃあ、クロにお願いできるかな? 今回は調査対象が広いからクロだけじゃなくて、部下も総動員してくれて良いよ」

「分かった。いま教育中の新人も使う」

 エレナの発言に亮二は頷きながら情報を集める事を決めた。いつものようにクロに命じると、総動員するには部下達は各国に散らばっており、集めるには時間が掛かる為に信徒相手には新人の実地訓練を兼ねて使いたいとの申し出があった。
 鷹揚(おうよう)に頷いて許可をした亮二を無表情な表情で見つめつつ、行動に移さないクロに亮二が不思議そうな顔で眺めていると、意を決したように話し始めた。

「いつも頑張ってる。だからご褒美が欲しい」

「ご褒美? そうだよな。いつもクロには無理ばっかり言ってるもんな。これでいいか? これでクロに対してのご褒美前払いになるかな? それとは別に部下達には特別金と、休暇を取れるように手配するよ」

 クロのお願いに亮二は苦笑しながらもクロの働きを認めると、頭を撫でた上でお姫様抱っこを行った。

「「「なっ!」」」

 亮二の行動と真っ赤な顔をしながらも満足気な表情を浮かべているクロに、婚約者達から短い驚きの声が上がった。

「リョ、リョージ様? それはご褒美としてのお姫様抱っこですか?」

「おう。そうだぞ。クロは頑張ってくれているからな。とりあえずは前払いだ。それとは別に褒美を考えておくよ。なにか問題があったか?」

 キョトンとした顔で答えた亮二と、自分達を見てニヤリとしたクロの態度に婚約者達は顔を付き合わせて相談をすると、何事かを決めたようで力強くかけ声を上げるのだった。

 ◇□◇□◇□

「リョージ様。行ってくる」

「おう。よろしく頼む。それで、皆さんが殺気立ってる理由を教えてもらってもいいかな?」

 クロを見送った亮二が振り返りながら婚約者達を眺めると、満面の笑みを浮かべた状態で代表者としてカレナリエンが答えた。

「殺気立ってないですよ。ちょっと、やる気を入れ直しただけですよ。ねえ、みんな?」

「「「えぇ!」」」

 カレナリエンの問い掛けに、婚約者達が一斉に返事をした。気合いの入った返事に亮二は若干後ずさりながらも、頑張るようにと応援するのだった。

 ◇□◇□◇□

 婚約者一同に命令を出した三日目に、クロが首を傾げながら報告に来た。アーリーの辞退により一騎打ちとなった教皇の嫁決めの投票は一週間後に延期になっていた。それまでは演説や紙芝居を続けたり、事前の投票率を調べるようにクロに追加で依頼をしていた。

「リョージ様。ちょっと変」

「ん? どうした? なにが変なんだ?」

 クロから報告された内容に亮二は首を傾げながら、他の情報も集めるために婚約者達とエリーザベトや枢機卿のラッチスを呼び出すのだった。
ちょっと終盤イベントっぽくなってきた感じがする!
よければこちらもご覧下さい!

召喚されたおっさんには異世界知識もチートもないけどいいですか?

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