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異世界は幸せ(テンプレ)に満ち溢れている 作者:うっちー(羽智 遊紀)
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191話 ネイハムの決闘騒動2 -決着が付きましたね-

ネイハム無双頑張れ!
 -魔力測定試験-
「よし、まずは魔法の基本となる魔力量の測定をしようじゃないか。私は入学試験の時は薄い赤色を記録した。今は、学院で魔力の使い方も勉強しているから、あの時よりも魔力量は上がっているからな。もちろん、特別クラスに行く予定のお前は最低でも赤色にはなるよな?」

 イェフはネイハムに語りかけながら魔力測定器に両手をかざして魔力を注ぎ始めた。イェフの魔力を受けて魔力測定器は徐々に色を変えながら最終的には赤色になり、イェフが魔力を注ぐのを止めると5秒程で最初の状態に戻った。

「赤ですね。前回の記録より1段階上がってますよ」

 今回の試験官はシャルロッタが務めており、水晶球を確認して「赤色ですね」と告げると取り巻きや貴族派の観客席から歓声が上がった。好成績を出したイェフはネイハムに対して見下したかのような視線を投げかけると、魔力測定器の前から退いて「どうぞ。特別クラスに行かれるネイハム殿」と話しかけるのだった。

「たかが赤色程度でドヤ顔なんかさせるな!お前の実力を見せてやれ!」

「Yes!サー!ぐんそう!」

 亮二の激励に勢いよく応えたネイハムは目を瞑ると、魔力測定器に手をかざして魔力を全力で注ぎ込んだ。

「おぉ!」「嘘だろ!」「ネイハム凄え!」「不正を働いたに決まっている!」

 周りから聞こえてくる声にネイハムが恐る恐る目を開けると、魔力測定器は元の色に戻っており、何色を記録したのかは分からなかった。ネイハムの不安そうな顔を見たシャルロッタは嬉しそうな顔をすると、「赤色の上の薄い青色でしたよ。物凄い成長ですね」と結果をネイハムに伝えた。シャルロッタと一緒に結果を見ていたイェフは信じられない顔をして水晶球に近付くと、不正が行われていないか確認し、問題がないことが分かるとネイハムを睨みつけながらシャルロッタに異議を唱えた。

「異議を申し立てます!私が庶民に負けるなんてあり得ない!あいつの記録は偽造だ!おい!もう一度やってみろ!」

「いいよ。何回でも見せてやる」

 イェフの言葉にネイハムは魔力測定器に手をかざして、何度も魔力を全力で注ぎ込んだ。当然ながら魔力測定器は薄い青色を示し、ネイハムが全力で魔力を注いだ10回目にシャルロッタからストップがかかるのだった。

「納得できたかしら?イェフ君。何回やっても魔力測定器の結果は変わらないわよ。第1の勝負である魔力測定はネイハム君の勝ちとします!」

 修練場にシャルロッタの声が響くのだった。

 ◇□◇□◇□

 -属性判定試験-
「た、多少は魔力が増えたからといって、でかい顔をするなよ!属性の数が学院での力になるのだ!俺は属性を2つ持っている!見ろ!」

 イェフが水晶に手をかざして魔力を流すと赤と青色に変わった。

「おい!今度はお前の番だぞ!無属性の白勲章を持っている力を私達に見せつけてくれ!」

 イェフの言葉に取り巻きの学生から爆笑の渦が、貴族派の観客席からも笑い声が響いた。ネイハムは唇を噛みながら水晶に近付くと手をかざして魔力を注ごうとした時に亮二から声が掛かった。

「ネイハム!“キノコの森”での特訓を思い出せ!こんな些細な事で緊張するような鍛え方をしていないぞ!」

「はい!分かりました!サー!」

 亮二の声にネイハムは冷静さを取り戻すと、水晶に対して属性をイメージしながら魔力を注ぎ始めた。ネイハムが魔力を注ぐと赤色や青色、白色や金色になった。特訓を始めてから属性が次々と目覚めたのは分かっていたが、改めて水晶で見ると驚きしか出て来ないのだった。ネイハム以上に決闘を見届ける役目をしているシャルロッタが驚愕の表情で水晶を食い入るように見ると、愕然とした表情で呟き始めた。

「よ、よ、よ、4属性?な、なんで?私でも3属性持ちなのに!これもリョージ君が鍛えたから?知りたい、リョージ君の特訓内容を是非にとも知りたい!」

「嘘だ!4属性の持ち主なんているわけない!シャルロッタ学院長!さっきから道具が壊れてるんじゃないですか!絶対におかしいです!こんな庶民が魔力持ちで属性を4つも持つなんて!俺で…私でさえ!一般クラストップの私でさえ!魔力は赤色で属性は2つなんですよ!それなのに!こいつは今まで魔力もなく、無属性だったのに1週間で4属性とはおかしいじゃないですか!」

