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第9話 劇的、ドリームなハウス 2人とペット数匹で棲む浅すぎる海を持つダンジョンに匠が挑む。

久しぶりに浅瀬を見に行っていたら御剛沙蚕(ゴゴゴカイ)の数が凄いことになっていた。


何これ、湧きすぎだよね。雑魚キャラの繁殖力を正直侮っていた気がする。

うわー。これだけあれば最近御剛沙蚕(ゴゴゴカイ)には苦戦しなくなった礁湖雀蜂(ラグーンヴェスパ)のエサには困らないだろう。


そんな感想を持った時だった。



ダンジョンが軽く揺れた。

地震かな?いやダンジョンには外界の影響は…。


そう考えていると後ろから摂理が、


「遥さん。ダンジョンが成長して3階層まで出来ました。

凄いですねここまで速い成長は初めて見ました。」


僕自身の影響なのか、運なのか、賃貸から購入に変わったことが原因なのかはわからない。

でもそのどれもが無関係ではないのだと思う。



3階層か。

これで早速やりたいことができる。


「摂理、リフォームだ。2階層と3階層にも浅瀬を作る。」


「はい。」



あっという間に2階層と3階層に浅瀬が出来上がる。

昼夜の設定と、四季の設定などは、1階層からそのまま下の階層に引き継がれるようで、

ポイントは節約できた。


「遥さん、できました。」


じゃあリフォームをしようか。


礁湖雀蜂(ラグーンヴェスパ)を3階に移す。

その後1階層と2階層をぶち抜く。」



「えぇっ!?」



「最初に質問した時に行ってたよね。『冒険者によって』破壊されることはない。

壁は修復『させる』。要するにダンジョンマスターによるリフォームは可能なわけだね。」



無事礁湖雀蜂(ラグーンヴェスパ)を3階に移した後、

1階と2階の層を貫通。


なんということでしょう。

あんなに浅かった浅瀬が深みを持つ海へと変わりました。…っというわけだね。


これでより上位のモンスターが作りだせる。

それだけじゃない。浅瀬は70%ほどが砂浜だった。

僕の『浅瀬』には僕の記憶が影響している以上他のダンジョンの浅瀬とは別物だろう。

だからどうかはわからないけれど他の浅瀬も砂地がメインなのは凡そあっているのではないだろうか。


ならば、砂地をメインに場所固定宝箱などを設置して陸上をメインにモンスターも置けばいい。

そうやって視線を逸らしていけばいい。

幸いここは内陸部なので好んで海に入る魚人は少ないだろう。

ならばここが海だとはバレない。


このダンジョンが新しいものだということは皆知って来るだろう。

そしてできたばかりのダンジョンに1階層から『海』にまで発展した土地はない。

だったら、海の深い部分も背景としか思われないはずだろう。


砂浜や浅瀬の部分を探したところで次の階層へ続く道は無い。

その道は海の底にあるからね。


でも侵入者たちはそうは考えない。砂浜とちょっとした浅瀬の部分だけを見て帰る。

「ここはまだ1階層しかできていないに違いない」と。



1週間経ってまだ侵入者はいない。

恐らく大丈夫だ。

問題は無いだろう。


そろそろ来るはずだ。

ただ一つの誤算は

2階層を繋げて作った際に発生したランダム発生の宝箱の中身の内、

海底に発生したアイテムのポイント消費が大きかったことは誤算だった。


上位に上がったフィールドは消費ポイントが多い宝箱も出るのか。

……まぁいいさ。

再発生の際のコストなど考える必要もないか。

わざわざ海底にまで探しに来るやつはいないに違いない。

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