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異世界は幸せ(テンプレ)に満ち溢れている 作者:うっちー(羽智 遊紀)
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246話 迷宮探索6 -ボス部屋の前まで行きますね-

しっかりと休憩しないとね。
 亮二の行動に一同は呆然とした顔や達観した表情を並べていた。大部屋で最後の魔物が討伐された瞬間に部屋の扉が閉まった。これが入院中の冒険者達が言っていた休憩が出来る状態だと気付いた亮二は、残っていた魔物の死体をストレージに収納すると血で汚れている地面を【水】属性魔法で洗い流して綺麗にした。

「よしっ!これで綺麗になった。休憩しようぜ」

「リョージ様だから、魔物を一瞬で殲滅した事も、部屋の血を【水】属性魔法で洗い流した事も、血の匂いが充満していたのが綺麗サッパリ消え去った事も、良いんです!リョージ様だから!でも、この大部屋で休憩するからって大きな机を作って、料理を大量に並べるのはどうかと思うんですよ!」

 カレナリエンは大部屋の中央に【土】属性魔法で机と人数分の椅子を用意して軽食やスイーツを並べ始めた亮二に思わずツッコミを入れるのだった。

「えっ?だって大部屋で休憩するって話じゃないの?」

「そうですよ!そうなんですけどね!私達冒険者が思っている休憩とリョージ様が思っている休憩には埋められないほどの差があるんですよ!あと、その設置しようとしている“どこでもシャワー”は片付けて下さい!ダンジョンでシャワーなんて浴びたら、次からシャワー無しでは潜れなくなります…。お願いですから、その差を埋めるように少しは考えてもらえると嬉しいです」

 “どこでもシャワー”を手に持ったままキョトンとした亮二の顔に、カレナリエンが脱力しながらお願いすると、メルタやベッティ達も同意するように大きく頷くだった。

 ◇□◇□◇□

「リョージ様。このお菓子。もっと出して」

「リョージが持っているお菓子は本当に美味しいね。母様が月に一度はリョージのお菓子を食べる約束をした理由がよく分かるね。私も月に一度は食べたいな」

 クロとライラが亮二が用意したスイーツを率先して食べ始めた。2人の感想に亮二は嬉しそうな顔をすると、ストレージに収納していたホットケーキや、みたらし団子にアイスクリーム、ポテトチップなどを追加で並べて振る舞うのだった。

「2人を見ていると、考えるのが馬鹿らしくなりますね。折角、休憩時間が1時間も出来たんですから、思う存分にリョージ様が用意してくださった食事にすいーつを楽しみましょう」

 メルタの言葉に一同は苦笑して頷きながら席に着くと食事を始めた。ベッティ達は先程の食事とは違った軽食やスイーツの美味しさに虜になり、自分達が10層に居る事も忘れて食事に夢中になるのだった。

「ん?そろそろ、ウッドゴーレムが動きを止めそうだな」

 休憩を始めて30分ほど経ち一同が完全に寛いだ状態になった頃に、亮二が突然椅子から立ち上がった。

「なにか動きがありましたか?」

「あぁ。ウッドゴーレムの動きが止まったようだ。ちなみに魔物の群も解散したようにバラバラになったぞ」

 亮二の言葉に一同は緊張した様子を見せたが、亮二から30分は大部屋の扉が開かない事を告げられると、安心したかのように椅子に座り直して今後の行動について相談を始めた。ウッドゴーレムは現在、12層で動きを止めている状態であること。これからは10人で一緒に行動をすること。戦闘になった場合は亮二が前面に出て一気に殲滅し12層まで一気に走破すること。亮二以外は周りを警戒しながら気づいた事があれば報告すること等が決められた。

「俺達は楽でいいですが、伯爵1人に負担が集中しませんか?」

「問題ないね!むしろ美味しいところをすべて持っていくから申し訳ないくらいだよ」

 休憩時間として1時間が経過し扉が開いた。一同は戦闘態勢で陣形を組んでいたが、先に進む直前にベッティが「本当にいいのですか?」と尋ねてきた。その言葉に亮二は申し訳無さそうなフリをしながら満面の笑みで「問題ない」と答えると、ストレージからポーションやマナポーションを取り出して1人に10個ずつ配布して遠慮せずに使用することを伝えた。

「よし!じゃあ、これからウッドゴーレムに会いに行こうか!」

 亮二は“ミスリルの剣”を抜くと軽い口調でウッドゴーレムが居る場所に進んでいくのだった。

 ◇□◇□◇□

「意外と時間が掛からなかったな」

亮二達はウッドゴーレムが居るはずの部屋の前に到着していた。あまりにも簡単に到着した事に拍子抜けした表情で亮二が呟くと、メルタも同じような表情を浮かべながら亮二に答えた。

「そうですね。戦闘は2回ほどでしたからね。たぶん大部屋で討伐した魔物達の中に11層、12層の魔物がいたんでしょうね。ベッティさん達は自信を持っていいと思いますよ。今まで5層くらいまでだったんでしょ?ここまで来れたのなら【B】ランク冒険者として登録できるんじゃないですか?」

「えっ?本当ですか!でも、気付いたら12層に居ますもんね。10層を探索していた冒険者も【B】ランクなんだから俺達が【B】ランクでもおかしくは無いんだよな。それに【B】ランク冒険者なら伯爵に雇って貰っても問題ないですよね。伯爵!俺達の事を推薦してくださいよ!」

 メルタの言葉にベッティ達は嬉しそうに歓声を上げると亮二に【B】ランクへの推薦をお願いした。亮二は軽く引き受けようとしたが、自分のランクが【B】だと思い出すと首を傾げながらメルタに質問した。

「なあ。メルタ。俺のランクは【B】だけど、ベッティ達を推薦できるのか?」

「もちろんです。リョージ様は申請をしていないだけですので、ギルドに連絡したらすぐに【S】クラスになるんじゃないでしょうか?なのでランクを上げてから推薦をしてください。ちなみに討伐ポイントはどのくらいですか?」

 メルタの質問に亮二は久しぶりにギルドで貰っている証明書の確認を行った。

「討伐ポイントは結構増えてて1,313,051だな。うぉ!賞罰に“初級探索者ダンジョン攻略”“2つ首ドラゴン討伐”“すいーつ公爵””エレナ姫の隠れ婚約者”が増えてるんだけど!最後!最後の2つはなに?」

 証明書を確認した亮二が討伐ポイントを読み上げた後に1人で騒いでいる中で、ベッティ達は唖然とした表情をするのだった。

 ◇□◇□◇□

「おい。伯爵の討伐ポイントだけどよ。聞いた事も無い数値を読み上げなかったか?」

「ああ。俺達の個人討伐ポイントは4、5万ポイントくらいだよな。パーティー合計でも20万をちょっと超える程度じゃなかったか?」

「おい!それを言うな。虚しくなる」
ベッティ達だけでなく、カレナリエンからも「ありえないポイント数です」と言われました…。
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