 シャルロッタとイェフはそれぞれにネイハムの4属性についての感想を述べていたが、シャルロッタは亮二が行った特訓内容を知りたがり、イェフは「不正が行われている」と抗議しており感想の内容はまるで対照的だった。また、観客席も貴族派の場所は沈黙だけが支配し、我に返ったシャルロッタがネイハムの勝利宣言を行うと、学生が集まっている場所からネイハムに向かって拍手や応援の声が出始めるのだった。

 ◇□◇□◇□

 -詠唱速度試験-
「まだやる?結果はもう良いじゃないか。これ以上やっても君のためにならないよ」

「うるさい!詠唱速度なら誰にも負けない!少しくらい魔力が高くて、属性がシャルロッタ学院長より多いからって強気になるなよ!」

 ネイハムの言葉に反論したイェフの言葉は誰が聞いても負け惜しみ以外には聞こえなかった。観客席の学生からも同情の視線が集まっており、生徒一同から集まる視線が同情であることを感じ取ったイェフは激高しながら詠唱速度を計る魔道具に魔力を撃ち出すイメージで手をかざした。

「見ろ!結果は2.6秒だ!学院の平均は3秒だ。まあ、お前は詠唱速度試験は受けてないかもしれないけどな」

「ネイハム!今回の特訓で最も力を入れた内容だぞ!ふざけた記録だったら再特訓だからな!」

「Yes!サー!あの特訓はもう嫌であります!全力でやります!サー!」

「だったら、さっさと好成績を出してこい!」

 イェフの言葉を受けたネイハムが緊張した顔になった瞬間に亮二から叱責の声が届いた。亮二の言葉を聞いたネイハムは一瞬で真っ青になると、直立不動で敬礼をして答えると、魔道具に全力で魔力を撃ちだすのだった。

「ぐんそう!やりました!1.9秒です!」

「ふん。まあいいだろう。ちなみに俺は0.05秒だからな!」

「それは誰にも真似できないであります!サー!」

 亮二とネイハムとのやり取りを聞きながら、その場にいた一同は魔道具に表示されてる秒数を信じられない思いで眺めるのだった。

 ◇□◇□◇□

「どうしますか?先ほどの詠唱速度試験は間違いなくネイハム君の勝利でした。連射能力判定試験が最後の試験になりますが、これで君が勝ってもネイハム君の勝ちになります。最後までするのは止めませんが。イェフ君?イェフ君?」

 シャルロッタの問い掛けに答えずに、ブツブツと呟いていたイェフはネイハムに濁った視線を向けると「お前のせいだ」と呟いた。

「お前のせいだ!お前が学院に居るから全てがおかしくなるのだ!お前さえ居なければ全てが上手くいく!」

 イェフの声は最初は呟くように小さかったが、段々と大きくなり一同の視線が集まった時には絶叫になっていた。その姿はいつものような貴公子然とした姿ではなく、眼は血走り呼吸も荒く、姿勢も前傾になっていた。

「イェフ君?落ち着いて…「うるさい!お前も仲間なんだろう!我が伯爵家に逆らったらどうなるか教えてやる!」」

 シャルロッタがイェフの異常に気付いて落ち着かせようとしたが、血走った眼をシャルロッタに向けると突き飛ばして右手を掲げると詠唱を始めた。

「我、ここに熱き流れを呼び出し、敵を撃たん!”ファイアアロー”」

「ネイハム!」

「はい!“アイスアロー”!」

 イェフが錯乱したのを眺める事しか出来なかった一同は、シャルロッタに向けて魔法が撃たれると悲鳴を上げた。そんな中で、亮二の言葉に反応したネイハムは詠唱短縮で“ファイアアロー”を“アイスアロー”で相殺すると、イェフへの間合いを一瞬で詰めて“ミスリルの杖”で鳩尾を突いて行動力を奪い背後に回って取り押さえた。

「イェフに何をする!庶民風情が我が息子に触るな!イェフを救え!」

 伯爵の声に側にいた騎士達十数名が「おぉ!」と叫んで修練場に雪崩れ込むと、ネイハムと入口の真ん中に亮二が“ミスリルの剣”を抜いた状態で立っており、ゆっくりとした口調で話し始めた。

「俺の間合いに近付いた者は学院に対する狼藉とみなして“ドリュグルの英雄”であるリョージ=ウチノ伯爵が制圧する。俺と戦いたい奴はかかって来るがいい。牛人を3体同時に討伐した実力を存分に見せてやる。“ライトニングニードル64連”」

 “ライトニングニードル”と唱えると亮二を取り囲むように光り輝く64本の細長い針が出現た。また、“ミスリルの剣”にも【雷】属性魔法が3重で掛けられ、刀身は火花を散らしながら幻想的な姿になってており、光り輝く姿と苛烈なる目線で威圧している英雄の姿に一同は目を奪われるのだった。
良い所だけを掻っ攫いそうです。
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召喚されたおっさんには異世界知識もチートもないけどいいですか?

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