挿絵表示切替ボタン
▼配色







▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる
異世界は幸せ(テンプレ)に満ち溢れている 作者:うっちー(羽智 遊紀)
しおりの位置情報を変更しました
エラーが発生しました

ブックマークしました。

設定

更新通知 0/400

設定を保存しました
エラーが発生しました

カテゴリ

ブックマークへ

以下のブックマークを解除します。
よろしければ[解除]を押してください。

ブックマークを解除しました。

382/427

363話 神都に到着 -挨拶を受けますね-

超巨大な銭湯を作りました。
「なんだこの建物? なにかあったのか?」「あんな建物あったか?」「リョージ様が一晩で作られたらしいぞ?」「えっ? 一晩であんな馬鹿でかい建物を造ったのか!」「それで、この建物はなにに使うんだよ?」

 一夜明けて巨大な建物が出来上がっている事に、宿場町の住民達は困惑した表情で建物を眺めていた。すると突然建物から音楽が鳴り始め、入り口から亮二や婚約者達がサッパリした表情で出てくると大きな声で話始めた。

「いやぁ、それにしても良いお風呂だったな!」

「そうですねぇぇ。ものすごくさっぱりしましたねぇ。おおきいおふろにはいるのはいいですねぇ。まいにちはいりたいですよ」「メルタ演技下手すぎ!」「なっ! 仕方ないじゃない! お芝居みたいに出来るわけないでしょ! じゃあカレナやってみなさいよ!」「えっ? ワーモノスゴクヒロイオフロッテイイデスネェ」

 突然、目の前で三文芝居を見せられた住民達がさらに困惑した表情に磨きをかけていると、大きく手を叩いた亮二が住民達の注目を集めて喋りだした。

「お集まりの諸君! ここに造ったのは銭湯だ。神都直前の宿場町に相応しく、身体を清めてから神都に行ってもらう事を目的としている! この建物は完成していて利用開始は三日後からだが、住民諸君にはこの三日間は無料で、オープンしてからも格安で入れるようにしてある! 存分に疲れを取ったり楽しんだりしてくれ!」

「「「おおぉぉぉ!」」」

 亮二の宣言に住民達からは大歓声が上がった。さっそく住民達は銭湯に押し寄せ、その広さや設備の充実さに感動するのだった。

「リョージ様! このご恩は一生忘れません! あと、魔石の購入についてもよろしくお願いします!」

「任せろ! 後で商人を派遣するから話をしておいてくれ!」

 住民達が銭湯で楽しんでいるのを満足気に眺めつつ馬車に乗り込み窓から顔を出した亮二に、宿場町の町長は目を潤ませながら感謝の言葉を述べてきた。一緒に見送りに来た住民達も今後も格安で銭湯に入れるとあって、全員が嬉しそうな顔をしながら感謝を述べていた。

「じゃあ。神都に向けて出発しようか」

「はっ! では、出発!」

 亮二の声に護衛の騎士が出発の合図を出す。馬車はゆっくりと進み出し、集まっている住民達の歓声と感謝の言葉を背に神都に向かった。後に亮二が造った銭湯は神都に入る前に身を清める施設として利用されるようになり、各宿場町の中で最大の街へと成長していくのだった。

 □◇□◇□◇

「サンドストレム王国大公リョージ=ウチノ殿。神都への参拝を歓迎いたしますぞ。私は枢機卿ラッチスです。王都との街道整備についてもリョージ殿にお礼を伝えたかったので、お会いできて光栄で御座います。卿の人徳はイオルス神も見ておられますぞ」

「出迎えご苦労。また、この度はオルランド猊下のご結婚が決まったとの事で、街道整備も含めて明るい話題に事欠きませんな」

 枢機卿と名乗る男性から神都の入り口で出迎えを受けた亮二がお祝いの言葉を述べたが、思っていた表情ではなく苦い顔をした顔のラッチスから返事がきた。

「それは勘違いで御座いますぞ。リョージ殿。まだ結婚は決まっておりません。これから伴侶を決めるための儀式が行われるのです」

「えっ? そうなの? マルセル陛下から『結婚が決まったからお祝いに神都に行ってくれ』と言われたんだけど?」

 キョトンとした表情を浮かべている亮二に対して、苦々しい表情のままラッチスは説明を始める。

「マルセル王に送った書簡は、猊下が自ら送られております。ただ、教皇としてではなく、私人オルランドとしての手紙なのですよ!」

「へぇ。私人オルランドでも教皇としても結婚報告は一緒だと思うけど?」

 亮二の呆れた言葉にラッチスは自分の発言を思い出すと、苦々しい顔を一瞬で落ち着いた微笑みに戻すと話し始めた。

「その通りですな。ですが、結婚が決まっていないのも事実。教皇猊下は少し先走り過ぎたのではないでしょうか?」

「じゃあ。オルランドに会って確認するよ。さっそく案内してくれる?」

 すまし顔になったラッチスに亮二が肩を(すく)めながらオルランドに会いに行く事を伝えると、ラッチスの周りにいた信徒が恭しく告げてきた。

「リョージ様におかれましては、長旅でお疲れの事だと思います。歓迎の意味も兼ねましてささやかながら紅茶や王都のすいーつには及びませんが、お菓子も用意させて頂きました。二、三日お寛ぎいただいてから案内させて頂きます」

「そう? まあ、急に面会を求めてもオルランドも忙しいだろうからね。ちなみにエリーザベトには会えるの?」

 亮二の言葉にラッチスは宿泊施設になる屋敷に案内しつつも控えめな拒絶を伝えてきた。

「申し訳ありません。エリーザベトは修道女になる為の最後の修行中です。しばらくは面会等は出来ませんのでご了承ください。それまでは我々がおもてなしをさせて頂きます。ですが最初は宿泊施設でドリュグルの英雄殿のご活躍したお話を聞かせてもらっていいでしょうか?」

「そうなんだ。じゃあ、少し休憩させてもらってからオルランドに会いに行こうか」

 ラッチスの対応が微妙に慇懃無礼に感じながらも、特に問題が無かったため大人しく屋敷に案内される亮二達だった。
ラッチスって胡散臭いよね?
よければこちらもご覧下さい!

召喚されたおっさんには異世界知識もチートもないけどいいですか?

https://ncode.syosetu.com/n7502eh/




+注意+
特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。
↑ページトップへ